Plentiful Fruits

Life is changing... always.

金曜の夜はビーチへ直行~サムイ編 Day 1

2013-02-11 13:11:15 | Travel & Outing

 9月のプーケット以来、ビーチにはご無沙汰だったので久しぶりのリゾート旅行を企画してみた。
 任期終了が現実的になってきたので、もう二度とシンガポールに住むことはないかもしれないし、後悔したくない!と思って、最後の旅行ラッシュ第1弾。
 今までマレー半島周りのビーチは、半島西側しか行ったことがなかったので、東側に行ってみたかったんだ。

 金曜の午後5時過ぎに会社を早めに出てチャンギに向かった。
 金曜夜から日曜にかけてという私の定番パターン。
 シンガポーリアンの同僚には「なんで!短すぎ!」とよく言われるけれど、会社を休むことなく週末旅行を楽しめるので、ワーカホリックな日本人的にはこれもアリだし、むしろ気兼ねなく気軽に旅行に行ける最高のパターンなんじゃないかと思ったりしてる。
 5時過ぎなんて早い時間に会社を出てしまったので、結局搭乗直前まで電話とメールに追われる羽目になるのだが・・・それはそれで金曜夜発の逃亡旅行の宿命でもある。

 8時発、フライトはほんの2時間弱。
 高度を上げて、機内食を食べていたらあっという間に着く距離だ。
 1時間behindの時差があるので、到着は9時。
 いかにもリゾート地らしいオープンエアーの空港で、なんだか気分がなごむ。

 到着ロビーに出ると、女性が「ピックアップは手配してありますか?」と聞いてきた。
 「いえ、タクシーに乗るつもりです」と言ってホテルの名前を言うと、「1人だけ?わぁ、そこは遠いですね・・・」と言いつつも、タクシーチケットの売り場を案内してくれた。
 サムイのタクシーが高いのは調査済み。
 私が泊まるラマイビーチ地区までは700バーツ(2000円以上!)かかることは覚悟していたのだけれど、カウンターのお姉さんに話しかけたら、「ラマイ行きのミニバスがもうすぐ出るけど乗りますか?150バーツ。」と言われた。
 150!安っ!!
 親切に案内してくれたお姉さんに感謝しつつ、ミニバスのチケットを買って、乗り場に並んだ。

 乗り合いバスなので、乗客の泊まるホテルに近いところから順々に止まっていく。私は最後の1人になった。
 ラマイの町は、安いマッサージ店やらインターネットカフェやら両替屋やらが通りに並んでいて、夜でもそこそこ賑わっていた。
 すると、その道路沿いで突然ミニバスが止まった。
 「え、ここ?」と思っていると、運転手が「ホテルはあっちだよ」と指差した。
 どうやら車は入っていけないらしい。・・・そうなん?そんな狭い入り口なん?と感じたのが最初の疑問。

 エントランスは完全にオープンエアーになっていて、手前がダイニングテラス、奥にプールとそれを囲むように建物が建っていた。
 レセプションにいたおじさんに「チェックインしたいんですが」と言うと、「は?」と言われるので、もう一度はっきりと「Check In」と言い直した。
 ここから私とおじさんとの珍妙なやり取りが始まる。

 おじさん「何人?」
 私「1人です」
 お「4人で予約が入ってるんだけど(と予約確認書を指差す)」
 私「あぁ、でも私1人です」
 お「でも4人ってなってるんだけど」
 私「Booking.comでは私は1人と入力した。よくわからないけれど、これはシステム上max capacityが表示されてるんじゃないの?」
 お「でも4人用の部屋を用意してしまった」
 私「・・・わかるけど、これはルームチャージなんだから、4人で来ても1人で来ても変わらないよね?」
 お「でも大きい部屋を用意してしまった。1人だったらもっと小さい部屋でいいはず。私はわからないから明日スタッフが来たら確認してもらう」
 私「いや、私は大きい部屋に泊まりたかったからこの部屋を選んだの」
 お「でも1人なんだったらもっと安くなるはず。明日スタッフが来たら確認してもらう」
 私「いやだから、私はこの部屋を選んだんだってば。なんで4人って表示されてるのか知らないけど、払う金額は同じなんだから問題ないでしょ?」
 お「でも4人分の・・・。明日スタッフが来たら・・・(以下堂々巡りが続く)」

 もう話をするのも面倒になってきたので、「あーわかったわかった、じゃあ明日の朝確認するから」と10回くらい言って(なぜなら、何度そう言っても同じことを繰り返されるので)、ようやく部屋に案内してくれることになった。
 プールを囲むように部屋が並んでいて、私の部屋は1階のプールの目の前。
 あれ、プールってこれだけ?写真で見たより小さいような、と一抹の疑問。
 部屋はちょっと安っぽく感じなくもないけど、まぁ悪くはない。
 ここでおじさんが再び、「ほらね、4人用の部屋でしょ?」と2つ並んだクイーンサイズのベッドを示しながら、再び畳み掛けてくる。
 既に面倒なので「あーはいはい」と聞き流す。
 ようやくおじさんとの堂々巡りの会話を終えて、部屋で落ち着くことにした。

 疲れたのでビールを飲もうと冷蔵庫を開けると、そこにあるのは瓶ビールだけだったので栓抜きを探したのだけれど、どこにも見当たらない。
 困って電話すると、件のおじさんが「じゃあレセプションまで来て」とか言う。
 持って来てくれないのかよ・・・と少々げんなりしつつ、再びおじさんのもとへ向かった。
 「栓抜きくーださい」と言うと、「瓶をもってきたら開けるから」とか言ってきた。
 「えぇ?じゃあ瓶を開けるたびにここに来なきゃいけないの?(2本くらいは飲む気満々だったから)」と言った瞬間におじさんの顔が思いっきり不満げな顔に変わった。
 明らかに不服そうな顔でダラダラとダイニング奥にあるキッチンに行くと、なにやらぶつくさ言いながら引き出しを開けたり閉めたりしている。
 それでも見つからないとなると、「空いている部屋に行って探してくる」と言って、鍵を持ってどこかの部屋に探しに行った。・・・が、見つからなかったようで手ぶらで戻ってきた。
 今度は別の部屋の鍵を手にして、別の部屋に探しに行った。・・・が、また手ぶらで戻ってくる。
 さすがに待ってるこっちもげんなりしてきたので、諦めて瓶を持ってくる気になった。
 さらに別の部屋に行こうとしているので、「わかった、もう探しに行かなくていいから。確認したいんだけど、ここに瓶を持ってきたら、あなたが開けてくれるのよね?」と言った瞬間、おじさんがキレた!
 「文句ばっかり言って!!ここには1つしか栓抜きがないんだ!(と言いながら冷蔵庫にマグネットで貼ってあった栓抜きを指差した)」とかなんとか大声で怒鳴り始めた。
 えぇぇぇ・・・・これって逆ギレじゃん・・・・。
 呆れてこれ以上話す気にもなれなくなったので、もういいや・・・と部屋に戻ると同時に、翌日の宿泊はキャンセルしてホテルを変えることを決意。

 速攻でTrip Advisorをチェックして、(二度目の失敗をしないように、写真と口コミを入念にチェックしながら)翌日のホテルを探してその場で予約を完了させた。
 疲れたので寝よう・・・と思ったのだけれど、どうしても腑に落ちない。
 あんなに口コミや写真をチェックして選んだはずなのに、どうしてこんなにイメージが違うのか?
 いくら夜間とはいえ、ホテルのことを何にも解っていない警備員的なおじさんしかいないのもおかしいし、プールが小さいのもおかしいし、なんか変、なんか変・・・と気になったので、もう一度サイトを確認することにした。
 その結果わかったのは、「TripAdvisorで見たホテルのページ上で、予約サイトのリンクをクリックすると、クリック先のリンクが間違っていて、かなり似通った名前でかつかなり近い場所にあるけれど違うホテルの予約ページにリンクされていた」ということ。
 なんてこった・・・!!!

 これですべての謎が解けた。
 意図しないホテルに予約してしまった私のミスもあったわけだ。
 だんだん気分は落ち着いてきたのだけれど、その夜は部屋に出没する巨大蛾への恐怖と次々に襲ってくる蚊との戦いで電気も消せず、あまり寝られないまま朝を迎えたのだった・・・。
 ダメダメな思い出で終わったDay 1でゴメンナサイ。しかも写真もゼロ。旅行Blog失格。
 この後は楽しい出来事といい写真ばっかりなので、次回記事にご期待あれ。



最新の画像もっと見る