西炯子「カツカレーの日」(月刊フラワーズ)

               


 男性読者もキュン死させる西炯子の「娚の一生」、「姉の結婚」に続く月刊フラワーズもの新連載「カツカレーの日」です。単行本の第1巻を読めるのはずっと先なので待つしかないのですがとりあえず初めだけ読んでおこうと、月刊フラワーズの1月号を購入したのですが、2月号、3月号と続けて購入してしまいました。内容の面白さもさることながら、500ページ近い分厚い漫画雑誌にもかかわらず570円と安いこともあります。このまま定期購読していくかもしれません。


 主人公は、35歳、アラフォーときて、今回は28歳と少し若くなりました。仮想設定街も鹿児島、長崎の九州シリーズから東京(阿佐ヶ谷)へ。まだ3回なのでこれからですが、お相手は「娚の一生」のような中年男性のようです。そして、ムフフものの仕掛けがあって、近いうちのどこかで出会いそうです。来月号が待ち遠しいです。


          



 ところで、この月刊フラワーズにはその他気になる連載もあります。まず小玉ユキの「月影ベイベ」。なかなか切ないです。既に4巻まで出ているようですが、いきなり佳境から読み始めることになりました。前作の「坂道のアポロン」も途中まで読んでいたはずですが、全巻読んでいない理由を思い出せません。


 また3月号には不定期連載の吉田秋生の「海街ダイアリー」の最新作が載っていました。「海街ダイアリー」は何といっても第1巻の第1話(「蝉時雨のやむ頃」)が素晴らしく感動的なのですが、その後はしばらく停滞気味だったので、4巻くらいまで購入した後、一旦、売ってしまいました。ところが最近になってまた面白くなってきて、再度6巻まで揃え直していたところです。


 映画化されて6月に公開されます。当然、第1話中心の内容だと思うので鉄板のストーリー、是枝監督とくれば楽しみではあるのですが、長女役の綾瀬はるか、次女役の長澤まさみが、漫画でのイメージと異なるだけにどう仕上がっているのか興味深いところです。というより話題優先のミスキャストだろうと思っているので、それを是枝監督が裏切ってくれるかどうか…。四姉妹の配役の悩ましさという点では現代の細雪でしょうか。


 今週末に公開の「娚の一生」と合わせて(こちらも映像化は難しそうなだけに余計に楽しみなのですが…)、久しぶりに必ず観るつもりの日本映画が続けて公開となります。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「オーバカナ... 「クリフォー... »