多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

市民マラソンに参加

2004-12-05 22:01:59 | Weblog
シンガポール滞在記を一休みして、本日は午前に行われた地元の10Kマラソン大会について一筆。

ここ数年年末には必ず出場している大会。今日はマニラから北上してきた季節外れの台風27号が温帯低気圧には変わったものの、昨晩から大雨暴風をもたらしており、開催が危ぶまれておった。
朝7時ごろにはかなりの暴風が吹き荒れておったが、何とか収まりかけてきて、車で10分ほどのところにある会場へ。やはり台風の影響か、参加者の集まりは例年より少なめに見えた。

(脇道にそれるお話だが)毎朝通勤のため、決まった時間に決まった車両に乗るため駅のホームに並ぶのだが、いつもそこに眉毛が普通の人の3倍くらいある、恐らく髭をそらなければ、顔中毛だらけになるのではないかと思われる極めて特徴深い40歳くらいのおじさんを良く見る。そのおじさんが何とこのマラソン会場に居た。市民マラソン大会ならではの、驚愕の事実発見であった。

今年は兎に角練習量が全く少なく、特に11月23日に本番コースの8割を試走したのが、最後の練習だった。その後、シンガポールに行き、タイガービールや美味しい海鮮料理等好き放題飲み食いしてきており、体はフォアグラ状態。帰国後も多忙を極め、練習できぬところか疲労困憊。昨土曜日も気持ちはあったが体は動かず、不本意ながら一夜漬けもできずに本番に臨むこととなった。目標としていた「腹回りスッキリ」の状態とは程遠い状況である。
もうレースの目標は、時間なぞ言える状況ではなく、「完走」あるのみ。これまで何年も走ってきたスタミナや気力の貯金で何とか走り切れれば良いな。まあ、生きて還ってこれれば良し、か。
なお、一緒に走ろう、と無理やり誘ったテニス仲間のS兄はこのところの激務・過労がたたりここ2,3日風邪をひかれて本日は棄権となった、うーん、残念。


天気は意外にも好天になり、気温もぐんぐん上昇。この時期にはありえない、20度半ば近くまで来ているのではないか。
スタート10時10分の号砲とともに出発。
最初はきれいに区画整理された市内の街並みの中を走る。沿道からも応援の声が飛ぶ。
前にも書いたが、年に一度のマラソンで、1年経った自分の体がどのようになっているのか、このマラソン大会は自分の体との会話の機会である、と思っておったが、尻が重い、腹が重い、なんていうのは23日の試走の時には感じていたが、今日は本番で多くのランナーと一緒に走っている興奮で、あまり自分の体と会話するような余裕もなかった。
もっとも、やはりペースは従来に比べて随分遅くなっていることは明白でラップタイムも5Kで28分近くかかっており、止まらないで走っていくのがやっとというところ。
「自分の体との会話、なんていいから、つべこべ言う前に兎に角走れよ!」と我が肉体は我輩に叱咤しているようだった。

5,6K地点あたりが最も苦しいところ。
これまで暑さの中で、心地良かった涼風も、折り返し地点以降は強い向かい風になり、状況は激変。
半分を過ぎた安心感はあるが、まだ先は長く、スタミナも失せて疲労も増してくるところだ。川沿いの田園風景が楽しめる長い直線コースなのだが、目をつぶって苦しみに耐えながら走る。
何かインセンティブがないと寂しいから、前を走っているスタイルの良い女性をペースメーカーに頑張るか。(往々にして、前へ進んでちらりと顔を覗くと、凄い顔の厚化粧オバサンだったりする。)自分より明らかに体型的に重く、ダサい格好をしているオジサンなんかにも簡単に抜かれていったりされる。サンタクロースの服を着た若いコスプレお姉ちゃん2人組にも抜かれ、何で?と思いながらもあっという間にその姿は見えなくなり、とほほの思い。「寂しいときーッ」というフレーズを思い出す。

それでも、7K,8Kと何とか乗り越えあと一息。あとは、家族が待っているゴール地点へ、と言いながらもスタミナは殆ど残っておらずスピードは更に激減。オリンピックのランナーは国を背負って走る、苦しいだろうな、自分は何も背負わず走っているので、まだ楽やなあ、とつまらんことを考える。
そんなこんなで何とか距離を消化し、最後は、家族の姿を見つけることなくゴールイン。
時間は57分台の酷い成績、兎に角走っただけ、という内容だが、それでもこの体調で完走できたのは良かった、というほのかな満足感と終わった安心感が湧いてきた。これがあるから、苦しいマラソンでもまた出たい、と思ってしまうわけなのだ。

ゴールインした後にのこのこやって来た家族と、レース後に出るお楽しみの豚汁を食しながら、これでこの年もいよいよ暮れてきたことを実感したのであった。


その後家に帰ってTVで見た福岡国際マラソン、我輩が10Kを走る時間でトップランナーは20K以上進んでおる。とても人間業ではないね。

最新の画像もっと見る