「鮨 太一」(銀座)

          

 カウンター鮨には一生縁がないのかと思っていましたが、銀座でその気になってきました。

 まずは昼の定額コースで雰囲気、水準を確認して、気に入れば夜のお任せでしょうか。評判のいい店で昼の5千円くらいのコースがある店を探しました。記念すべき第一店は「鮨 太一」(6-4-13)です。伊藤章良の「東京百年レストラン」で紹介されていました。

 カウンター9席の凛とした雰囲気の店内です。これですね、清潔で高級感があります。初めてで少し緊張しましたが、店主がにこやかに迎えてくれます。
 昼は、2800円の8貫、5200円の11貫、8400円からのお任せとあります。11貫でお願いしました。休みだったので飲んでもよかったのですが、初心者なのでお茶にしました。他のお客さんはビール、日本酒を頼んでいました。コースもバラバラで、お任せの人、11貫の人、まずは8貫でまた追加するという人、ツマミから始める人などです。

 まずホタルイカとそら豆の付出しが出されて、鮨はマコガレイから始まります。専門用語、鮨界の常識を知りませんが・・・シャリには結構赤酢が効いています。高級鮨を食べたことがないので普通がどのくらいか分かりませんが、本格的な鮨を食べているという気になります。ネタの上に醤油が塗られて出されるので醤油の漬け皿はなく、そのまま口に運びます。男鮨で比較的大きめと読みましたが、むしろ小さめのように感じました。私は小さめの方が好みです。美味いです。人肌のぬくもりとご飯がほろっと解ける感じ、これですね。
 
 マコガレイの後は、まぐろ、コハダ、まぐろ(?)、煮蛤、車海老、うに、とり貝、あじ、穴子、巻物(鉄火、カンピョウ)、玉子焼き、お椀。夢中になって食べたので順番は違うと思いますが食べたものはこんな感じでした(カウンターで写真を撮る勇気というかそこまでしたいと思わないので映像は店構えだけです)。

 どれも美味しいです。定番に加えて旬の魚とバラエティに富んだ鮨を堪能できました。お任せになるともっと旬を感じさせるネタも多く出されるのだと思いますが、それはまたの機会です。ツメは軽目で旨み、甘み抜群の穴子が印象に残りました。
 大好きなイカが入っていなかったので追加でお願いしようかとも思いましたが今回は止めておきました。料金設定は3つが示されていますが、好きな分量をどうにでも食べられるようです。

 角の席に座ったので店主と言葉を交わすことはありませんでしたが、親しみやすい雰囲気の親方です。旬の魚についてお客さんと話していました。ただ、若手スタッフには厳しく指導していて、穏やかな雰囲気と緊張感とが程よい空間です。

 精算後は若いスタッフが1階まで見送りに出てくれます。時間帯によっては予約がいいけど一人であれば概ね予約なしでも座れるとのことでした。ビルの1階は天ぷらの「あさぎ」です。

 気分よく銀座のカウンター鮨デビューをかざることができました。時間にして30分くらいですが満足感は大きいです。さて明日はどこにしようか。

          


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