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ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

フィフス・エレメント(1997)

2006-04-05 19:03:58 | 映画:SF&ファンタジー
The Fifth Element(1997)

フランスのSFコミックを原作にした近未来アクション。リュック・ベッソンらしい、突っ込みどころ満載のかっこよくてコミカルかつセンスの良いヴィジュアルに溢れたSFですが、テーマは「愛」でしょうか。カラフルでコメディタッチのハイテクで溢れる近未来、(ブレードランナーとはまた違った、ある意味能天気ラテンな感じ。でもやっぱり屋台の親父はアジア系。)無敵の暗黒物質の襲撃を受ける地球。暗黒物質の襲来を予言していた宇宙人が紀元前、エジプトに地球を救うためにある兵器を残したことが、宗教の教えから判明した。その最終兵器は5つのエレメントで構成され、そのうち第5の構成物質(フィフス・エレメント)とは、高度に進化した生命体であった・・・と、あらすじ書くだけで面白そうではないですか?

そして登場人物がみなそれぞれ面白い。一応元特殊部隊今タクシー運ちゃんの主人公ブルース・ウィリス。いつものお気楽な、悪ガキ風タフガイ。ワンパターンなキャラではありますが、これだけ周りを超個性的キャラクターで囲まれていても食われてしまわないのは、この人の凄いところでしょう。第5の構成物質役のミラ・ジョボビッチはオレンジの髪で裸にバンデージ訳わかんない言葉を喋り、やたら強い!ほとんどまともな台詞はありませんが、その代わり泣いたり怒ったり、表情とアクションで見せます。ゲイリー・オールドマンはセコい武器商人ゾーク役。ジコチューで金のためならなんでもやる癖に、どこか抜けてて憎めない可愛い悪役。死に方もお約束!です。こういう小悪党、ぴったりですね彼は。悪党ゲイリーのマイベストです。

この主役級3人以外に、特殊部隊の隊長ブリオン・ジェイムスがいいキャラです。笑えます。(冷蔵庫でかちかちに凍ってたのに、ちゃんと生きてる所とか)その他高僧イアン・ホルム(そういやTVシリーズでも僧侶やってました、この人)も出ていますし。特殊撮影はコミックを元にしたからか、他のSF映画とは少々違い、アートです。ブリキの立体アート作品みたいな宇宙人や、彼らが乗ってきたさなぎ型宇宙船のデザイン、オペラ歌手の宇宙人(映画「ディーバ」を思い出します、ていうか、一種の内輪受け?)など、みな個性的で、カルトといってよい完成度です。

細かいことを気にする人は、どうなってんの?みたいなストーリー展開なので、SFとしてきっちりした設定は期待しないほうがいいでしょう。12モンキーズやデリカテッセンのような、楽しい?近未来SFアクション好きの人、ベッソン好きギリアム好きには必見の傑作です。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (奈緒子と次郎)
2006-05-16 08:04:49
私も大好きです。

笑いのバランスがすごく上手だと思います(^o^)
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SFだから遊べる! (pointdpo)
2006-05-16 14:17:04
コメントありがとうございます。



お馬鹿SF大好きの私。質のいいコメディSFってなかなか無いのですね。

もっとほかにこんな映画ないかな・・・
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