一学期終了時の懇談会。
私から話したいことは終えたので、保護者に声を掛ける。
「せっかくですから、この機会に何か共有しておきたいことなどありませんか」
案の定、沈黙。
「まぁ、全体では言いにくいこともあると思いますので、一度終わりにして、お話のある方は残ってください」
教師にとっては、ここからが勝負。次々に親が駆け寄る。
一番に駆け寄ってきた親の第一声に、私は打ちのめされる。
「うちの子は、相変わらずダメですか?」
しばしあきれてしまう。「ダメって。。。」
そして口から出た言葉。
「“ダメですか?”と聞かれても困ります。。。失礼ですが、その質問は“ダメ”だと思いますよ。。。」
険悪にはならないよう、優しい口調と笑顔で述べた。
私のメッセージはどれだけ通じただろうか。
むしろ、強く言っても良かったのかもしれない。
しかし、我が子を「ダメ」と言っている親に対して、いくら「ダメ」と言っても、恐らくは「ダメ」なのも現実だろう。
「ダメなのはどっち?」・・・心から叫びたい。
夏休みを終え、明日から子どもたちに会えるのが楽しみである。
しかし反面、とても不安でもある。