3月12日(火)Finally Johannesburg to Victoria Falls
どうぶつ王国だあ!!
今日こそは南アを出国するぞ、ということで気合を入れて空港に再びやってきた。
因縁のゲートで待っていると、昨日一緒に乗り損なったお姉ちゃんやおじいちゃんたちもいるいる。
そして、我々のチケットはビジネスクラスへと勝手にアップグレードされ、シャンパンを楽しみながらのジンバブエ行きのフライトとなった。Yoohoo!
ジンバブエには何しに来たかと言うと、もうこれしかない。
街の名前そのまんま、Victoria Falls。ビクトリアの滝。言わずと知れた世界三大瀑布の一つ!!
ここは私の憧れの地のひとつ。
昔見たNHKの番組でここを訪れていて、行きたいなぁ行けるかなぁこんなアフリカのよくわかんない国なんて、と現実感の湧かない憧れを抱いたものだ。
現実感がなさすぎて、いつかリアルに行けるかもしれないなんて思いもしなかった。
そんな場所が今、現実として目の前まで迫っている。
着陸直前に窓の外を眺めていると、遠くに白い煙のようなものが一線に並んでいるのが見えて、もしやあれが滝じゃないかと、興奮が高まってきた。
空港はこんな感じで、小さくてシンプルな作り。
ところで、例のトラブルのおかげでちょうど丸1日ジンバブエに来るのが遅れてしまったため、スケジュールを何か削らなければいけないことになっていた。
昨日のうちに代理店から電話をもらっていて、ジンバブエの翌日に入国するはずだったボツワナを丸々カットするということを言われていた。
仕方がない。一国まるまる削るのは断腸の思いだけれど、優先順位はビクトリアの滝の方が上だ。
ボツワナで体験するはずだったサファリは、そのうちケニアにでも行けばいい。
と例のpositive thinkingを発揮してみせたのだけれど、どうも諦めの悪い性分で。
代理店を通さず、現地ガイドに直接「明日Victoria Fallsを発つフライトが12時半なんだけど、早朝からこの近くでサファリとかゲームドライブとかできるところないかな」と相談してみた。
そしたらあったよ、あった!絶対あると思ったー!
早朝ピックアップで、10時半に空港に着というスケジュールにも間に合うというので、USD97とかなりの高額だったけれど(1人参加だからいつもこういうのは高い)申し込むことにした。
明日の予定も決めたところで、いざVictoria Fallsへ。
カメラをカバーするWater proofのケースとレインコートはシンガポールで調達済み!(レインコートを売っている場所が見つからなくて、歩き回った挙句、ようやく見つけたのは日本が誇る2 dollar shop "DAISO"だった。。というのはまた別の話)
バッチリ重装備で入り口から中に入り、10分ほど歩いていくと、徐々に轟音が聞こえてくる。
この先にあの瀑布が待っているかと思うと、胸が高まって、思わず走り出しそうになる。
ビクトリアの滝というのは、一つの滝の名称ではなくて、ザンベジ川の中に1kmくらいにわたっていくつもの滝があり、それぞれに名前もついている。
3月は雨季の終わりに該当するので、ピーク時ほどではないけれどかなりの水量がある。
ピーク時だと、流れ落ちる水の飛沫で滝そのものが全く見えないことまであるそうだ。
たしかに、風向きによって全く何も見えなくなる瞬間もあった。
空は真っ青で雨なんか降っていないのに、豪雨みたいなシャワーが降ってきて、レインコートを着ていてもずぶ濡れ。
これはWater proofのケースがないと、間違いなくカメラ壊れるわ!
日本で見たことがある「滝」と呼ばれるものとは比較にならない大迫力のスケールに始終興奮しっぱなしで、現地ガイドのお姉さんに「Yoo look so happy!」と何度も言われた。
いやもう、だってほんとに幸せだったもん。
この橋を渡ると、橋の向こう側はザンビア。リビングストンという別の街が広がっている。
本当はここからザンビアに入国したいなぁと思って事前にいろいろ調べたのだけれど、ザンビアへの入国履歴があると、あとから南アに入国するときにイエローカード(黄熱病の予防接種履歴)を求められるらしい。
海外赴任時にいろいろワクチンを打たされたけれど、さすがに黄熱病は含まれてなかった(そりゃそうだ)ので、ザンビア入国は断念。
ちなみここは、バンジージャンプのメッカ。ラフティングもできるらしい!
バンジーはさすがにできないけど、ラフティングはやってみたいなー。最高にスリリングだろうな。
ホテル「A'ZAMBEZI RIVER LODGE」にチェックイン。本当は昨日泊まるはずだったホテルだ笑。
ザンベジ川沿いのコテージ風のホテルで、なかなか感じがいい。
庭も広くて快適なので、もっと時間があればゆっくり過ごしたいなーと思えるリゾート感がある。
さて、夕方はザンベジ川のサンセットクルーズへ。
走り始めて早々、川のど真ん中で船を止めて、「残念なお知らせです。ボートのエンジンの調子が悪く、皆さんに泳いで渡ってもらわなければなりません。向こう岸の方が近いですが、あちらはザンビアなので、ビザ代10ドルご用意ください」という軽妙なジョークから始まったクルーズ。
ほんとにこれ川なの、湖じゃなくて?っていう広大なスケールのザンベジ川は、雨季と乾季とで水面の高さが10mも変わるそうだ。
ザンベジビールを飲みながら日の入りを待った。
あ、Hippo発見!
ザンベジ川に沈む美しい夕日に息を呑む。
「人生って最高に楽しい」と心の底から呟いた。
あまりに楽しい1日だったので、ホテルに戻ってからの夕食でちょっと赤ワインを飲みすぎた。
ディナーショーをやっていたダンサーズのパフォーマンスがとてもよかったのでCDを買ったら、なんか知らないけどこの後ナイトクラブに行かないかと声をかけられて、面白そうだからついていくことにしちゃったりして、少々ビビりながらも従業員送迎用のバスに混ざって町に向かい、ナイトクラブっていうよりは倉庫みたいな場所で、特大スクリーンでサッカー観戦をしつつビールを飲んじゃったり、彼らとFacebook友達になっちゃったり、ホテルへの帰り道にまた乗った従業員送迎用バスの運転手さんともFacebook友達になっちゃったりしたのもまた楽しい旅の思い出。
(1人で何やってんの、というお叱りは既にさんざん受けました笑)
そのときふと空を見上げると、とんでもなく綺麗な星空で、田舎者の自分でさえ見たこともないような数の星が瞬いていた。
やっぱり私、すごいとこに来ちゃったかもしれない。