放射性廃棄物

2015-01-23 15:30:53 | 日記
法的規制の対象となる一定レベル以上の放射性物質を含む廃棄物。日本では90%が原子力発電所と核燃料処理施設から、残り10%が医療施設・研究所などから排出される。
処理・処分の基本的な考え方は、隔離・遮断・減衰で、放射能レベルに応じて具体的に規定。
原子炉で生成する放射性物質は、ほとんどが高レベル放射性廃棄物となる。使用済み核燃料は適正処理を行い、地下数100メートルの安定地盤に埋設。しかし安全なレベルに減衰するまでの期間は甚大で、その間、安定的に封じ込めておけるかなど安全性に関わる議論が絶えない。
放射性物質が付着した作業着や器具類等の低レベル廃棄物は、焼却などにより減容化されるが、発生量が多い。
放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律(1957)や特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律(2000)など、廃棄物処理法(1970)とは異なる法律により規定される。

食品トレイ

2015-01-23 15:30:06 | 日記
スーパーなどの店頭で分別収集した使い捨てトレーは、低温で熱溶融のうえ弁当容器などの原反(PSP)材料に再生されるが、一部、油化原料として収集している地域もある。この時、再生利用に支障がないように、色柄をデザインした薄いシートで包んだトレーもある。
 シート状に押し出して発泡させた原反を、もう一度加熱して金型でプレス成形し容器とする。容積が20~30倍の発泡体となり、肉・魚等生鮮食品のディスプレイ用トレイ、その他食品の包装に使われる。
 食品トレイは、鮮度保持や取り扱いやすさの点から、小売店にとっては不可欠な存在となり年間200億枚以上が生産されるが、ごみになると嵩ばる使い捨て製品である。
 使用済みトレイの回収には、市町村ルートと自主回収ルートの2つがある。自主回収ルートは、量販店・生協などの店頭に回収箱を設け、集められたトレイを納入業者が帰り便を使って収集する方式である。しかし使用済みトレイは、異物混入が多く、積載効率が極端に悪いうえ、遠距離輸送が必要な場合もあり、採算性は低い。容器包装リサイクル法(2001)において、プラスチック製でPET以外の商品容器(施行規則第1条別表8号)に該当する。同法制定当初は適用除外期間が設けられていたが、現在は全面適用されており、分別収集、再商品化の対象となっている。

トリフェニルスズ化合物

2015-01-23 15:29:11 | 日記
スズ原子に3つのフェニル基(ベンゼンの水素1個をスズと置換した構造)が結合した化合物の総称で、防黴剤、防汚剤、農業用殺菌剤などの用途がある。
トリフェニルスズ脂肪酸塩など7物質が、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」(1973)の第二種特定化学物質に指定されている。また、トリフェニルスズは環境ホルモンとしての疑いが持たれている。
なお、化学物質審査規制法以外の法令等による規制では、水質汚濁防止法(1971)の要調査項目として、毒物劇物取締法(1950)における劇物として規制され、廃棄物処理法(1970)においても有機塩素系化合物として規制される可能性がある。