微生物を使用する水処理は、(1)水中に浮遊させる微生物による有機物の分解を行う活性汚泥処理と、(2)微生物を礫などの支持担体に付着させて処理する散水ろ床処理に大別できる。後者の場合が、接触酸化処理といわれる。即ち支持担体の微生物に接触させて有機物を酸化するものである。
自然界の水質浄化の仕組みとしてよく知られていたが、処理効率が悪いため、より効率の高い活性汚泥法が下水処理場をはじめとする大規模水処理法として用いられてきた。しかし小規模水処理の浄化槽などにおいては負荷変動に強く、汚泥の発生量が少ないなどの理由で本法が近年用いられるようになってきている。支持担体をハチの巣のような複雑な形状にして水との接触面積を多くすることや、ひも状にするなど種々の工夫がなされている。