EM菌

2015-01-30 15:04:03 | 日記
比嘉正夫琉球大学教授が開発した、発酵を促進し生ごみの堆肥化に有効とされる有用微生物群のこと。EM菌を米ぬかなどと混合し増量させた粉をEMぼかしといい、コンポストとセットで推奨している自治体もある。
 なお、EM菌については、生ごみの堆肥化だけでなく、さまざまな環境保全や医療などにも絶大な効果があると信じる人たちもいる反面、その生物学的な正体も学問的には明らかでなく、効用についても学会等での検証に耐えるだけのものがないとしてインチキ視する人たちも少なくない。(2014年9月改定)

光化学オキシダント

2015-01-30 15:02:51 | 日記
大気汚染防止法(1968)は第23条の緊急時の措置で、光化学オキシダントの注意報・警報の発令を規定している。
注意報に該当する光化学オキシダント濃度は、常時監視の測定データが1時間値で0.12ppmを超えた場合とされ、気象条件からみて汚染が継続すると認められるとき、都道府県知事はテレビ・ラジオ等を通じて一般への周知、固定発生源や自動車に排出や走行の自粛を求めるなどの措置がとられる。これを「注意報」と呼ぶ。毎年の注意報発令の日数は、気象条件等に大きく影響され、変動が著しいが、平成に入ってからは延べ日数で100日-200日程度で推移している。
また、さらに汚染状況が悪化して、人の健康や生活環境に重大な被害が生ずるような場合は、警報の発令を規定している(同法第23条第2項)。光化学オキシダントの警報濃度は0.4ppm。この場合に都道府県知事は、固定発生源に対しては命令、自動車走行については公安委員会の措置要請を行うとされている。この法定濃度とは別に、都道府県等により光化学オキシダント濃度の1時間値が0.24ppm以上で気象条件から見て汚染の状態が継続すると認められるときにオキシダント警報を発令される。1970年代前半は毎年数日程度の発令があったが、その後は気象条件により発令される年と発令されない年があった。最近では2002年に2日発令された。

栄養塩

2015-01-30 15:01:43 | 日記
素、水素、酸素以外の、無機塩類として存在する植物の生命を維持する栄養分として必要な、燐、窒素、カリ、珪素などの主要元素とマンガン等の微量元素のこと。
水中では、これらのうち、カリや珪素は、もともと豊富にあるので、燐と窒素が何らかの理由で増加した場合に藻類などのプランクトンが大量発生し、各種の環境(水質)問題を引き起こすことになる。
特に、湖沼やダム湖あるいは内湾などの水の出入りや交換が少ない閉鎖性水域では、窒素やリンなどの栄養塩類が流入すると富栄養の状態となり、藻類が大量発生し、赤潮や青潮、アオコ、淡水赤潮などとよばれる現象がおこりやすい。


臨界負荷量

2015-01-29 15:38:34 | 日記
影響を受けやすい特定の環境要素について、現在の知識に基づいて、著しい影響が発生しないと考えられるギリギリの量に関する定量的評価をさしていう。
臨界負荷量の調査は、スウェーデン南部ではじまり、欧州や米国にまで拡大している。酸性降下物の臨界負荷量と現在あるいは将来の酸性降下物の沈着量を比較することにより、SOxやNOxの排出削減を合理的に提言することができるとされる。
なお、臨界負荷量という概念は、長距離越境大気汚染条約(1979)に基づいて、NOx削減について定めたソフィア議定書(1988)および、SOx削減について定めたオスロ議定書(1994)において採用されている。