可塑剤

2016-05-06 15:43:39 | 日記
可塑剤とは、プラスチックに柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加する物質のこと。
粘土細工では粘土に水を加えて軟らかくするが、可塑剤(常温では一般に無色透明な液体)はその場合の水と同じような働きをする。
可塑剤は主に、ポリ塩化ビニル(PVC)を中心としたプラスチックを軟らかくするために用いられ、そのほとんどが酸とアルコールから合成されるエステル化合物である。日本の年間生産量はおよそ488千トン(1999年)である。その内、フタル酸エステルが85.0%を占め、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)(DEHP)が主なものとなっている。可塑剤にはフタル酸系のほか、アジピン酸系、エポキシ系、ポリエステル系、リン酸系、脂肪酸系などがある。硬質PVC樹脂では可塑剤を入れないか、入れても5%程度であるのに対し、軟質PVC樹脂では30~50%可塑剤を加えるといわれる。可塑剤は樹脂と結合しているわけではないので、時間の経過とともに可塑剤が気散して樹脂が硬化したり、PVC樹脂から可塑剤が溶出したりする。
こうした可塑剤のなかには環境汚染が危惧されたり、環境ホルモンでないかと疑われているものがある。

揮発性有機化合物

2016-05-06 15:37:30 | 日記
 常温常圧で空気中に容易に揮発する物質の総称で、主に人工合成されたものを指す。英語表記の頭文字をとってVOCと略される。比重は水よりも重く、粘性が低くて、難分解性であることが多いため、地層粒子の間に浸透して土壌・地下水を汚染する。一方、大気中に放出され、光化学反応によってオキシダントやSPM(浮遊粒子状物質)の発生に関与していると考えられている。炭化水素(系物質)を主とするが、C、H以外の元素が入っているものも含むため、炭化水素類(HC)より概念的には広い。

バンカー油

2016-05-06 15:34:05 | 日記


国際航空及び外航海運のための燃料のこと。
国土交通省によるとバンカー油の燃焼に伴うCO2排出量は、世界全体の温室効果ガス排出量の約4%を占める。しかし国にどう割り当てるかの方法が難しいため、現在のところ、バンカー油による二酸化炭素排出は各国の温室効果ガス削減の対象から除外されている。
この問題は、気候変動枠組条約をはじめ、国際民間航空機関(ICAO)及び国際海事機関(IMO)において検討されており、日本も積極的に検討に参加している。また、今後の議論に資するために、国土交通省は、排出削減に向けた技術的見通しについて検討を行い、さらに具体的な削減方策について、その適用可能性について検討し、今後の国際議論に反映させたいとしている。