米軍は故意に発砲した?=イラクで解放の伊女性記者語る (時事通信) - goo ニュース
「故意に発泡した」とはつまり【米軍がわたしを狙って殺そうとした】とこのイタリア人記者は訴えているわけです。本当なんでしょうか。
独自情報も分析力もないわたしたちに事の真偽などわかるわけありません。しかし報道を聞いているとなんだか分かった気になるのが不思議です。それは錯覚だし往々にして報道する側の人間の考え方に引きずられるものですから注意が必要です。おそらく今日の【news23】や【報道ステーション】はこの件を米国の謀略であるかの如く視聴者が思うように報道するでしょう。しかし騙されてはいけません。
報道によれば米軍に殺人の故意ありというイタリア人記者の挙げる理由は
1.威嚇射撃もせず突然銃撃した
2.自分を拘束していたイラク人が「お前は解放後殺されるかもしれない」と言った
ということくらいです。
まず理由の2は裏が取れない以上理由にはなりません。理由1の方もイタリア人記者の乗った車は米軍の検問所で停止を求められたのに速度を上げたことは分かっています。その後威嚇射撃があったのかどうかは車に乗っていた者の証言だけからはわかりません。空に向かって威嚇射撃をしたか車に向かって銃撃したかを車で逃げている人間が音だけで聞き分けられるとは思えませんから。それにイタリア人記者の乗った車の運転手は米軍の検問だとは気づいてなかったわけだから威嚇があっても速度を下げることはなかったでしょう。要するに《突然》銃撃されたといえるかすら分からないということです。
もっとも、テレ朝や筑紫哲也はわたしなどの一般人が知ることのできないようなディープな裏情報も知っていて米軍が故意にやったかのようなニュアンスで報道するのかもしれません。しかしそのディープな裏情報の裏などテレ朝や筑紫が短時間に取れるとは到底思えません。国内のことならまだしも国際間のことについてはまず不可能です。したがって報道から論理的に考えるしかなく、そうであればやはりこのイタリア人記者の証言を俄かに信じるわけにはいかないのです。そして、仮にこの殺害が上手く行っていたとしても米国に何かメリットがあるかと言えばあるとは思えません。やはり論理的推論としては米軍誤射説が妥当と思います。その上で米軍の落ち度を探せば、自分たちが正規の米軍だとイタリア人記者の車に示せなかった点ということになりましょう。
それにしても欧米の記者は年配の方が多い上女性までイラク入りしているんですね。さすが【男女同権】なだけはあります。ははは。