さんざん飲んで踊った土曜の夜。
明けて、日曜は晴れて自由行動じゃーー!
この日は、ドバイオフィスに勤務している同僚シンガポーリアンと久しぶりに会うことになっていた。
BMWに乗って颯爽と登場する同僚。
ドバイにいるってだけで、いきなりセレブ化したように見えるぞ、おい。
車窓から眺めるドバイの中心地は、こうして見るととても都会的。
一方、こういうアラブの首長みたいな人(「みたいな」っていうか、多分そうなんだろう)の写真が道に飾られているのを見ると、やっぱりここは外国人の多いドバイと言えども中東だ~とひしひしと実感する。
彼のレジデンスに車を止めて、まずはショッピングセンターで買い物に付き合ってもらうことに。
レジデンスはさながら高級車ショーのようで、アルファロメオだかアストンマーチンだかフェラーリだか、もうよくわからないけどとにかく高級らしい車ばっかりが並んでいた。
同僚は自分の車で駐車場を一周しながら、あれを写真に撮れ、これを撮れと言ってくるので、手元にはいっぱい写真が残っているのだけれど、車に詳しくない私にはまるで何が何だかわからないという残念な結果に。。
ショッピングセンター内には、水族館でもないのになぜか巨大水槽が。
どうやら、予約しておくと、ここでダイビングして魚に餌をやることもできるらしい。
正面にいる人の大きさと比べると、いかに大きいかわかると思う。
いかにも中東のご夫婦という組み合わせのお二人(白が男性で、黒が女性)。
金の自動販売機・・・。Goldですよ、Gold。
金の延べ棒が出てくるらしいよ。
もちろんカードも使えるよ。お土産にいかがでしょう(爆)。
ブランドショッピングをしている人たちは、圧倒的に中国人が多かった。
各店舗とも、中国系の店員を配置していて、中国語での対応ができるようにしているみたい。
そして私の連れは中華系シンガポーリアン。
ここぞとばかりに中国語で中国人店員さんに話しかけ、あっという間にディスカウント交渉成立。
頼りになりますぅぅ。
ドバイに行くからにはどうしても行きたい、バージュカリファ。世界一高いタワー。
事前に聞いた話では、予約をしておかないと遅い時間のチケットしか買えないと聞いていたので、数日前にこの同僚に「予約した方がいいの?」と聞いたのだけれど、「予約はいらないよ」と言われていた。
でも、出張中にもその話題が出て、やっぱり予約はした方がいいという話が主流。
どうしたものか・・・と思っていたのだけれど、謎はすぐに解けた。
私の同僚は、バージュカリファのレジデンス部分の住人だった。
一般客が並んでいるタワーへの入り口を横目に、警備員に「Hi」と声をかけるだけで顔パスで別ルートに入っていく彼。
そして居住者専用のパスを使って、エレベーターで上層階へ。
一般客が行くのとほぼ変わらない高さのフロアに、居住者専用の展望フロアがあった・・・。
しかも誰もいない。
ソファーに座ってジュースも飲めちゃったりして。もちろんComplimentaryである。
もう、何なんですかね、このセレブ野郎。そういうキャラじゃないでしょうが。
嫁にもらってください!!
・・・と喉元まで出かかったのはナイショ。
世界一高いタワーからの眺めは、一つだけ他のどのタワーとも違うところがあった。
見てのとおり、ドバイには、中心部には高いビルが立ち並んでいるけれど、その周りはまだ何もないまっ平らな土地。
というわけで、他の建物に邪魔されることなく、バージュカリファの尖塔が影となって地面にくっきり映し出されるのだ。
はっきり確認したことはないけれど、たぶん、これ東京や他の大都会じゃ絶対にない見え方だと思う。
夕日が落ちてくる時間になってきたので、観光もお終い。
ホテルまで送ってもらって、日本やシンガポールへ帰国する同僚たちとも合流し、帰途へつく。
ドバイショックとかいろいろあったけど、やっぱりドバイは華やかであった。
中東なのに、女性がノースリーブで歩いてもOKな街(私の同僚日本人女子は、ドバイ勤務中、タンクトップ&ショートパンツ姿で歩いていて2回ほど警告カードをもらったことがあると言っていたが、警告で済むだけマシなんだろう)。
自動販売機で金が売っている街。
そして、クルージングにバージュカリファ。
こんなセレブ体験をすることはもうあるまい。
出張で行ったという事実を半分忘れそうになった。
そしてこの後、同じルートをたどってへとへとの状態で東京に帰りついたのが月曜の夕方。
火・水とフルで働き、水曜の深夜便で再びシンガポールへ出張に行くことになる。
もうこれ、1回にまとめましょうや・・・との呟きも空しく、マイレージだけが貯まっていくのであった。