ほとんど寝れないまま夜を過ごし、明けた朝。
部屋のカーテンの陰でじっとしていた巨大蛾ちゃんは、7時の到来とともに活動を開始し、ブルブルと羽を震わせ始めた。あぁ最低の朝。
朝日の中でホテル全景を見てみると、まぁ悪くはない。
プールは小さいけれど、こじんまりしていて落ち着く感じがするとも言える。
でも決定的にイメージと違ったのは、「海に面していない」こと。
でも予約すべきホテルを間違えたのは、半分は私のミステイクなので(残り半分はTripAdvisorのミスリンクのせいだ!)、これ以上文句は言うまい。
ホテルと他の従業員さんの名誉のために言っておくと、あのおっさん以外は普通のホテル従業員で愛想も悪くなかった。と思う。
一晩経つと、そんなに吠えることでもないかもしれないと思ったけれど、ほんの2泊の滞在なのだから、やっぱりもっと自分のイメージに合ったところに泊まりたいので、予定通りキャンセルすることに。
今日は朝からスパを予約していた。
タマリンド・スプリングス。ここの最大の特徴は、屋外にスチームサウナとプールを備えていて、マッサージの前にそこで最低1時間半は過ごすプログラムになっていること。
私は9時半のピックアップで10時スタート、11時半から14時までマッサージというロングランなんだけれど、これでも実はここでは最短のコース。
さらに、「最低」1時間半と書いたとおり、マッサージの時間を基準にして1時間半前よりもっと前に来て、たっぷりサウナとプールを楽しんでもいい、という太っ腹な施設なのだ。
サウナもプールも岩を使って作られていて、まるで山の中の渓流の岩陰にいるかのよう。
1時間半と言わず、1日中のんびりしていてもいいやと思える場所だった。
マッサージの時間になると担当セラピストが呼びに来てくれて、山の傾斜に作られたオープンエアーの広いパビリオンを1組ごとに割り当てられて、そこでマッサージ。
心地よい風と陽の光、風にそよぐ木の枝の触れる音。
眠ってしまいそうな心地よさもあり、視覚以外の五感が研ぎ澄まされるような感覚もあり。
決して安くはない、むしろ高い・・・けれど、来てよかったと心から思えるスパだった。
この軽食もプログラムに入っていて、サウナ&プールの時間帯に食べるか、マッサージ終了後に食べるかは選択可能。
ヘルシーなんだけど、そこそこしっかりした量はあるので、お昼ご飯として私は満足できるくらい。
実に良かった。ここは本気でまた来たい。
さて、スパから送迎してもらって、昨晩急遽予約したホテル「Anantara Lawana Resort & Spa」へ。
ラワナビーチよりも北にあるチャウワンビーチの北部、空港にほど近いエリアにあるホテル。
チェックインを申し出ると、ソファに促されて、ウェルカムドリンクと花輪を渡された。
そーそー、これこれ。やっぱりリゾートホテルはこういうのが欲しいのだよ!
チェックイン手続きをしていたら、「スタンダードの部屋をご予約いただいたのですが、予約が埋まっていて、無料でジャグジー付の部屋にアップグレードさせていただきました」とな!
マジですか!!
案内された部屋は、ヴィラの1階部分で、個人宅のように敷地の周りがきちんと囲まれていて、鍵を使って敷地に入る形。
なので、裸でジャグジーに入っても・・・まぁOK?(やらないけど)
もう何の文句もございません。幸せすぎる。
その日の午後は曇りがちだったということもあり、ビーチには行かずにジャグジー横のソファースペースでビールを開けてぼけーーーっと過ごした。
夜はビーチサイドにあるホテル敷地内のレストランへ。
海辺にライトが照らされて、とても幻想的な雰囲気。
ライトに当たった水面を見る限り、かなり透明な感じに見える。
これは昼間が期待できそう・・・!
ものすごくいい雰囲気だったので、食事を終えた後もしばらく海を眺めて過ごしてから部屋に帰った。
さらに、ビーチサイドのバーにはDJがいて、なかなか良質なBossa系Club Jazzがかかっていたので、少し音楽を楽しんだりしつつ。
いやもう、ほぼ満点の1日を過ごしたな。
ハウスキーピングが残していったこのメッセージのように、明日晴れることを願って!