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週末ネパール旅行してみた Day 2

2013-03-03 15:57:37 | Travel & Outing

 ネパール2日目。
 朝6時にピックアップで、空港へ向かう。
 この旅のメインとも、目的とも言える、マウンテンフライトでヒマラヤ山脈を見に行くのだ。
 ・・・が、どうにも天気が良くない。厚い雲に覆われていて、どうにも見える気がしない。
 不安を抱えながらもとにかく空港に向かって、搭乗手続きをした。
 
 待合室でPassenger callを待っていると、「Yeti Airline to mountain, 302」と最初の便の搭乗客が呼ばれて外に出て行った。
 どうやら、最初の1機がまずは飛んで状況を確認するらしい。
 如何せん、高度8000mの世界のこと。下界がどんな天候状況にあろうと、飛んでみないことには山が見れるかどうかはわからないのだそうだ。
 しばらく待つと、私が乗る便を含め、数機分の搭乗客が呼ばれ、それぞれバスに乗って待機するように言われた。
 ちなみに、私以外は全員日本人の団体ツアー客。どうやら今日がツアーの最終日のようだ。
 「今、1機目が飛んでいて、そのレポートを待っている。もう10分待ってください」と説明されるも、日本語ガイド不在の団体客の大多数は説明がわからないらしく、何々、とざわついてた(ガイドさんは空港内に入れないため)。
 うーん、しゃしゃり出るべきかどうするか、と迷っていたら、1人だけ英語ができるおじさんがいたらしく、おじさんがきちんと解説してくれていた。
 そのまま待つこと20分ほど。
 明らかに暗い顔をしたスタッフがやってきて、「Very sorry, the weather is not good. so... this flight is canceled.」と言った途端、おじさんおばさんたちもこれは理解したようで、一様に「あぁ~~」とため息が漏れた。
 がっかり。でも、今日の天気を見ていれば期待はできないなと思っていたので、早々に心を切り替えることにした。

 幸いにも、天候不良で中止の場合は翌日に振り替え可能。
 実は、明日の朝は別の早朝ツアーを手配していたのだけれど、やっぱりマウンテンフライトが一番ヒマラヤ山脈を見られる可能性が高いということなので、フライトの方を優先することにした。
 キャンセル料負担を覚悟で、早朝ツアーの方の催行会社に電話をしたところ、ラッキーなことに、翌朝から当日夕方に時間を変更してもらうことができたので、金銭的なロスも避けられた。

 さて、今日1日は完全フリー。行きたい場所は大体頭にあったので、そこをタクシーかバスで回るつもりだった。
 ・・・が、ガイドさんのご好意により、急遽ガイドさんの運転するバイクの後ろに乗せてもらうことになった。タダで。いいんすかね、これ(笑)?
 (もちろん、最終日にまとめて渡すチップには多少色をつけたつもり)
 ラッキー、と思う一方で、これが実にスリリングというかなんというか。
 車線も存在しない道路で、容赦なく前に突っ込んでいく車とバイク。
 ここまで鳴らさなくても、と思うくらい、責め立てるように鳴らされるクラクション。
 車の中から見ていたときは、「うわーすごい、まさに途上国っぽい」と第三者的に見ていたのだけれど、このときの自分はまさにその中の1人になっていた。
 真っ黒な排気ガスをもろに浴びて、埃っぽい空気に目も開けていられない。
 舗装はガタガタなので、ときどきバイクがバウンドしてお尻が浮き上がる。
 そしてそして、こちとらノーヘルじゃーー!パラリラパラリラーー!(法的には、運転手のみに義務があるので、これは違法ではないらしい・・・)
 正直、生きた心地がしなかった。。
 が、人間慣れるもので、途中から妙なテンションで盛り上がってきてしまって、最後にはカメラを片手に走りながらビデオ撮影ができるくらいまで慣れてしまった。

 ちなみに。運転手はヘルメットをかぶる義務があるのだけれど、私のガイドは白いニットキャップをかぶっているだけで、ヘルメットはしていない。
 いいんだろうか?と思って聞いてみたら、こういう説明をされた。
 少し前に親族の方が亡くなってしまい、それから約1年近くは宗教上の慣習で白っぽい服しか着ないのだそうだ。確かに、白いフリースジャケット、白いパンツ、白いニットキャップと、なんでこんなに白系の服で全身固めているんだろうとは思っていた。
 で、その期間中は別の色のものを身につけることはあまり良くないとされているため、ヘルメットをかぶっていなかったとしても、警察に咎められることはない、のだそうだ。確かに、何度も交通整理している警官の横を通ったよ、ノーヘルで。。

 最初に行ったのは、ボダナート。ネパール最大の仏塔らしい。
 昨日見たのと同じ、夢にでも出てきそうな独特の目が四方に目を光らせている感じがする。
 形や色にも意味があって、空、風、火、水、地という5つのエネルギーを示しているのだそうだ。











 五体倒地と呼ばれる、体全体を地面に伏した礼拝をしている人たちも何人か見た。
 108回伏しては起き上がってを繰り返すらしい。
 ヨガでもやっているのかと思うくらい、実にストイックな礼拝方法だ。。










 街中にいると至るところで見かける乗り合いバス。
 車掌さん的な役割の人が道端で行き先を連呼して客寄せをして、ぎゅうぎゅう詰めになるまで人を詰め込んで走り去っていった。
 もし、ガイドさんの提案がなかったら、これに乗ってたんだな。かなりチャレンジング。
 でも、それはそれで面白かったかも(笑)。








 途中、ところどころのお寺に寄り道したりしつつ、次に向かったのはパタン。市街地からバイクで20分ほどの場所。
 古い王宮跡がある古都で、ダルバール広場の敷地一帯に広がる寺院の数々がなんとも趣のある雰囲気。
 こんな感じで座っておしゃべりをしているおじさんたちもいい雰囲気出してる。

  
 本当は、ここでバイクを下ろしてもらって後は自分で帰ってこようと思っていたのだけれど、「ついでだからバクタプルまで行っちゃう?」というお言葉に甘えることにした。
 バクタプルはバイクでさらに30-40分ほど東に行ったところにある古都。こちらもかつての王宮がある町だけれど、パタンよりも規模が大きい。
 けど、この町で一番印象に残っているのは、バクタプルのメイン観光地のダルバール広場ではなくて、その裏手に広がる地元住民の生活感溢れる住宅地域を歩いたこと。
 道端でおしゃべりしながら編み物に励む女性たち。
 洗濯する女の子と野菜を洗う女性。
 人懐っこくHelloと手を振ってくれた子供たち。
 まるで迷路みたいな入り組んだ細い道の先には、100年以上経つ建物とともに暮らす人々のリアルな生活があった。
 撮った写真をデジカメのディスプレイで見せると、子供たちは本当に嬉しそうな顔をしてくれた。



  

  

 ついでに、牛と犬の仲の良い一コマ。

 そういえば、道中で日本人と思しきドクターの名前を掲げたクリニックを見つけた。
 日本人医師が医療事情の決して良くないこの地で開業しているのだそうだ。
 ネパールでは、平均寿命が短く、男性で60歳に満たない程度。女性はもっと短いそうだ。驚いた。勝手な思い込みで、どこでも女性の方が長生きなんだと思っていた。理由は、出産リスクがあるためらしい。
 命をかけて出産して、結果として早く亡くなってしまい、再婚するときに捨てられてしまう子供も後を絶たないとか。
 そういう子たちが、物乞いとして声をかけてくるのかと思うと心が締め付けられる。
 勿論様々なファクターがあるのだろうけれど、医療事情が改善するという一つのファクターが事態を改善する端緒となることを願わずにはいられない。

 同じ道をまた30-40分かけて、カトマンズに戻る道すがら雨が降り出した。
 雨で冷たいし、寒いし、もうバイクから降りたいけど、今さら降りたところでどうにもしようがないし、ストールを頭からかぶって雨をよけつつ、苦難の時間を過ごし、ようやく3時になってお昼ごはん!
 ローカルのそんなに高くないネパール料理のお店に行きたいな~、とガイドさんにお願いして連れて行ってもらったレストランで、チャタモリ(ネパール風ピザ)、モモ(ネパール風餃子)、ウォー(ネパール風お好み焼き)とたっぷりおなかいっぱい食べて、さらに地酒のラクシをお土産用につけてもらって、なんと2人で500円程度のお会計!!やっす!
 でも、これでも「高くもない、安くもない」レベルのお店なんだそうだ。素晴らしすぎる。

 東京の自宅の近くにネパール料理のお店があって、実はちょっと親近感を覚えていた。
 かなりお腹がいっぱいになったけれど、いろいろ試せてよかった!
  



 雨がまだ降り続いていたので、もうバイクでの移動は諦めて、そこからタクシーを拾っていったんホテルに戻った。
 夕方から、別の現地ツアー会社経由で申し込んでいたナガルコットの丘ツアーに参加することにしていたのだ。
 ナガルコットの丘とは、標高2100mの場所にある丘で、ヒマラヤ山脈を眺めることができるスポットとして有名な場所。
 2100mって簡単に書いているけれど、富士山の標高は3776mだ。その5合目まで車で行けるとして、それよりも当然さらに高い。

 本当は翌朝の日の出ツアーに申し込んでいたのだけれど、今朝のマウンテンフライトが明朝に延期されたため、ツアー会社に頼んで夕日ツアーに変えてもらったのだ・・・が、これだけ雨が降っていて、何かが見られるはずがない。
 何も見られないのは解っていたけれど、何もしないのも悔しいので、とりあえず送迎の車に乗り込んだ。
 現地まで約1時間半の道のりを、運転手のお兄ちゃんとひたすらおしゃべりして過ごし、現地では霧で真っ白になった光景を眺めつつ、2人でコーヒーを飲んで、帰り道もおしゃべりしながら帰ってきた・・・という、結果的に何ともゆる~いツアーとなった。。
 ちなみに、ここは屈指のデートスポットらしいよまぁ、眺めさえよければ、No wonderだよね。

 3時に食べたお昼ごはんがかなりヘビーだったため、夕飯はパスして就寝。
 明日こそは、天気が回復しますように・・・。



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