毛唐もすなるブログといふものを

日本男児もしてみむとてするなり

岡崎久彦「世界を読む」

2005-06-05 00:00:00 | 國神社・政界再編
6月4日に世迷い社説を掲載した讀賣ですが、翌日には岡崎久彦氏の「世界を読む」が掲載され何とか面目を保ったようにおもいました。もっとも岡崎氏はあくまで日米同盟堅持が日本存立の基盤だということから考えるので、靖国について根本的にどういう考えなのかは不明です。ただ靖国についての支那の言い分は内政干渉だという点については明確です。

岡崎氏は靖国で譲ってはならないと言います。その先に台湾問題が控えているからです。台湾問題で日米が割れる~少なくとも日本国内に支那になびく勢力が多数出る~ことは、日米同盟を危機に陥れ、日本の存立基盤を失わしめかねない、というのが岡崎氏の基本的認識のようです。そして、最近の政治状況、例えば中曽根・讀賣ラインの動きなどを見ると、なし崩し的に支那の言い分を受け入れかねない危険があるうえ、国民の半数もアサヒなどの宣伝の結果、靖国参拝を今年は見送れなどと言い出す始末。

そういう状況なので、岡崎氏は参拝取り止めする場合の条件を出すべきだというのです。絶対支那が受け入れられない条件を付けろというのです。早い話が、内政干渉には内政干渉で返せというのです。どういうことかといえば、「支那の教科書の反日的記述の永久的削除」を条件にしろというのです。なかなかの卓見だとおもいました。

中曽根=ナベツネライン

2005-06-04 00:00:00 | 國神社・政界再編
先日支那が中曽根政権時に靖国参拝をしないとの密約を交わしたと発表し、中曽根氏がそれを否定するということがありました。先日、讀賣新聞が社説で靖国参拝断念を言い始めたのは、密約が存在したことを示すものと考えます。讀賣の主筆ナベツネと中曽根との間柄はいうまでもありません。ナベツネは中曽根の援護をするよう社に命じたということでしょう。ナベツネというか讀賣は「営業保守」だということが窺い知れる出来事です。程度問題ではあれど産経とは違うということです。それとともに中曽根は保守を気取りながらこのような密約を交わしていたわけですから、保守失格です。石原慎太郎は大丈夫か?そんな疑念が湧いて来る出来事です。

≪参考資料≫
※6月4日付讀賣社説
もっとも、讀賣の社説はウェブ上ですぐに読めなくなるので、西村氏のブログにリンクを貼っておきます。

旧体制派

2005-06-03 00:00:00 | 国際
安保理拡大の4か国案、ロシアも批判 (読売新聞) - goo ニュース

第二次世界大戦の戦後処理の枠組みでは勝ち組の属し、その枠組みから多大な恩恵をこうむっているが、近時の国際情勢の中では負け組みに属するロシアが、安保理改革をはじめとする第二次世界大戦処理の枠組みの変更に反対するのは当然です。一方、現時点で国際政治の圧倒的主導権を握る米国にとっては、第二次世界大戦処理の枠組みは最早足かせに過ぎないので、それを自分の都合のいいように組み替えようとするのはこれまた当然です。日本は第二次世界大戦処理の枠組みの変更から利益を得る国ですから、米国と共同歩調をとって戦後処理のくびきを脱するべく全力を尽くさねばなりません。

お知らせ

2005-06-02 00:00:00 | 国際
「世界初のロケット製造は朝鮮」と北朝鮮が主張 (朝日新聞) - goo ニュース

素っ頓狂なことを大真面目に言って世界の失笑を買うという、朝鮮文化のお家芸炸裂ですね。その芸風を是非とも保存して世界を愉しませてください。

≪お知らせ≫
ところで、夏まで急ぎの仕事が入り、とてもまともに更新できない状況になりました。簡単なかたちでなるべく更新しようとおもいますが、滞ることも多々あろうかとおもいます。よろしくお願いします。

EU挫折

2005-06-01 00:00:00 | 国際
仏新首相にドビルパン氏、EU憲法批准否決で内閣刷新 (読売新聞) - goo ニュース

上手く行くとはおもってませんでしたが、これほどの大差がつくともおもってませんでした。フランスは今や極右の国民戦線が二割弱の得票を得る国です。移民と失業の問題がその根底にあるのは疑いないのですが、フランスはフランス人のものであるという素朴な感情の逆襲という面もあるのではなかろうかと考えます。いわゆる「フランスの栄光」よりもフランス人のフランスを守れということです。移民と失業の問題がそういう感情を、わたしに言わせれば真っ当な感情を呼び覚ましたのではないでしょうか。理念だけではどうしようもないということです。いかにリベラルを気取っても素朴な感情に逆らい続けるのは難しい。フランスではフランス人の素朴な感情を吸収する真っ当な政党がないことが極右の台頭を呼ぶことになったわけですが今回の国民投票の結果真っ当な政党がそういう素朴な感情を吸収してくれるようになる方が長期的には欧州の安定につながるとおもいます。