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週末ネパール旅行してみた Day 3

2013-03-10 08:53:14 | Travel & Outing

 ネパール3日目。最終日。
 昨日と同様、朝6時にピックアップ。
 ガイド曰く、昨日山頂で雪が降ったため、視界は良くなっているのではないか、と。
 空を見ると、東の空の方が少し雲が切れ始めている気がする。
 なんとかなるんじゃないか・・・と期待が高まった。

 昨日あれだけ降っていた雨はもう止んでいる。
 ただ、路上の水はすごい。
 聞くと、普段から道端にゴミが山積みになっているため、雨が降るとゴミが排水溝に詰まって、道路に水が溢れ出してしまうのだそうだ。
 そんな悪循環になるなら、ゴミなんか捨てるなよ!と思ってしまうのは、先進国民の発想なんだろうか。

 昨日と同じ手順を踏んで、国内線の待合所でしばらく待機した。
 周りを見渡すと、圧倒的に昨日より人が少ない。昨日あんなに見かけた日本人の姿も減っている気がする。
 一方、空はどんどん青い部分が広がってきている。しかも、ヒマラヤが広がる北東の空。
 第1便の搭乗客が呼ばれ、しばらくして他の便の搭乗客も呼ばれて、バスの中で待機するところまで昨日と同じ流れ。
 違っていたのは、今日はアジア系の顔が私一人だったことくらい。
 空はどんどん青くなっていくのに、10分おきくらいに顔を出すスタッフは「まだ第1便からのレポートが届かない」「山が見えたという報告はまだない」を繰り返すだけ。
 まさか・・・と思っていたら、また暗い顔をしたスタッフが現れて、「Mountains are not visible. So... pls get off from the bus.」と残酷な通達をした。
 最後のチャンスなので、私も「どの山も全然見えないの?エベレストだけじゃなくて」と食い下がってみたのだけれど、何にも見えないのだと言う。
 ここから見る空はこんなに晴れているのに。。
 やっぱり高度8000mの世界はまったくの別世界なのか。
 The top of the worldは一筋縄では届かない世界だということを思い知らされてしまった。

 がっかりはしたけれど、頭の中は「じゃあ午前中どこに行こう!」とすぐに切り替え。ガイドが気を使ったのか、「ホテルでゆっくりしますか」と言ってきたのだけれど、いやいやまさか、そんな無駄なことはしないよ。
 カトマンズ市内で何度か通り過ぎつつもまだ行っていなかったあの場所に行くことにした。
 パシュパティナート。ヒンズー教寺院であり、川沿いの火葬場である。
 寺院自体はヒンズー教徒しか立ち入れないので、どちらかというと火葬場がメインと言えるかもしれない。
 川沿いにはいくつも火葬台が並んでいて、私が訪れたときもいくつか燃え盛っている台があった。
 詳しくは書かないけれど、燃えている体のパーツも見えた。








 川沿いでは、小さな台の上に座ったお坊さんと遺族の人が向かい合って座って法事をする姿も見受けられた。
 法事をしているその真上でカメラを構えている観光客の姿がとても異質なものに見えた。自分も大差ないけれど。

 火葬の後、灰はこの川に流される。墓は作らない。
 2ヶ月前に訪れたミャンマーでは、灰はその辺に捨て置かれて墓は作らない、と聞いたこととイメージが重なる。
 今はこの川で沐浴をする人はあまりいないらしく、川沿いにある水場で沐浴をすることが多いようだ。
 以前は、夫が亡くなった際に妻がこの川に入水して後を追うという風習(半ば強制的に)があったという。
 今ではもうそんな風習はないようだけれど、まだそういう地域は残っていて、最近でも問題になったことがあるらしい。
 独特の死生観を目の当たりにして、心にずっしりとした重さが圧し掛かってくるような感覚を覚えた。

 最後に、自分の足で町を歩きたいから、と言って、途中でバイクを降ろしてもらってホテルまで歩くことにした。
 ネパールでは土曜が休日で、日曜は平日扱い。
 なので、制服姿の中高生くらいの子達をたくさん見かけた。制服は日本のものと似ているけれど、パンツ姿の女生徒が多数を占めてる感じがしたな。スカートの子もいたけれど。








 すし詰めになるまで人を詰め込むミニバス。
 雨が降ると排水溝にゴミが詰まって水が道路に溢れ出るということが日常茶飯事なほど、ゴミだらけの道路。
 立ち込める排気ガスと埃。

 日本やらシンガポールやら、清潔で快適な都会に慣れた自分には決して居心地の良いと言える場所ではないかもしれない。
 産業が急速に発展しているエネルギーを感じる途上国・・・の空気ともちょっと違う。
 時間がどこか過去のある時点で止まってしまっているような、このまま永遠に変わらないんじゃないかと思ってしまうような、奇妙な感覚を覚えた。

 The top of the worldに到達できなかった悔しさは、一生のうちにいつか必ず晴らすことにする。
 そのとき、このネパールがどんな国になっているか、今から楽しみでならない。


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2 Comments

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はじめまして、初コメントです! (めぐみ)
2013-03-30 16:59:09
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっすヽ(*^^*)ノ。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(。-_-。)ポッ
コメントありがとうございます! (Fruits)
2013-03-30 17:04:27
めぐみさん、コメントありがとうございます!(≧∇≦)
ちなみにうちの妹と同じ名前ですね~。
最近はアフリカに行ってきたので、次回投稿もまたぜひ見に来ていただけたらうれしいです。