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☆ 住 吉 大 神 浄 め 給 う ☆

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占領憲法下の老人は気の毒だ

2014-04-11 17:51:45 | 今日の光明法語


何らかの不快感や寂寥(せきりょう)感が起って来るならば、

“愛”があなたの魂に欠乏して来ているからである。


それは肉体が空気の乏しい高空にのぼった時のようなものである。

老人の寂しさは、もう既に、自分が愛して、手をとって愛撫しながら一緒に人生を歩むような子供が

無いということである。


前には、手を引き、抱きあげ、玩具(おもちゃ)を買ってやり、時々美味しい料理をたべさせる店で

珍しい食物を子供に食べさせて、その嬉しがる表情を見て、愛し合う者の悦びを感じた者が、

老人には、そんな子供は既にない。


むかし子供だった息子も娘も独立して自分自身の好きな人生の快楽を享受しているのであって、

自分の息子や娘と老人とは断絶の関係にある。


老人が孫を直接可愛がることが出来れば、その悦びは一入(ひとしお)であろうけれども、

孫はその直接の両親の管理下にあって古い老人が嘴(くちばし)を入れる余地もなければ、

相談を受けることもないのである。


ここには老人と孫との間も断絶の関係にあるのである。― ある老人は、私にこんな事を語って、

寂しい微笑をした。


私はこの老人を慰めるために、「それは“断絶の時代”だからよ。息子や娘が悪いのではない、

憲法が家の制度を破壊してそうさせたのだよ」といってみたが、

この老人をどう言って慰めてよいかわからなかった。


スウェーデンやデンマークという最も完備した老人ホームがつくられているその国で、

最も老人の自殺が多いということを私はその時思い出していた。



『 生長の家 』 誌 昭和四十四年十二月号

「 実相を礼拝して 生活を光明化するには 」 三十日の法語  谷口雅春