子宮内膜症

2016-05-24 15:19:44 | 日記
本来なら子宮内部のみにある子宮内膜組織が、それ以外の場所(子宮の筋肉層、卵管、卵巣、直腸上の腹膜など)にできる場合をいう。
子宮内膜は妊娠中以外は一定のリズムで、月経として増殖と剥離を繰り返す。しかし、子宮腔以外にできた異所性子宮膜も、卵巣ホルモンの周期的な分泌を受けて、周期的に変化し、月経時にはその部分から出血してくる。こうした月経として本来は体外に出るはずの古い血液や子宮内膜の組織細胞が卵巣や腸など子宮以外の器官へ流れていき、炎症や周囲の臓器との癒着を起こしたり、激しい痛みを発生させる。つまり、子宮内膜症は、月経として外に出るはずの古い血液や組織細胞が、行き場所を失って体の中に滞ってしまった状態ともいえる。現在、子宮内膜症は不妊症の原因の一つとして注目されている。
子宮内膜症の発生原因としてはいくつかの説があるが、ダイオキシンなどの環境ホルモンが体内で擬似エストロゲンとして働き発症するという説も出されている。

鉛中毒

2016-05-24 15:17:45 | 日記
重金属のひとつである鉛による中毒症。古くは、小児性鉛中毒症や乳児の鉛脳症などの事例、牛や犬の偶発的鉛摂取による中毒事故の事例が知られている。
野生動物の鉛中毒では、狩猟の盛んな欧米諸国、特に米国では、湖沼に堆積した鉛散弾を砂や砂利(グリット)と間違えて摂取した水鳥の鉛中毒が知られており、1976年の調査では、鉛中毒による水鳥の死亡数は毎年160~240万羽にのぼると推計された。また、鉛弾に当たったり鉛散弾を採取した水鳥を猛禽類が捕食することによる二次的な鉛中毒症も発生し、1991年の猟期から鉛散弾の使用が規制された。

粉石けん

2016-05-24 15:16:28 | 日記
脂肪酸ナトリウム(固形)または脂肪酸カリウム(液体)を主成分とし、苛性ソーダとけん化反応させて作る。助剤として香料や着色料、金属イオン封鎖剤(硬水軟化剤)、炭酸塩を使ったものもある。
通常の使用では人体に対する影響がほとんどないが、市販の石けんによく使われる助剤のエデト酸塩には、皮膚障害や催奇形性などの疑いがある。無添加のものは天然成分であり、微生物分解を受けやすいために環境への悪影響はほとんどない。
粉石けんが上手く溶けない、石けんカスが衣類に残る、衣類に黄ばみが残る、洗濯機に黒カビが発生する等の問題が生じる場合もある。これには予洗を十分して泡立ちをよくしたりして適正使用するよう工夫する必要がある。