温暖化影響の危険な水準

2014-06-14 09:17:35 | 日記
環境省地球環境研究総合推進費の戦略的研究「S-4 温暖化の危険な水準及び温室効果ガス安定化レベル検討のための温暖化影響の総合的評価に関する研究」の略称であり、茨城大学、国立環境研究所、東北大学、農業環境技術研究所、森林総合研究所など14機関から成る温暖化影響総合予測プロジェクトチームが研究を進めている。
 プロジェクトでは、日本及びアジア地域に対する温暖化影響に関する包括的な研究を行っている。温暖化による影響の全体像を定量的に把握し、それに基づく温暖化影響の危険な水準を検討し、さらに安定化排出経路に関する科学的な知見の提示を目標としている。2005年-2007年の前期研究では、2050年頃までに重点を置きつつ2100年までを対象として、水資源、森林、農業、沿岸域、健康といった日本の主要な分野における温暖化の影響予測及び経済評価を行っている。また、影響・リスクを総合的に解析・評価するための統合評価モデルの開発も行っている

二酸化炭素の限界削減費用

2014-06-14 09:16:57 | 日記
温暖化ガスを追加的に1単位削減するのに必要な費用。この削減と費用の関係を連続的に表したものが限界削減費用曲線となる。京都議定書では、各国・地域ごとに削減目標が定められているが、その目標を達成する上でこの費用がどの程度になるかが目標達成にかかる各国の負担の大きさと深く関わることになる。また、排出量取引はこの限界削減費用を平準化する機能がある。一般的には、日本は既に高度の省エネ技術等を導入していることから、EUや米国と比べて限界削減費用は相対的に高いといわれているが、実際の計算は困難な面が多くその推計にはかなりのばらつきがある。
今後、温暖化ガスにかかる環境税や排出量取引が制度化されてくると、個々の企業や家計にとって、それぞれの限界削減費用を把握することが合理的行動の前提となってくることから、限界削減費用の把握の方法にかかる知見の一層の進展が期待される。
なお、一般的には、二酸化炭素に限定して、二酸化炭素の限界削減費用として使われることも多い

個々の温室効果ガス

2014-06-14 09:16:22 | 日記
個々の温室効果ガスの地球温暖化に対する効果を、その持続時間も加味した上で、CO2の効果に対して相対的に表す指標。温室効果を見積もる期間の長さによって変わる。100年間のGWPで比較して、同一重量にしてメタンは二酸化炭素の約21倍、亜酸化窒素は約310倍、フロン類は数百~数千倍となる。