Life is Sweet.....

Days with Pudgy & Ooloo Bonzo

胆のう摘出手術。

2017年09月09日 | Weblog

さて9月に入り、暑い夏もほぼ終わりでしょうか・・・

ウ〜ル〜はとても元気です。ただ、黄疸がなかなか消えずオシッコも黄色が消えません。

胆のう炎の数値も良くなっていることを期待していつもの病院にその後の検査に行きました。数値はやや改善されているかほぼ横ばいでしたが、超音波で診ると胆のう壁が6mmくらいに炎症を起こしているようでした。

先生の意見では、

1.慢性的に悪化した胆嚢がをこのままにしておくと今後肝臓に悪い影響を与える可能性がある。

2.胆嚢の役割を考慮して切除による肝臓の負荷を減らすのは良いことであり大きな選択肢。

3.悪化が進んで肝臓に癒着が進んだ胆嚢の切除が遅れると手術して切除しても予後は良くない。

4.設備とスタッフの整った病院でセカンドオピニオンを勧める。

川崎市にあるJARMeC 日本動物高度医療センターがいいのでは・・・)

ということで日本動物高度医療センターの予約を取ってもらいました。この病院は医師の紹介で医師が診察予約を取る仕組みで一般的な病院のように診てくれません。

ということで数日後、JARMeCへ・・・

大きな病院でスタッフがたくさんいました。ドアは内側・外側と二重で両方のドアが同時に開くことはありません。駐車場を経た表の通りがクルマの通りが多いので適切な処置ですね。 

先生やスタッフはみんな親切で、先生の説明もかなり詳細で明解です。

概略的には下図のような胆嚢が炎症を起こしており、今後も改善されるものでなく悪化する可能性が高いので胆のう管のところで切って切除するということです。胆のうは胆汁を溜めて置く場所でコレがなくても胆汁は胆管を通して十二指腸に送られるので問題ないものです。そもそも胆のうは、人間のようにいつにない脂っこい食事をしたときなど、胆のうにたまった胆汁を多めに出すと時のためで、昨今の飼い犬は同質の管理されたフードなのでなくても問題ない。こうした見解はかかりつけの先生と同じ診断で、かかりつけの先生の診断と対処は的確でその効果が出ているとのこと。

 ↓外からの生体検査はこのような針を刺して検査するようです。

JARMeCの先生の見解は 「今後を考慮してこれ以上悪化し肝臓へのダメージも鑑みて、切除を勧める」とのことでした。

手術をしない場合・・・・
麻酔のリスクやお腹を切るのはイヤである。慢性的に悪い胆のうが更に悪化し、肝臓を更に痛め寿命を縮めるリスク要因となる。
 
手術をする場合・・・・
麻酔のリスクやお腹を切らなくてはならないが、悪い胆のうを切除したことで肝臓の悪化を止めることが出来る。悪い部分を持ち続けることに比べ、寿命を延ばす可能性は高い。QOL上もデメリットは少ない。
 
今、ウ〜ル〜はまだ11歳直前です。これが14〜15歳くらいでリスクが高いなら手術はとどまるところですが、せっかく手術の出来る健康な状況で、今後のウ〜ル〜のQOLをも考慮し、やるべきだという結論にいたり、翌日に手術してもらうことにしました。
 
私の父は60歳で肝がんで亡くなりました。病巣が多発性だったので、切除の道はありませんでした。すこぶる健康だったのですがたった一つの臓器のために命を落としました。あの時ほど施す処置のなさに失望したことはありませんでした。それを思えばウ〜ル〜はおできや盲腸を取る程の簡単さではないものの、やはり放置することは選択肢として捨てるべきと判断しました。

ウ〜ル〜は人間でいうと大体60歳をこえた私達にほぼ追いつきました。残念ですが、これから先その速度を一層アップして私達の年齢をドンドン越えて離していきます。悲しいですがこれは誰にも止めることができません。せめて少しでも長く一緒にいたいと思いますから・・・

短い年月だから いっそうペットと一緒にいられる時間は貴重で愛おしいのですよね。
執刀医の先生に最後お願いしました。

「先生、この子はたぶん、年齢的に私達夫婦の最後のペットになると思います。どうか長くいられるように、よろしくお願いします!」 先生もしっかり「はい!」と言ってくれました。
 
巢鴨に立寄ったときに 「どうか、無事に手術成功しますように・・・・」
 
 
 さて、翌日午後・・・
 
「術前の所用検査は全て良好でしたので ただいまから 手術に入ります」という病院からの電話。祈っちゃいます!
 
面会は 麻酔が切れきってないうちのほうが、はしゃいで傷口に悪影響がないだろうということでその日の夕方に面会に行きました。
 
手術はとりあえず無事成功!
 
 
あまり痛々しい姿でなくほっとしました。あまりいつものようにはしゃがないのでまだ少し意識はボーッとしているようです。

 ↓これが摘出した胆のうです。長さ6cmくらいでしょうか?意外と大きいんですね。
上端の白っぽい部分が炎症を起こしていた悪い部分です。
 
肝臓も数カ所少し摂取して追って調べます。
 
 
 
明日は面会に行かず、明後日に面会に行きます。 

毎日、背骨と手足のマッサージや皮膚のケアなど 日課の多い子なので、1日でもいないと拍子抜けしてしまいます。早く元気になって面倒かけておくれ!
 
—— 09/03/2017年  通院メモ (Hanapecha 動物病院)   ————————————————

 

爪切り&肛門線 前回のフォロー 超音波 胃壁の厚い問題は今日は問題ないレベル。胆嚢をチェックしたところ炎症がひいておらず胆嚢の壁が6mm厚になっている。 関連検査数値は思った程改善されていない。   黄疸の指標(ビリルビン)は前回 3.9(mg/dl )から今回3.5 (mg/dl )に 以下、 AST 234→213  (IU/l)   ALT  000以上 →899  (IU/l)   ALP 3500以上→3500以上  肝機能の数値   TP 8.1  ALB 3.3  GLB 4.8 

CRP(炎症性タンパク)の数値は前回2.1→今回2.4(mg/dl ) 8/7、8/12 の診断時には細菌性の炎症で改善されていくと思っていたが、上記数値が改善されていないので細菌性のものでなく 慢性的な胆嚢炎から急性胆嚢炎に成っている可能性もある。(黄疸は肝後性のもの)

炎症が続くことで胆汁の流れが悪くなり悪い胆汁がたまる。炎症を抑え、流れを良くしてビリルビンを十二指腸に順調に送りだすことをしないと 胆嚢の壁が壊死して漏れたり破け腹膜炎を起こしたるする危惧がある。

次のステップとしては内科治療としてステロイド投与が考えられるが、あわせて、選択肢として外科手術で胆嚢摘出も考えられる。胆嚢がなくなっても肝臓の負担が増えるようなことはなく、悪い胆嚢が存在するより、肝臓にとってはこの先負荷が減りウ~ル~にとって良いこともありうる。術後のQOLの面からも余り問題なく、人間の場合、胆嚢を切除すると脂っこい食物を控えるとかの必要があるが犬の場合、人間の食のように脂っこいものを取ったり撮らなかったりというようなバラツキがない。ましてやウ~ル~の食生活を考慮すると問題ない。

実際、現状 獣医師の間では 切除を促進する医師とそうでない医師は半々?  Hanapecha 高須院長も多くの胆嚢切除をしてきたが、悪化している子の術後の存命率は高くないとのこと。肝臓に癒着してしまっていると一部肝臓も切除することもあり、出血などのリスクも増す。 

飼い主の判断だが、高須院長の意見では、もしウ~ル~が自分の犬だったら まず内科治療としてステロイド投与して様子を見てその後良くならないようなら切除というステップかな?と思うとのこと。

 いずれにしてもセカンドオピニオンを推奨された。セカンドオピニオンは設備のととのったしっかりした医師を薦められた。おすすめのところは 川崎市の日本動物高度医療センタ-(JARMeC) でここは医師の紹介が必要な二次診断専門の病院なので予約を取って貰う。

9/6 (水)10:30 am に予約してもらう。8時間絶食なので当日は朝食を抜くこと。

—— 09/06/2017年  通院メモ (JARMec 日本動物高度医療センター)   ————————————————

若林医師 

9/3 のHanapecah動物病院の紹介を受け、胆嚢の問題を診断  レントゲン・超音波。尿検査 この日の関連数値推移(前回の数値はHANAPECHAで測定)  肝臓障害数値 AST 234→213→178  (IU/l)     ALT  000以上 →899→733   (IU/l)    ALP 3500以上→3500以上 →3500以上(6020)  (IU/l)     肝機能数値 NH3 32 26   TP 8.16.6   ALB 3.3→3.0  GLB 4.8→3.6  リバーゼ 79→76        

炎症性タンパク(炎症の数値)CRP 2.4 →1.7   上記の通り、Hanapecah動物病院における処置は的確で効果的と思われる。

レントゲン所見は、肺が白っぽい部分あるが腫瘍などでなく加齢性のものか今回の炎症に伴うものと思われる。

肝臓はさほど肥大してなさそう。肝臓は加齢性の結節のような所見は見られるが主要などでなさそう。脾臓も少し腫れ気味。リンパ節は体表も肝臓が悪いときに腫れる内部リンパ節も全体的に少し腫れている。何かの炎症と関連しているかも知れないのでリンパ節の検査も実施。針を刺して生体検査の限りでは悪性腫瘍や肥満細胞腫もない。 胆嚢は悪化を繰り返し慢性胆嚢炎になっている可能性が高い。コレにより肝後性黄疸が置き、肝臓の数値も悪化している。

胆嚢は石灰化し慢性的な炎症が見られるが、膨れて破裂寸前などでないが、正常な弾力のある胆嚢ではない。胆嚢管への出口の塞がりなどはない。

ここ数週間の治療効果で諸数値の悪化はとどまっているが、ボロボロになり石灰化した胆嚢は今後悪化を繰り返す可能性が高い。内科的なステロイドの投与はばい菌の防御力を弱め、胆管を登って菌が堪能に住み着く危惧があるので好ましくない。また、悪化し肝臓に癒着が増すと手術は難しくなっていく。今日明日を争う緊急手術でないが 麻酔のリスクも含め、手術の出来るウチの早めの切除を勧める。術後のQOLに関わる問題はほぼない。利胆剤を投与するなどの投薬をずっとする必要があることはある。もしかすると甲状腺の投薬を止められるかもしれない。

胆嚢の切除のメリットとして1.感染の温床の要因がなくなる。2.肝臓の数値の悪化の要因であった場合その要因の除去。 3.再発による悪化での肝硬変や肝不全の防止。

手術の場合のフレンチブルドッグに注意すべき呼吸器系の気管の太さや舌の色の異常など問題ない。止血の異常の可能性も低い。心臓も超音波チェックしたところ問題ない。 術後 手術から5日から1週間の入院が必要。抜糸は2週間後。

執刀医 室医師

・胆嚢摘出と肝生検実施。癒着度合いにより剥がれにくく出血を伴うことがある。胆管をつまみ、血流を止めて手術する。総胆管の詰まりはなさそう。

・肝生検は数カ所指先ほどの肝臓をとって検査。

・スムーズに行けば1時間半程度の手術に前後麻酔処置が30分から1時間程度。

・もともとあまり重要な臓器でないの除去しても食事面から人間よりも問題ない。

9/7 午後 手術をすることにする。

——— 09/07/2017年  通院メモ (JARMec 日本動物高度医療センター)   ————————————————

術後、夕方面会。麻酔から覚醒しすわっているもののややおとなしい。摘出手術は成功。

胆嚢は石灰化が進み、摘出は良かったと思われる。肝臓は片方がやや大きく片方が萎縮。この萎縮はコレまでの慢性的な炎症などのせいか生まれつきかはわからない。摘出した部位は今後、細胞検査。


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