本 カバー そで(前) ( 抄 )
※ 日本の魂を回復しよう !
・・・
「 戦争放棄 」 の美名のもとに、自国の防衛を他国人に一任して、自分はゴルフや
ボーリングに日を暮らしているものがあるとしたら、世界は、あるいは後世は、
何というであろうか。・・・
はしがき( 抄 )
・・・ 私たちが本当に生きるためには、私たちは自分の生命をしずかに見詰めて、
その生命が何処(いずこ)から来たものであるかを知らなければならない。
自分の生命は 父母にこれをうけ、父母の生命は 祖先にこれをうけた。
その祖先が此(こ)の日本国を建てたのである。この日本国には祖先の生命が
そそがれている。その日本国に私たちは生(せい)を享(う)けたのである。
祖先がなく、日本国がなかったならば 私たちは無いのである。
私たちの生命はそれゆえ、私たちの祖先の生命と切りはなすことはできないし、
日本国からも切りはなすことはできない。私たちは日本人であるほかはないのである。
日本人にとって日本国は、自分の生命が現実的には肉体から切り離すことができない
のと同じ程度に、切り離しがたき、 “ 魂の住む郷里(ふるさと) ” である。・・・
・・・ 私は真に日本国を愛する日本人であることを欲するのである。
真に日本を愛する愛をもたない人間は結局は、人類としても傍観者であるほかはない
であろう。
「 日本を愛するよりも、先(ま)ず人類を愛せよ 」 と先覚者ぶって言った人もある。
しかし人類とは抽象概念であって、どこかの国民でない “ 人類 ” なんてものは、
具体的には存在しないのである。
具体的人間は必ず 「 日本人 」 であるか 「 某国人 」 かである。そして日本国を
清く正しく美しく愛して これを正しい方向に育てて行(ゆ)くことによってのみ、
日本人は世界の平和に貢献し、人類全体の幸福に寄与することができるのである。・・・
・・・ 私はこの恋人の熱情のように日本国を愛し、どんなにまだ現実が 「 まだ愛するに
足りなく 」 とも、その熱情の焔(ほのお)をもって、現実の醜くさを焼きつくして、
日本国を理想の美しさにまで変貌せんとするものである。
私は日本を愛している間が幸福であり、魂が孤独でないのである。
そのために私が書きつづけた文章および折りに触れて講演した論策をあつめたのが
本書である。しかし空想を私は述べているのではない。我ら日本人として
「 国 」 を如何(いか)に考(かんが)うべきか、国際的立場を如何に考うべきか、
民主主義と民族主義は一致するか、国会はどうすべきか、日本の建国の問題、
愛国心の問題、憲法改定の問題、マルキシズムの問題、世界平和の根本的基礎、
やがて来る人類の運命 等、刻下の日本人にとって是非知らねばならぬ具体的な
問題について述べたものである。・・・
・・・ 若(も)し諸君が日本の前途について真に憂(うれ)えるところがあり、
日本人としての生き甲斐と栄誉とを知り、日本の政治や日本国のあり方を、
少しでも一層よくしたいと思われるならば 是非本書を読んで更に熟考して欲しいのである。
昭和 四十一 年 四 月 三 日
著 者 識(しる)す
http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=daityouwa&mode=res&log=3819
※ 日本の魂を回復しよう !
・・・
「 戦争放棄 」 の美名のもとに、自国の防衛を他国人に一任して、自分はゴルフや
ボーリングに日を暮らしているものがあるとしたら、世界は、あるいは後世は、
何というであろうか。・・・
はしがき( 抄 )
・・・ 私たちが本当に生きるためには、私たちは自分の生命をしずかに見詰めて、
その生命が何処(いずこ)から来たものであるかを知らなければならない。
自分の生命は 父母にこれをうけ、父母の生命は 祖先にこれをうけた。
その祖先が此(こ)の日本国を建てたのである。この日本国には祖先の生命が
そそがれている。その日本国に私たちは生(せい)を享(う)けたのである。
祖先がなく、日本国がなかったならば 私たちは無いのである。
私たちの生命はそれゆえ、私たちの祖先の生命と切りはなすことはできないし、
日本国からも切りはなすことはできない。私たちは日本人であるほかはないのである。
日本人にとって日本国は、自分の生命が現実的には肉体から切り離すことができない
のと同じ程度に、切り離しがたき、 “ 魂の住む郷里(ふるさと) ” である。・・・
・・・ 私は真に日本国を愛する日本人であることを欲するのである。
真に日本を愛する愛をもたない人間は結局は、人類としても傍観者であるほかはない
であろう。
「 日本を愛するよりも、先(ま)ず人類を愛せよ 」 と先覚者ぶって言った人もある。
しかし人類とは抽象概念であって、どこかの国民でない “ 人類 ” なんてものは、
具体的には存在しないのである。
具体的人間は必ず 「 日本人 」 であるか 「 某国人 」 かである。そして日本国を
清く正しく美しく愛して これを正しい方向に育てて行(ゆ)くことによってのみ、
日本人は世界の平和に貢献し、人類全体の幸福に寄与することができるのである。・・・
・・・ 私はこの恋人の熱情のように日本国を愛し、どんなにまだ現実が 「 まだ愛するに
足りなく 」 とも、その熱情の焔(ほのお)をもって、現実の醜くさを焼きつくして、
日本国を理想の美しさにまで変貌せんとするものである。
私は日本を愛している間が幸福であり、魂が孤独でないのである。
そのために私が書きつづけた文章および折りに触れて講演した論策をあつめたのが
本書である。しかし空想を私は述べているのではない。我ら日本人として
「 国 」 を如何(いか)に考(かんが)うべきか、国際的立場を如何に考うべきか、
民主主義と民族主義は一致するか、国会はどうすべきか、日本の建国の問題、
愛国心の問題、憲法改定の問題、マルキシズムの問題、世界平和の根本的基礎、
やがて来る人類の運命 等、刻下の日本人にとって是非知らねばならぬ具体的な
問題について述べたものである。・・・
・・・ 若(も)し諸君が日本の前途について真に憂(うれ)えるところがあり、
日本人としての生き甲斐と栄誉とを知り、日本の政治や日本国のあり方を、
少しでも一層よくしたいと思われるならば 是非本書を読んで更に熟考して欲しいのである。
昭和 四十一 年 四 月 三 日
著 者 識(しる)す
http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=daityouwa&mode=res&log=3819