アスベスト

2016-08-06 10:54:02 | 日記
石綿(イシワタまたはセキメン)ともいわれ、天然に存在する繊維状の鉱物である。
主成分は、珪酸マグネシウム塩で蛇紋石石綿と角閃石石綿に大別される。主たる産出国はカナダ、南アフリカ、ロシアなど。
アスベストは軟らかく、耐熱・対磨耗性にすぐれているため、ボイラー暖房パイプの被覆、自動車のブレーキ、建築材など広く利用されていた。
しかし、繊維が肺に突き刺さったりすると肺がんや中皮腫の原因になることが明らかになり、WHO(世界保健機関)ではアスベストを発ガン物質と断定。日本でも、大気汚染防止法(1968)により、1989年に「特定粉じん」に指定され、使用制限または禁止されるようになった。
1992年発効のバーゼル条約では有害廃棄物に指定され、各国間の越境移動が禁止されている。また、国際労働機関(ILO)は1986年に石綿条約を採択し、職業上の石綿暴露による健康被害の防止と抑制などを定めている(1989年発効で、日本は2005年8月に批准)。国内では、石綿による健康被害の救済に関する法律が、2006年2月に制定。
なお、1970年代には年間30万トン前後が輸入されていたが、1990年代には輸入量が減少に転じ、2000年は10万トン以下に、2004年には8千トン程度となっている。

液化天然ガス

2016-08-06 10:39:12 | 日記
メタンを主成分とする天然ガスを低温技術によって約-160゜Cに冷却し、液化したもの。
天然ガスを液化すると体積が元の約1/600になるので、一度に大量輸送できるメリットがある。石油、石炭などの他の化石燃料に比べ、燃焼によるCO2発生量は、2~4割少ない。クリーンエネルギーとして液化天然ガスへの燃料転換が注目をあびている。

石炭ガス化複合発電

2016-08-06 10:25:30 | 日記
従来の石炭火力発電は、石炭を燃焼して高圧高温の蒸気をつくり蒸気タービンを回して発電するものだが、石炭ガス化複合発電では石炭をガス化してガスタービンで発電し、その排ガスで蒸気をつくって蒸気タービンでも発電を行う。
燃料を2段階で利用するため熱効率が大幅にアップする。日本では1990年福島県いわき市に電力会社、電源開発、電力中央研究所が共同でパイロットプラントを完成させ1991年度より運転し、96年に成功裏で終了した。現在は商用化の最終段階として、電力共同で株式会社クリーンコールパワー研究所を2001年6月に設立し、250MW級実証機計画を開始した。
このプロセスでは43%の発電効率を目標としており、従来方式より13%高い。このプロセスによると二酸化炭素の排出量は12%削滅することができる。