占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

皆既月食の地震と冬至

2010-12-31 03:57:28 | 新月図
久しぶりの投稿で、読者の方にはお待たせして申し訳ない。今回は今月21日に成立した皆既月食について取り上げたい。2011年は皆既日食がないので、この冬の皆既月食が代表して占星術的な蝕の効果を表示すると考えられる。月蝕成立は日本時間21日17時13分。蝕のチャートは処理すべき喫緊の課題を示す。

◆緩和された大地震◆
まず、21日23:59(現地時間)にイラン南部で発生したM6.5の地震。これは月蝕成立から約13時間前に発生しているが、月蝕による地震であることは占星術的に明瞭だ。震源地は月蝕成立時の天頂に太陽、天底に月が位置し、これらに天王星、ジュノーがグランドクロスを成立させている。
CNNによると6人が死亡、多数の家屋が倒壊したとの初報だったが、いまだに続報が入らないので、実際の被害程度は不明だ。被害が予想より軽微であった場合、続報が掲載されないこともあるので、そちらの可能性を期待したい。

次に22日02:20頃発生した、父島近海のM7.4地震。こちらの震源は月蝕図グランドクロスの一端、ジュノーが天底と1度差のタイトな合となる地域だった。久々のM7級地震だったが、幸運にも遠洋での地震だったので被害はなかった。先ほどのイラン地震の震源とは約90度の角度差だ。

続いて26日00:16(現地時間)に発生したバヌアツM7.3地震。こちらも被害はなし。月蝕図金星が天底に来る地域。筆者が常用する第12調波(小数点補正後)では、ネイタル金星にHN12土星が緩い合を組んでおり、震源域になりうるチャートであった。

総括すると、通常地震は新月図を元に予測するものだが、今回月蝕日前後に大型の地震が集中したのは、やはり月蝕の天体位相が1ランク上の力を持っていたからだといえるだろう。しかし目立った被害が出なかったのは、12月の新月図で、ジュノーと木星で衝のアスペクトが成立していたからだ。これにより地震エネルギーは緩和されると見ていたので、特段予想を立ててはいなかった。月蝕図においても木星-ジュノーは衝となっている。

少し心配なのは月蝕成立前に発生したイラン南部地震だ。チャート成立前3日間以内に起きた地震は、今年1月の日蝕直前に起きたハイチ大地震のように予想外の被害を出す場合もある。木星-ジュノーの幸運が破られたかどうかは、もう少し見守りたい。

◆冬至との同期◆
21日の皆既月食は冬至との差が半日ほどで、冬至と皆既月食が重なるのは珍しいことだという。こちらのブログの解説に詳しく載っている。(宏観亭見聞録さん
さて、月蝕図としては、いて29度太陽、ふたご29度月の衝に、おとめ26度ジュノー、うお26度天王星および25度木星の衝がグランドクロスとなっている。いわゆるカーディナルクライマックス直前の完成形態とも呼ぶべき位相だ。この位相は政治と国民の関係、個人と集団の関係の大きな転換の可能性を示している。今後半年以内に国家レベルから個人レベルに至る様々な場面で、関係性の変化が現れると思われる。

サビアン占星術では、月はサインかにに入る直前で、太陽はやぎに入る直前の「法王の度数」。変化は結果的に一般の人々に良好な結果をもたらすと考えられる。おとめ終盤のジュノーは個人の力の増幅。先の尖閣諸島ビデオ流出事件であったように、個人の行動が国家的な決断を左右する。うお終盤の天王星は集団のパラダイムの劇的な変化を呼び起こすと思われる。ミャンマーや北朝鮮など、また日本の政治の動きにも注視したい。

なお月蝕図の示す象意は、ノースノードが月蝕図太陽の位置に来る3月3~6日頃に明瞭に現れてくるだろう。

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1 コメント

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Unknown (minon)
2010-12-31 08:23:53
年末の更新、ありがとうございます。
一般の占星術と違い、非常にエキサイティングで興味深い分析で、更新を楽しみに読ませていただいていました。
来年も、期待しています。よろしくお願いします。
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