ラスベガス旅行記(2002年12月26日)


 ロサンゼルスに7時30分に到着。アメリカ・ウエスト航空の乗り継ぎ便でマッカラン空港に到着したのは11時前だ。マッカラン空港からツアーの説明会のあるアラジンへ。最終日の集合時間やオプショナルツアーなどの説明があり、おまけのベラッジオのトランプなどをもらう。ラスベガスにおいては空港とホテルがあまりに近距離(見える)なので、この説明会・待機時間はかなりかったるい。海外旅行初心者以外は、可能であればホテルまでの送迎をキャンセルして、直行するほうがよいと思う。
 説明会終了後、ホテルへの送迎の再集合時間まで1時間半くらいあったので、カジノを初体験(私はレイクタホでやったことがあるので2回目)。ビデオポーカーを見て回ったが、目当てのJB9/6機は見当たらない。25¢機でちょこっとやってみるが、当たっても3カードどまりですぐになくなってしまう。小銭を稼ぐのも簡単じゃないなぁ。80ドルくらい使い、集合場所に戻った。
 戻り際、思いがけずアラジン・シアターのチケットオフィスに出くわしたので12/29(最終日)の「ブルース・ブラザーズ」のコンサートチケットをゲット。夜のショーとしてリストアップしていたものの上位候補だったのでうれしい。ダン・エイクロイドとジム・ベルーシ(ジョンの弟)が出る本物(?)のブルース・ブラザーズのショーだ。

 ツアー会社の係の人による送迎。アラジンから宿泊するモンテカルロなど道を挟んで斜め前くらいの距離だと思っていたが、ストリップ(大通り)がものすごく混んでいてかなり時間がかかる。こんなんじゃ、ダウンタウンまでタクシーなんてとんでもないぞ、どうしようか今晩・・・。
 2時頃にチェックイン。23階、ストリップ側でエレベーターからもすぐのなかなかいい部屋だ。そして、荷物を整理して、いざカジノへ出陣だ。

 ということで、まずはモンテカルロのカジノでビデオポーカー25¢機をやるが・・・うーん、出ない。アラジンと同じだなぁ。出そうな気配すらない。1ペア、2ペア、たまーに3カードが出るけどたかがしれてる、すぐにコインは無くなる。こんなことだったかなー、カジノって。以前の経験から、イメージでは小銭だけどたまに大きく出てジャラジャラ溜まるくらいのつもりだったんだけど・・・。マシーンで小遣い稼いで、それを原資にテーブルへというのはとんでもない幻想だったなぁ、これは・・・。
 早くも少々ヤケ気味でふらっと近くのスロットマシンコーナーへ。1ドルかぁ、でも、いいや、ちょっとやってみよう。こ、これが・・・今回、最後までお付き合いすることになる「ホイール・オブ・フォーチュン」(運命の輪、以下「WOF」)だった。

 20ドル札を入れて、何度かやっていると、ちょこちょこ当たりだした。そして、たまに真ん中のボタンが光ったりしている・・・何度目だろうか、それを押すと上のホイールが回っていることに気づいたのは。あれ!?なんだこれ。あぁ、当たった数字がボーナスで出るんだ。おっ!?表示は「150」、ということは150ドル、1万8千円だ。やっほー。やったぞ。おーい。「おーい、○○○(妻の名前)」、「おーい、○○○」。10メートル先でビデオポーカーをしている妻を呼ぶがマシンの音がうるさくて気づいてくれない。初めてのカジノなので警戒してちょっとでも機械を離れると誰かに盗られてしまうんじゃないかという防衛意識が働く。何度か呼んでいるとやっとこちらに気づいて来てくれる。「ジャーン、150ドルだよ、どうだ」「えー、すごい」「3つ目にスピンというのが止まると、上の輪が回って出た目がもらえるんだよ」。
 で、彼女も隣の台で始める。私のほうは最高260までいくが、だんだん少なくなってくる。ふむふむ、これか、止め時が難しいというのは。確かにそうだ、ドカンと1発くればそこで止めるんだけど、小さいのが多いからなぁ。長くやっているとジリ貧だ。妻のほうも一時100を超えるがだんだん減ってくる。「あーあ、もうだめ」。・・・と、それは彼女の台に突然やってきた。
 残り12で、スピン。ホイールが回って・・・カチカチカチカチカチ・・・「1000」。は?え?、や、やった。1,000ドルだ。わお、やったぜ。キャッシュアウトボタンを押すと、警報のような音が鳴り、係員がやってくる。「コングラチュレーション!」周りを行きかう人も祝福の声をかけてくれる。これか、何度か本で読んだ光景は。やった、やった。
 そして、カジノの係員が手を出せというので、子供のおねだりのように手の平を上にして待っていると、100ドル紙幣を10枚、手の平に載せてくれる。やった、やった。で・・・でも、当てたのは妻なのに自分が受け取ってしまった(ゴメン)。
 このくらいの当たりのこともいわゆる「ジャックポット(大当たり)」と呼ぶとこの時に知った。ジャックポットというのは何百万円、何億円の大当たりのことを指すのかと思っていたのだが。小さめだが、やった、ジャックポットだ。

 カジノデビュー1時間でWOFに巡り会い、魅せられた我々は、ストリップ沿いの主要ホテルを観光を兼ねてWOFをしながら渡り歩くことにした。当初計画していたダウンタウンへの電飾ショー見学やストラトスフィアからの夜景見学はストリップの渋滞もあり迷っていたが、このジャックポットで中止を決定。観光はいい、ゲームだ!恐る恐る始めたスロットマシンだったが、頭の血が一気に沸騰してしまったのだ。

 マンダレイベイ、ルクソール、エクスカリバー、トロピカーナ。マンダレイベイではラスベガス名物のバフェ(バイキング)を体験。まあまあだな。種類も多いし豪華だけど、どれも似たような料理にも思える。そんなに食欲のない我々は食べ放題でも一皿で十分だ。結局、今回のバフェはここのみ。評判がいいので行くことにしていたパリス、ベラッジオ、リオのバフェもパスした。
 エクスカリバーのカジノでは250ドルキャッシュアウトしたが、その他は大きな動きはなかった。そして、運命(?)のMGMグランドへ・・・。

 結論から言うと、MGMグランドのWOF5ドル機で、トータル「3,000ドル」が出たのだ。時間は20分くらい、3台続けて出た。1,250ドル、1,000ドル、750ドル。1ドル機が見つからないので(とはいえ25¢機ではもう満足できない体になっていた)、仕方なく恐る恐る座った5ドルのWOFだったが、これが吉と出た。更にいうと、翌日から最終日まで、このスロットマシンで毎日(!!)出たのだ。「さすがに今日は出ないだろう」が幸運にも毎日裏切られた。結局、4日間にMGMグランドのWOFで頂いたお金はなんと「5,650ドル」、投入金を除いても5,000ドルは儲かった!

 でも、この5ドル機。我々の内規とした上限60ドルを投入して、押せるのは「たったの6回」だ・・・たったの6回(2ベットしないと「SPIN」がきてもホイールを回せないので、マックスベットする。つまり事実上の10ドル機。1押し1200円)。当たらなければ20秒くらいで終わる。実はエクスカリバーで妻に隠れてトライしていたのだが、80ドル(1万円)が瞬時に消えてその早さにぞっとしていたのだ。
 深呼吸して息を整え、祈るような気持ちでボタンを押す。ダメもとだが・・・頼む、お願い・・・外れが続くが、「ピン」と音がして「SPIN」が3つ目のペイラインに止まる。やった!ドックンドックンと心臓の鼓動を感じる。5ドル機で「SPIN」が出る興奮は他では味わえない。1ドル機ではホイールの当たり金は20ドル、30ドルが多いが、5ドル機では悪くても100ドルが約束されているし、250ドル、500ドル、600ドルなども結構来る、そして最高の1195ドルも(1200ドルを超えると課税されるのでこれを上限にしてある)。勝利が半ば約束されている至福の回転だ。

 MGMグランドでの我々の複数回の絶叫は省略したい。ただ、5分の間に2度ハンドペイのために来た係員は本当かどうか分からないが、「またアンタ達かい、こんなの初めてだよ」と笑っていた。

 その後、NYNY、アラジン、パリス、バリーズ、ベラッジオ、フラミンゴ、ベネチアン、トレジャーアイランド、ミラージュと転戦するも・・・めぼしい当たりはほとんどなく、結構なお金を浪費して夜中の1時半頃1日目終了。


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