12月16日(日)
朝の飛行機でバガンからヤンゴンへ。
Day 1でも書いたように、反時計回りで循環している路線なので、行きは2時間半かかったけれど、帰りは1時間で帰着。だいぶ違うな。 残った時間でヤンゴン市内観光。
アウンサン・マーケットを見学しに行ったら、なんと停電中だった。
さすが電力事情最悪と言われるヤンゴン・・・。
商魂たくましく、懐中電灯で商売しているお店が多数。
さすが宝石の産地、色とりどりの宝石を売っているお店がたくさんあった。去年の「スリランカで買ったブルーサファイアの指輪の石が、買って数日で取れてどっか行っちゃった事件」が思い出されて、全く買う気にならず。
ミャンマーの人が日常的に着ている巻きスカート、ロンヂー。
男性も女性もロンヂーだけれど、模様で男女の区別があるらしい。
女性の頬に白いものが塗ってあるんだけれど、これはミャンマー伝統の天然素材の化粧兼日焼け止めでその名を「タナカ」と言う。日本人なら誰もが二度聞き返す「タナカ」(笑)。
タナカという木を原料にしていて、水で摩り下ろして白い液状にしたものを頬や額に塗る。少しひんやりした感じがする。
少し時間を置いて乾くと、こんな感じで白く残る。
私も昨日、試しにつけさせてもらった。
女性と子供(男女)にだけ使われるものなんだそうだ。
この写真、何だかわかる?
なんとこれ、公衆電話。
街角にこうやって電話が置いてあって、店番の人が横にいるらしい。
おそらくだけれど、これも携帯電話の普及によって徐々に消えていくんだろうな。
先月オバマ大統領がミャンマーを訪問したことが歴史的出来事として大きく報道されていたけれど、早速こんな感じでいろんなグッズになって売られていた。
ちなみに、ほんの数年前までスーチーさんグッズを道端で売ることはできなかったらしい(軍事政権の厳しい統制があったため)。
隔世の感あり。。
最後の食事。
全部そうだったけど、ガイドのモーさんと二人だけで食べるには多すぎるボリュームだったー。
でも、種類はたくさん楽しめたし、全般的に口に合う感じだったし、満足。
こちらはデザート。食後にはフルーツが出てくることが多かったのだけれど、シンガポールから来ている私のために(南国のフルーツはシンガでいくらでも食べられるだろうから、という意味で)、ローカルスイーツを頼んでくれていた。最初から最後まで、ほんとに気が利く優秀なガイドさんだったよ。
2007年、日本人ジャーナリストの長井氏がデモの取材中に銃撃されて亡くなった現場。
こんな街のど真ん中でそんな出来事が起こっていたとは。思ってもみなかった。
なぜガソリンスタンドの写真を撮ったかというと、つい最近までガソリンスタンドは政府の軍事施設の一つと看做されて、写真撮影禁止だったから。
民営化がされて、今ではそういう制約はなくなったらしい。これまた隔世の感。
ここがかの有名な、アウンサン・スーチー氏邸宅。
裏側が湖になっていて、これまたかの有名なアメリカ人男性が泳いで渡って彼女に会いに行って、結果的に軟禁を延長させることになったという、あの湖。
ほんの少し前までこの地域一体が外国人立ち入り禁止区域だったらしい。
しつこいけれど、これこそ隔世の感。
最後に、仏教では大変縁起がいいとされている白象(アルビノ)を見に行ってきた。
熱心な仏教徒である国民に対して、政治の求心力を高め、政権の維持安定を図るのに利用されたとかなんとか。。。
遺跡に感動したバガンに対して、ヤンゴンでは政治的なこと、文化的なことを意識せずにはいられなかった。
ミャンマーは今、まさに変わりゆく最中にある国。
5年後、10年後はまったく別の国になっているだろうと思う。
他の東南アジアのギラギラした感じとは違って、穏やかな空気を感じるけれど、それも近いうちに変わってしまうかもしれない。
ロンジーを履いた人は少数派になっていくかもしれないし、タナカを顔につけた人も減っていくのかもしれない。
今のミャンマーは今しか見ることができない、ということを強く感じた3日間だった。
行くなら今だよ!!