Milliones(2004)
スタイリッシュクライム・コメディ「トレインスポッテイング」のダニー・ボイル監督の不思議コメディ。「普通じゃない」がお好きな方には間違いなく気に入っていただける、不思議で可笑しくて捻りの効いたスタイリッシュなファンタジーです。この監督の映画はシリアスなものよりコメディの方が断然いいと思います。現実と空想の世界の境目のない少年ダミアンの正直に生きたいという希望を描くのこの映画は、「パンズ・ラビリンス」のボイル風コメディ版ともいえるかもしれません。
右ダミアン(アレックス・エテル)、アンソニー(ルイス・マックギボン)。この兄は子供なのにやたら計算高くて笑えます。クリスマスの話なのに、一面の花畑?
母親が死に、クリスマスを控え新しい家に引っ越してきた、7歳の少年ダミアン(アレックス・エテル)、兄アンソニー(ルイス・マックギボン)、父ロニー(ジェイムス・ネスビット)の3人家族。通貨がポンドからユーロに変る数日前、ダンボールの隠れ家にいたダミアンのところに大金の入ったカバンが降って来ます。後数日でポンドはユーロに変えないとお金は紙くずに。お金を使ってしまおうと計画した兄弟は試行錯誤するのですが、3億円近いお金は使いきれるものではありません。そのうち、お金は列車強盗で盗まれたものと判り、あやしい男に狙われるようになる2人。そんな中、通貨切替を明日に控え、彼らはお金を全部両替しようと・・
ダミアンが覗き込むのは売店のチョコレートカウンター。
「人が見えないものが見える」少年ダミアンは、お金は母親を亡くした彼への神様からの贈り物だと思っているのです。聖人マニアの彼はいつも聖人たちと会話していて、非現実と現実が同じ次元で進み、ダミアンは彼ら「幻」にいつも勇気付けられる・・聖人アッシジのクララやら泥棒やらモルモン教徒やら馴れ馴れしい警察官やらちょい変キャラが入り乱れて、スピード感のある映像と夢なのか現実なのかはっきりとしないまま奇跡の結末へ。ダニー・ボイル流のひねったユーモアが冴える傑作です。そして列車強盗シーンで使われるのはMUSEの「ヒステリア」なのが私はツボです。う~んかっちょいい。
子供には使うの無理ですねえ。こんな大金。私は簡単ですよ~
普通の人がいきなり手にした大金は、犯罪がらみで、犯罪者に狙われることになる・・・ってよくあるストーリーです。でもお子様が主人公のこの映画、これは特別。少年はお金が欲しかったわけじゃない、ほんのささやかな奇跡が欲しかっただけ。でもお金によってもたらされるのは奇跡ではなく厄介ごとでしかない・・・しかしもっと厄介なのは人間の心。「クリスマスの奇跡」的ストーリーですが説教臭くありません。子役の2人が素晴らしいですよね・・・特にアレックス・エテル、夜道を星明りの下ダンボールの驢馬を曳いて昔の家に行くシーンが印象的。彼は最近では「ウォーターホース」の主人公を演じています。判りやすい英語とそばかすの可愛いアレックス・エテルに、DVD買っちゃおうかなあと・・・英語もわかりやすくてお勧めです。
スタイリッシュクライム・コメディ「トレインスポッテイング」のダニー・ボイル監督の不思議コメディ。「普通じゃない」がお好きな方には間違いなく気に入っていただける、不思議で可笑しくて捻りの効いたスタイリッシュなファンタジーです。この監督の映画はシリアスなものよりコメディの方が断然いいと思います。現実と空想の世界の境目のない少年ダミアンの正直に生きたいという希望を描くのこの映画は、「パンズ・ラビリンス」のボイル風コメディ版ともいえるかもしれません。
右ダミアン(アレックス・エテル)、アンソニー(ルイス・マックギボン)。この兄は子供なのにやたら計算高くて笑えます。クリスマスの話なのに、一面の花畑?
母親が死に、クリスマスを控え新しい家に引っ越してきた、7歳の少年ダミアン(アレックス・エテル)、兄アンソニー(ルイス・マックギボン)、父ロニー(ジェイムス・ネスビット)の3人家族。通貨がポンドからユーロに変る数日前、ダンボールの隠れ家にいたダミアンのところに大金の入ったカバンが降って来ます。後数日でポンドはユーロに変えないとお金は紙くずに。お金を使ってしまおうと計画した兄弟は試行錯誤するのですが、3億円近いお金は使いきれるものではありません。そのうち、お金は列車強盗で盗まれたものと判り、あやしい男に狙われるようになる2人。そんな中、通貨切替を明日に控え、彼らはお金を全部両替しようと・・
ダミアンが覗き込むのは売店のチョコレートカウンター。
「人が見えないものが見える」少年ダミアンは、お金は母親を亡くした彼への神様からの贈り物だと思っているのです。聖人マニアの彼はいつも聖人たちと会話していて、非現実と現実が同じ次元で進み、ダミアンは彼ら「幻」にいつも勇気付けられる・・聖人アッシジのクララやら泥棒やらモルモン教徒やら馴れ馴れしい警察官やらちょい変キャラが入り乱れて、スピード感のある映像と夢なのか現実なのかはっきりとしないまま奇跡の結末へ。ダニー・ボイル流のひねったユーモアが冴える傑作です。そして列車強盗シーンで使われるのはMUSEの「ヒステリア」なのが私はツボです。う~んかっちょいい。
子供には使うの無理ですねえ。こんな大金。私は簡単ですよ~
普通の人がいきなり手にした大金は、犯罪がらみで、犯罪者に狙われることになる・・・ってよくあるストーリーです。でもお子様が主人公のこの映画、これは特別。少年はお金が欲しかったわけじゃない、ほんのささやかな奇跡が欲しかっただけ。でもお金によってもたらされるのは奇跡ではなく厄介ごとでしかない・・・しかしもっと厄介なのは人間の心。「クリスマスの奇跡」的ストーリーですが説教臭くありません。子役の2人が素晴らしいですよね・・・特にアレックス・エテル、夜道を星明りの下ダンボールの驢馬を曳いて昔の家に行くシーンが印象的。彼は最近では「ウォーターホース」の主人公を演じています。判りやすい英語とそばかすの可愛いアレックス・エテルに、DVD買っちゃおうかなあと・・・英語もわかりやすくてお勧めです。
ウォーターホースで来日していた時に偶然テレビで見て、ひとり喜んでいたのですが夫に言わせると『額の生え際が似ている』そうで、親以外似ているとは言ってくれませんけどね(^^;>
これ面白そうですね。
見てみます!子供もOKでしょうか?なにせ春休みなもので・・・・
アレックス君に似てるなんて凄いですね!生えぎわが特にそっくり??ふははっは!中トロ君は将来大物に???
この映画ではウオーターホースと比べてまだまだ台詞もたどたどしいおこちゃまです。しかし可愛くてそこが笑えますのでおすすめです。
ものの善悪をしゃれた方法で子供にも判りやすく描いていて、もちろんファンタジーなんでお子様でも十分楽しめますねぇ。下着モデルの画像とか出てきますが、今時のお子様はそんなん平気でしょうから・・・
「君のためなら千回でも」はとてもとてもいい映画なんですが、小さな男の子を持つ方は覚悟してみた方がいいです・・・