毛唐もすなるブログといふものを

日本男児もしてみむとてするなり

ペット供養

2005-03-25 00:00:00 | 社会
ペット供養は「課税対象に」 宗教巡り名古屋地裁 (朝日新聞) - goo ニュース

針供養や人形供養は非課税扱いだそうですから、習俗として宗教施設が行うことが通例なっているものは非課税扱い、民間事業者が主に行うものは課税扱いという基準なんだと思います。

日本は古来より鯨などの動物の命をあやめた場合、その供養を行う風習があります。人間が生きるために命を差し出すことになった動物に対する感謝がそこにあります。ではペットはどうなのでしょうか。ペットは人間が生きるために命を差し出したとはいえないでしょうから、それを供養することは伝統習俗と同様のものとみなすのは難しいのではないでしょうか。

したがって、寺社が関わって行うからといって、直ちにこれを宗教行為で非課税とせよとの主張は失当です。それが宗教行為となるかどうかを決めるのは国民意識であって宗教家や供養を願う個々人ではありません。これから国民意識の変化の中でペット供養を宗教行為とする合意が出来るかもしれませが未だ時期尚早です。

それはともかく、訴えた坊主はえげつない禿に違いない。ペット供養が宗教行事と考えるなら、飼い主が供養の申し出をする以前からそう世間に訴えていないと筋が通りません。でもこの坊主はそんなことは多分していなかったに違いありません。これまでは宗教行事と考えてもいなかったものが、世の中の変化で需要が生じ儲けが出始めたものだから、途端宗教行事と主張し始めた。そんなところでしょう。それは宗教行為ではなく、宗教施設を利用した営利事業に違いありません。わたしは税務署の見解を支持します。