毛唐もすなるブログといふものを

日本男児もしてみむとてするなり

道義立国

2005-03-28 13:44:27 | 日本男児
今週の正論は志方俊之先生が二十一世紀のあるべき自衛隊像を論じていました。なかなか要領よくまとまっているように思います。

確かに、日本人の多くは【国益追求】と言ったところで違和感を覚えるものでしょう。単なる利益の追求は日本人の美風に合わないからです。それは身も蓋もない支那人や朝鮮人のやることです。欧米の連中は同じく利益を追求しますが、支那や朝鮮の連中と異なりやり方がスマートです。利益の追求を理念で粉飾するからです。そしてその粉飾の仕方が滅法上手い。もっとも、現在でも世界中が欧米文明に席巻されているので、粉飾を粉飾となかなか気付きにくいというのもあるのでしょうし、粉飾と気付いたからといってどうしようもないわけです。それは人間の現世の欲望を肯定するからで、それこそ波及力は抜群です。だから、イスラムの連中が粉飾だと気付たとしても、その多くは、アメリカに移住できるとなるとアメリカに移住してしまうわけです。

日本人は最近おかしくなって来たとはいえ、裸の利益の追求を良しとしない気風には根強いものがあります。ライブドア騒動でもそれは見て取れます。現在ライブドアを支持する日本人の多も、いざ自分がライブドアのようなことを一緒になってやろうと誘われたら躊躇するのではないでしょうか。結果として金に目がくらむのは人間の弱さでしょうがないところです。しかし、その躊躇こそが日本人を日本人たらしめているのです。わたしの想像では、支那人、朝鮮人に躊躇はないでしょうから。まだしも欧米人の方が神との関係を意識して躊躇するのではないでしょうか。何にしろ日本人は単なる利益追求を好みません。お天道様に恥じる行為を好まないのです。

そうかといって、現在の日本人は無防備すぎます。朝鮮系のソフバンや欧米系ハゲタカにやりたい放題やられるのは、その無防備さから来ています。拝金主義を拒否し地道に生きることをよしとする日本の美風を維持するためには、もっと意識的にならねばならないのでしょう。すなわち明確に日本の美風を意識することです。自己の内部にある価値観(常識)を探求し掘り起こすのです。それに一致する行動こそ日本人に一体化をもたらすのです。個々の個人が自らを律することを忘れ、ただダラダラ醜い行為を繰り返し、何も満足感が得られないと不平不満を言うのは、戦後、自らの内部にある美風(価値観=常識)に目を向けさせないようにされた当然の結果なのだと思います。日本の美風を守る限り何度でも日本はよみがえることができますが、美風を失えばそれは不可能です。

志方先生のこの論考は日本の滅亡を企てる国が多数存在する国際社会のパワーバランスの中にあって、日本がどのようにしてよみがえるかという具体策の一端を示してくれます。自らの美風にそぐわない軽薄な国益追求で日本はよみがえるわけがありません。日本が自らの美風を自覚したとき、真に地に足のついた国際援助も可能となり、そのとき損得勘定を越え日本人が心を一つにできる真の国益追求ができるのだと思います。

≪資料≫
志方俊之先生(退役中将)の今週の正論