
Send Away The Tigers(2007)/Manic Street Preachers
ウェールズの誇るロック野郎バンド、Manic Street Preachers。略してManics。ギタリストが文字通り失踪(未だ消息不明)するという悲劇から12年。このアルバムは2004年のアルバム「ライフブラッド」以来、ソロ活動をしていたメンバーが再び結集し、リリースしたデビューから10枚目のアルバム。UKのラジオで「Manic Street Preachersが帰ってきたぁぁぁ!!」とDJが興奮して叫んでおりましたが、軟弱ロック&金太郎ビートあふるるヒットチャートに骨太サウンドのこのアルバムを引っさげての殴りこみは、確かに「帰ってきた骨太野郎」・・・(注:軟弱音楽も好きですよ)

↑Send Away The Tigers(2007)
実はそのサウンドから、勝手にずっとアメリカのバンドだと思っていたManics、このアルバムでも相変わらずのアメリカンな泣きのロック。「Autumnsong」なんてああーロック演歌かぁ?と(かなりガンズ風だよねこのギター)。泣きのつぼを押さえたギター、シンプルなドラム、絶妙なストリングスに力のこもったジェームス・ディーン・ブラッドフィールドの骨太ヴォーカル。そして一緒に歌えそうな分かりやすいメロディとごん太の歌詞。ストレートな剛速球ならぬ、ストレートな剛メロで泣かせてくれます・・・でも決して単調ではなく、職人芸ともいえる多彩な曲を聞かせてくれます。どの曲もBrit Popと呼んでもいいポップさと、泥臭く汗臭いざらざらした音とリズムを持つ、完成度の高い出来。でもね、本当言うと、この方たちのシングルはどうも好きになれません。今回もクランベリーズのニーナとのデュエット「Your Love Alone Is Not Enough」キャッチーでBeatlesっぽい懐かしい雰囲気のいい曲なんですが、普通過ぎる。シングル以外の曲の方がおすすめ。単に耳あたりのいい彼らのヒットシングルだけ聞いていたら損です、絶対。
骨太なのはサウンドだけではないのです。社会主義寄りのポジションであることを誇るこのバンド、政治やグローバリズム、帝国主義への強烈な批判と、それを実際に言動に表す社会派バンドでもあります。それがウェールズの労働者階級の人々を筆頭に、カルト的人気を保っている理由。なにしろ「初めてキューバで演奏した西側のロックバンド」だそうですから。叩き付けるような演奏とつばが飛んできそうなヴォーカルで私のお気に入りの、「人生なんて数字さ、遺体袋に入れられて犬の鑑識票とともに穴だらけで帰ってくる」と歌う、大英帝国の遺体袋て意味のImperialBodybagのストレートさ。この毅然とした主張と首尾一貫した態度が、このバンドを「Walesの誇るManics」とウェールズ人に言わしめる理由なんですね。
<Imperial bodybags>インペリアル・ボディバッグ
Imperial bodybags, coming home in dribs and drabs
Life is numbers, with doggy tags
Filled with holes and coming back
So come on up the sky?
can't make out this line very well
Never had a chance to wave goodbye
Thrown away and unhappy
Driven by hypocracy
1体、2体と帰ってくる大英帝国の遺体袋
人生は数字、犬の鑑識票とともに穴だらけで帰ってくる
で、空の上まで来られるかい?
上手く線を引くことが出来ないんだ
さよならって手も振るチャンスもなかった
見捨てられ、不幸せで
表面を取り繕うことに一生懸命
Nothing's finished it just fades away
Like a lover who has lost her faith
Nothing's finished it just fades away
Fades away
終わりなんて無い、ただ消えていくだけ
誠実さを失った恋人みたいなもんさ
終わりなんて無い、ただ消えていくだけ
Imperial bodybags, Prom Queen disposible
Children wrapped in home-made flags
Imperial bodybags, Prom Queen disposible
Children wrapped in home-made flags
インペリアル・ボディバッグ
卒業パーティの女王様でも片付けられる
子供たちは手作りの国旗に身を包み
And here we love the kids
We're still human like everyone else
I have no idea what this line is at all
Stuck in school
Always willing to stick by the rules
子供たちが好きだ
まだ俺たちには人並みの人間らしさが残ってる
この線引きが何のためなのか検討もつかない
学校から離れられず
いつもルールに固執することを厭わない
注:Imperialは「帝国の」。大英帝国や、帝国主義を象徴しているのかなと。
bodybagは遺体をしまう袋。
映画なんかでで死人がしまわれている、ファスナーでジイッ~と閉めるアレです。
ちなみに英語でbodyshopつうと、あのボディショップではなく車の車体を直す修理屋さんですね。
そして間違っても死体販売店ではありません~(殴)
dribs and drabsは少人数でばらばらと来る、イメージ。
Driven byは突き動かされる、行動を支配される。
Driven by desireで欲望に突き動かされて、なんて。
disposibleはdisposableのミススペル?
私の辞書には見つからなかったので。
OXFORDの辞書ですが・・・

↑昔の彼らです。グラム/パンク系バンドだったんですよね~
ウェールズの誇るロック野郎バンド、Manic Street Preachers。略してManics。ギタリストが文字通り失踪(未だ消息不明)するという悲劇から12年。このアルバムは2004年のアルバム「ライフブラッド」以来、ソロ活動をしていたメンバーが再び結集し、リリースしたデビューから10枚目のアルバム。UKのラジオで「Manic Street Preachersが帰ってきたぁぁぁ!!」とDJが興奮して叫んでおりましたが、軟弱ロック&金太郎ビートあふるるヒットチャートに骨太サウンドのこのアルバムを引っさげての殴りこみは、確かに「帰ってきた骨太野郎」・・・(注:軟弱音楽も好きですよ)

↑Send Away The Tigers(2007)
実はそのサウンドから、勝手にずっとアメリカのバンドだと思っていたManics、このアルバムでも相変わらずのアメリカンな泣きのロック。「Autumnsong」なんてああーロック演歌かぁ?と(かなりガンズ風だよねこのギター)。泣きのつぼを押さえたギター、シンプルなドラム、絶妙なストリングスに力のこもったジェームス・ディーン・ブラッドフィールドの骨太ヴォーカル。そして一緒に歌えそうな分かりやすいメロディとごん太の歌詞。ストレートな剛速球ならぬ、ストレートな剛メロで泣かせてくれます・・・でも決して単調ではなく、職人芸ともいえる多彩な曲を聞かせてくれます。どの曲もBrit Popと呼んでもいいポップさと、泥臭く汗臭いざらざらした音とリズムを持つ、完成度の高い出来。でもね、本当言うと、この方たちのシングルはどうも好きになれません。今回もクランベリーズのニーナとのデュエット「Your Love Alone Is Not Enough」キャッチーでBeatlesっぽい懐かしい雰囲気のいい曲なんですが、普通過ぎる。シングル以外の曲の方がおすすめ。単に耳あたりのいい彼らのヒットシングルだけ聞いていたら損です、絶対。
骨太なのはサウンドだけではないのです。社会主義寄りのポジションであることを誇るこのバンド、政治やグローバリズム、帝国主義への強烈な批判と、それを実際に言動に表す社会派バンドでもあります。それがウェールズの労働者階級の人々を筆頭に、カルト的人気を保っている理由。なにしろ「初めてキューバで演奏した西側のロックバンド」だそうですから。叩き付けるような演奏とつばが飛んできそうなヴォーカルで私のお気に入りの、「人生なんて数字さ、遺体袋に入れられて犬の鑑識票とともに穴だらけで帰ってくる」と歌う、大英帝国の遺体袋て意味のImperialBodybagのストレートさ。この毅然とした主張と首尾一貫した態度が、このバンドを「Walesの誇るManics」とウェールズ人に言わしめる理由なんですね。
<Imperial bodybags>インペリアル・ボディバッグ
Imperial bodybags, coming home in dribs and drabs
Life is numbers, with doggy tags
Filled with holes and coming back
So come on up the sky?
can't make out this line very well
Never had a chance to wave goodbye
Thrown away and unhappy
Driven by hypocracy
1体、2体と帰ってくる大英帝国の遺体袋
人生は数字、犬の鑑識票とともに穴だらけで帰ってくる
で、空の上まで来られるかい?
上手く線を引くことが出来ないんだ
さよならって手も振るチャンスもなかった
見捨てられ、不幸せで
表面を取り繕うことに一生懸命
Nothing's finished it just fades away
Like a lover who has lost her faith
Nothing's finished it just fades away
Fades away
終わりなんて無い、ただ消えていくだけ
誠実さを失った恋人みたいなもんさ
終わりなんて無い、ただ消えていくだけ
Imperial bodybags, Prom Queen disposible
Children wrapped in home-made flags
Imperial bodybags, Prom Queen disposible
Children wrapped in home-made flags
インペリアル・ボディバッグ
卒業パーティの女王様でも片付けられる
子供たちは手作りの国旗に身を包み
And here we love the kids
We're still human like everyone else
I have no idea what this line is at all
Stuck in school
Always willing to stick by the rules
子供たちが好きだ
まだ俺たちには人並みの人間らしさが残ってる
この線引きが何のためなのか検討もつかない
学校から離れられず
いつもルールに固執することを厭わない
注:Imperialは「帝国の」。大英帝国や、帝国主義を象徴しているのかなと。
bodybagは遺体をしまう袋。
映画なんかでで死人がしまわれている、ファスナーでジイッ~と閉めるアレです。
ちなみに英語でbodyshopつうと、あのボディショップではなく車の車体を直す修理屋さんですね。
そして間違っても死体販売店ではありません~(殴)
dribs and drabsは少人数でばらばらと来る、イメージ。
Driven byは突き動かされる、行動を支配される。
Driven by desireで欲望に突き動かされて、なんて。
disposibleはdisposableのミススペル?
私の辞書には見つからなかったので。
OXFORDの辞書ですが・・・

↑昔の彼らです。グラム/パンク系バンドだったんですよね~
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