アルキル鉛

2016-10-02 11:00:16 | 日記
メチル基(CH3-)、エチル基(C2H5-)などのアルキル基を1~4個結合した鉛化合物の総称。一般的にはかつてアンチノック剤として自動車用燃料ガソリンに添加されテトラエチル鉛((C2H5)4Pb;四エチル鉛ともいう)、テトラメチル鉛((CH3)4Pb;四メチル鉛ともいう)をさすことが多い。テトラエチル鉛とテトラメチル鉛はともに無色透明、油状の重い液体(可燃性)で、両者はアンチノック剤として混合して使用される。特にテトラエチル鉛は肺や皮膚粘膜から容易に吸収され、毒性も強い。自動車から排気された鉛化合物による大気汚染が問題となって、現在では多くの国でガソリンへの添加が禁止されている。日本でも、大気汚染防止法第19条の2第1項の規定に基づき、ガソリンへのアルキル鉛の添加が禁止されている。

化石燃料

2016-10-02 10:51:50 | 日記
石油、石炭、天然ガスなど地中に埋蔵されている再生産のできない有限性の燃料資源。石油はプランクトンなどが高圧によって変化したもの、石炭は数百万年以上前の植物が地中に埋没して炭化したもの、天然ガスは古代の動植物が土中に堆積して生成されたものというのが定説である。
現在、人間活動に必要なエネルギーの約85%は化石燃料から得ている。化石燃料は、輸送や貯蔵が容易であることや大量のエネルギーが取り出せることなどから使用量が急増している。
しかし、化石燃料の燃焼にともなって発生する硫黄酸化物や窒素酸化物は大気汚染や酸性雨の主な原因となっているほか、二酸化炭素は地球温暖化の大きな原因となっており、資源の有限性の観点からも、環境問題解決の観点からも、化石燃料使用量の削減、化石燃料に頼らないエネルギーの確保が大きな課題となっている。
なお、石油については少なくともその一部はマントル内のガスが沁みだした非生物起源のものであり、化石燃料ではないという説が近年話題になっている。

活性汚泥

2016-10-02 10:35:57 | 日記
長時間空気を吹き込み(曝気)十分な酸素を供給し、好気微生物群を人為的に加え、排水中に存在する有機物を酸化分解・凝集・吸着・沈殿分離する最も代表的な排水・下水処理法を活性汚泥法という。この好気微生物群を汚泥あるいは活性汚泥と総称する。
活性汚泥は好気性の細菌類、原生動物などの微生物や有機性および無機性物質から構成されており、最終生成物は黒色ないし茶褐色の、部分的に分解した粒状、凝集体状のもので、新しい間は土壌性のにおいがする。曝気槽内の活性汚泥は最終沈殿池で沈降し、集められ、一部曝気槽へ返送され(返送汚泥)、他の汚泥(余剰汚泥)は最初沈殿池の生汚泥と共に汚泥濃縮槽で濃縮・脱水して汚泥処分される。