シリウス日記

そうだ、本当のことを言おう。

その33-1・飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討

2020-08-07 18:11:50 | 日記

1、繰り返される「大深区・戸狩区の氾濫」

さて事の起こりは ・その6・飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討 という記事に戻ります。

そこでは「大規模氾濫減災協議会」の2018年2月5日の会議議事録が紹介され、その中で飯山市としては、まずは『平成 29 年 10 月 広井川・日光川 台風 21 号 浸水被害【飯山市】』という事例に対応しなくてはならない、と提案したのです。(注1)

その提案に従って今回台風19号の対応では広井川・日光川・(今井川)に3台の排水ポンプ車を事前配置しました。
しかし飯山市は「皿川が危ない、リスクがある」とは認識していなかった為、皿川樋門については「開きっぱなしで大丈夫」とし、監視対象とはしませんでした。

しかしながら今回の台風19号でも、事前に戸狩に3台のポンプ車を配置していたにもかかわらず、また同じ場所で浸水被害が出ました。(注2)

何故同じ場所で、しかも3台のポンプ車を事前配置していたにも関わらず今回も氾濫が繰り返されるのでしょうか?
その事については飯山市は何も検証しようとはせず、ただ「また氾濫が発生した」と報告するのみです。

2、今年の7月8日~9日の千曲川増水時の出来事

以下の実況報告は ライブカメラ映像や水位計の値を見ながら 行われたものです。

#434 2020/07/08 13:22
日光川樋管ではゲートが開きっぱなし
いいのかねえ、閉めなくて??

#437 2020/07/08 13:51
ねえ河川事務所さん
日光川樋管の左側のゲート、下まで降りずに途中で止まっているよ
右側のゲートはしっかりと降りたようだ。
そうして去年の19号の時もそうだったんじゃないのかい??
それで日光川に千曲川の水が逆流して氾濫した様にみえるぞ!!

#452 2020/07/08 16:03
>>437
日光川樋管の左側ゲート、直っていませんねえ
そこから逆流してませんか、千曲川の水??

#473 2020/07/08 19:21
おお、びっくりした
洪水警報の危険度分布 で知らないうちに 犀川と千曲川 黄色になってるじゃないか!!

#477 2020/07/08 19:36
今井川 排水ポンプ車2台+照明車1台 というところか
気合が入っているなあ

#478 2020/07/08 19:41
今井川樋管は18時頃にゲートがおろされ排水が始まった模様

#479 2020/07/08 19:44
日光川樋管は照明車に照らされて左側ゲート修理中と見たが、どうかな??

#480 2020/07/08 19:48
広井川ポンプ場は順調に排水継続中
おだての もご同様
で、雨水排水ポンプ場は?
誰か見てきてよ!!

#481 2020/07/08 19:51
ふふふっ
皿川樋門操作室に「想定通り」明かりが灯ったぜ
この明かりを楽農家さんが見逃した??
そんな事はあるまいて。(注3)

#482 2020/07/08 19:55
皿川樋門 開けっ放しを継続中!!

#483 2020/07/08 20:02
どーやら宮沢川にもポンプ車+照明車がご出勤の様だ

#485 2020/07/08 20:09
皿川 危険水位まであと76センチ
但し右岸堤防の一番低いとこ=JR線路との接続部分の高さを超えるまでには
後3.12m

今回は「何とかなった感」があり

#498 2020/07/09 04:05
日光川樋管の左側ゲート、途中でひっかかったままだで、開きっぱなしじゃないか。
今年もそこから逆流。
もちろん去年もそうだ。
そうして、その2年前の台風の時もそうだったから、氾濫したんだろ、その場所で。

#499 2020/07/09 04:06
河川事務所よ。
お前らの、樋門・樋管のメンテナンス・日常点検のずさんさには 本当に驚くよ!!

#500 2020/07/09 04:10
これだもの、台風19号で皿川樋門開きっぱなしでも
無理はないはなあ

#505 2020/07/09 08:58
宮沢川が氾濫した!の報告がないぞ!!
土狩の日光川も氾濫したんじゃないのか??
あそこのゲート、半開きだったぞ。<--いまもそうだが、、、。

#508 2020/07/09 10:45
9日 午前9:00 令和2年7月豪雨に関する警戒本部廃止

はい、水位のほかは何の報告もなく、本部は解散しましたとさ(注5)

#509 2020/07/09 11:06
さて注目の日光川樋管ゲートだが、
9時32分では半開きが確認できた
だが10時12分には両方のゲートが全開となり、「証拠は消えた」、、、と思うかね、河川事務所の諸君!!

#510 2020/07/09 11:42
広井川ポンプ場の排水作業は終了したようだ

#511 2020/07/09 12:11
河川事務所と市役所よ
お前らが言っていた、19号の時の皿川監視のウソがバレてるぞ
ググってみろよ!

お気楽な農民の1/1プラモデル遊び
今日の記事でお前らの「台風の夜に皿川、監視してました」のウソがバレている。(注4)

#516 2020/07/09 13:00
>>511
ブログ意味不明 草
うそだと言う証拠にもなってねぇよ 草

#517 2020/07/09 13:10
>>516
そうかねえ
お話して「証言よろしく」といえば「喜んで」と言われると思うがねえ。
そうは思わないかい、お前さんは??

以上、詳細については 飯山市役所5 にて確認できます。

さてそれで、端的に言うと「日光川樋管の2つあるゲートの内、左岸側のゲートが途中でひっかかっていて、完全に下までおりきっていなかった」という映像がライブカメラによって日本中に配信されていた、という事です。

その状況と言うのは今回の千曲川増水時、本来はゲートを降ろして千曲川からの日光川への逆流を防がなくてはいけないという状況の間中、左側ゲートの不具合は修正される事はなくその様であり続けました。

つまり「千曲川の水が日光川に逆流していた」という事です。

そうして、今回がそうであったように、去年の台風19号襲来のときもまたその様であったでしょうし、その2年前の台風の時もその様であった為、その場所では何度でも同じような氾濫が起きていたというのが事実でしょう

今回のライブカメラ映像がその事を明確に証明しています。

注1・「水防災意識社会 再構築ビジョン」に基づく  北 信 圏 域 の 減 災 に 係 る 取 組 方 針(1018年2月5日)

注21年11月飯山市報

2ページ目下段に「大深区・戸狩区、内水の氾濫による浸水」の記述が確認できます。

注3・その12・お話にならない河川事務所の回答 その2
三度現場確認されたが、樋門操作室に灯っている明かり、そうして活動中の樋門操作員を見る事はなかった。
「1時44分に樋門を閉めた」と河川事務所が主張している樋門操作員は13日にはその場所にはいなかった。

注42019/10/12~13の時は居なかった河川管理者らしき車両(赤色灯が点滅)

但し正式なタイトル名は「 ホンチョ君避難」(7月8日)、7月7日の記事「天の川氾濫しないか心配」も参照されたい。この方は去年の台風19号で大変な目に遭われた(低体温症で救急搬送された)方であり、なおかつ皿川氾濫の市役所への第一通報者でもある方

注5令和2年7月豪雨に関する警戒本部

追記(8/29~30):この時の千曲川増水での対応報告が河川事務所から出ている。

令和2年7月豪雨による千曲川・犀川出水状況。 

これによれば「日光川樋管からの千曲川逆流水によるその場所の氾濫が無い場合の広井川ポンプ場とおだてのポンプ場の稼働状況」は次の通りである。

広井川救急排水機場  8日 12:05 ~9日 11:00 稼働時間22:55 排出量660,000m^3
御立野川排水機場  8日 6:45~ 10日 5:10 稼働時間46:25 排出量334,200m^3

つまりおだてのポンプ場の排出量のほぼ2倍の量を広井川ポンプ場が排出すればそれで済みとなる事が分かる

平成30年9月台風24号による千曲川・犀川出水状況   

この時の柏尾橋のピーク水位は今年の7月豪雨の時より37センチほど高かっただけである。そうであれば日光川からの氾濫水はこの時も広井川には流れ込んではいない。そして、その時のポンプの稼働状況は次のとおりである。(10月1~2日)

広井川救急排水機場 1日 11:10~ 2日 2:20 稼働時間15:10 排出量436,800m^3
御立野川排水機場  1日 11:10~ 2日 5:43 稼働時間18:33 排出量133,560m^3

平成29年10月台風21号による千曲川・犀川出水状況 によれば、「日光川からの千曲川の逆流ー>氾濫があり、それが広井川に流れ込んだ場合」はこうなる。

広井川救急排水機場 23日 1:26~ 24日 6:00 稼働時間28:34 総排出量715,740 +70530m^3
御立野川排水機場  22日 23:50~ 24日 22:36 稼働時間31:17 総排出量231,360m^3

この時の今井川からの排水ポンプ車(3台)による排出量は次の通り。

今井川樋管   23日 8:35~ 24日 6:00 稼働時間21:25 排出量65,850m^3

令和元年東日本台風(台風第19号)による千曲川・犀川出水状況  によれば「日光川からの千曲川の逆流ー>氾濫があり、それが広井川に流れ込んだ場合」はこうなる。

広井川緊急排水機場  12日 22:00~ 13日 23:00 稼働時間25:00 排出量723,840 m^3
御立野川排水機場  12日 20:40~ 14日 17:24 稼働時間44:44 排出量331,800 m^3

それ以外に排水ポンプ車の稼働状況として

今井川樋管  10月13日 3台 (北陸1台 長野県1台 飯山市1台)
広井川樋門  10月13日 1台 (北陸1台)

飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討・一覧

 


その後の状況報告・3

2020-08-07 01:32:03 | 日記

1、7月豪雨と日光川樋管の不具合の件

7月豪雨の時に日光川樋管の左側ゲートが半開き状態であった事がライブカメラ映像として全国に配信されました。

この件の顛末記はこのシリーズ「その33-1~3」に詳細が書かれてありますので、そちらをご確認願います。

2、栄川樋管が台風19号襲来の折に開いていた件

この件につきましてはこのシリーズ「その27-1~2とその28」に詳細が書かれてありますので、そちらをご確認願います。

但し、この件に関連して飯山エリアに降った雨水をどのようにして処理しているのかという重要な情報が今回、開示されました。(2020/6/18)

以下飯山市のHPからの引用です。

飯山市街地雨水排水系統図

飯山排水区(圧力管)のしくみ 

中央排水区(城山雨水排水ポンプ場)のしくみ 

しかしながら残念な事は、今回このような事(台風19号による水害)がなければ、こうした重要な情報は飯山市からは進んで公開されるという事は無かったであろう、と思われる事であります。

3、重要な資料に何故か避難勧告を出す水位の値が書かれなくなった

さて今回の19号台風での水害がある前までに飯山市が作り上げた水防に関する資料にはちゃんと「飯山市が避難勧告を出す千曲川の水位」が書かれてありました。

HPより地域防災計画・風水害対策編 P118

しかし今回の水害のあと、より正確には市長が市議会で今回の皿川水害発生に千曲川増水に対する避難勧告を何故出さなかったのか、について答弁した後で作られた重要な資料には、この大切な基準値、千曲川の水位がいくつになったら避難勧告を出すのかが書かれなくなりました。

HPより飯山市水防計画(R2 8月)

この資料は県に提出するものらしいのですが、この中には「千曲川の水位がいくつになったら避難勧告を出すのか」が書かれていません。そうして飯山市のこの資料に対する説明はこのようなものです。

それから長野市と河川事務所が一緒になって進めているマイ・タイムラインという市民の水防意識を高めるための活動、これについても飯山市はその動きを後追いしています。しかしながら市報8月号にて特集号とされたマイ・タイムラインの説明の中にも「千曲川の水位がいくつになったら避難勧告を出すのか」が書かれていません。

さてこれはいったいどうした事でしょうか?飯山市はこの重要な数値、「千曲川の水位がいくつになったら避難勧告を出すのか」を市民には知られたくはない様です。何故でしょうか?それはこの数値が市民に広く知られてしまうと「何故台風19号の時に避難勧告を市長は出さなかったのか?」という「とても重要な疑問」、「市長や飯山市にとってはとても嫌な疑問」を市民が持ってしまうからであります。

追記(10/21):その後飯山市は市報の10月号にて避難勧告の水位基準となる観測所を飯山から立ヶ花に変更する事、水位基準としては9.2mを用いる事を明示しました。但し、関係する文書まわりの変更はこれからであると思われます。

4、市議会での市長答弁についてその1

『3月6日の飯山市議会での市長答弁は、大いに疑問があります。

◎市長 
「今回、非常に千曲川の水が上昇したということでありまして、千曲川本川の堤防が決壊するかどうか、越水するかどうか、これが最大の警戒の関心事ではあったわけなんですね。・・・
それから、もう1点は、上流地域で水が増えたときに、飯山市の中で堤防が決壊するのかどうかという、その見きわめが非常に大事なんですけれども、これについては、ある一定の水位が長野エリアまで、要は長野、立ヶ花まで3時間ぐらい時間がかかるんですが、そこでの水位が非常に大事なんですよね。それで、そこでの水位のときに飯山での水位が大体どのくらいになるのかということについては、河川事務所さんのほうからも、情報を教えていただきました。
その中では、大体、天端から1メートルぐらいまで上昇するんじゃないかというような、そういう河川事務所さんのほうの判断でございましたので、1メートルぐらいあれば越水ということは、これは免れそうだというのは、本当に深夜といいますか、2時ぐらいですか、そのくらいのころの情報だったというふうに思うわけでございますが、・・・』

以上、横丁大家さんブログ、「台風19号来襲5ヶ月前に改訂したばかりの「避難勧告等の判断・伝達マニアル」があった。」(2020-08-27)からの引用です。(アーカイブ

ここで問題になるのは、市長は2時頃に河川事務所から「(公式な形で、)天端から1メートルぐらいまで上昇するんじゃないか」という情報を得て、それを基に「避難勧告を出さない」という判断をした、と回答している事です

しかし実際の所は河川事務所は2時58分になってようやく立ヶ花でのピーク水位の値を予測でき、これを公式発表しています。ですから、市長が河川事務所の誰かさんから飯山でのピーク水位の予想値を聞いたとしても、それは2時58分以降でなくては不可能な事なのです。これが最初の疑問点。

2つ目の疑問点は、河川事務所公表の「千曲川氾濫発生情報」を見ればわかる事ですが、河川事務所が水位の予測をして公表している場所は「生田」「杭瀬下」「立ヶ花」の3つの水位観測所だけであって、飯山については公式には水位の予測はしてはいないのです。そうであれば「2時ごろに市長と話をしたとされる河川事務所の誰かさんの話は、もしそのような話があったとしてもそれは河川事務所の公式見解ではなく、個人的な誰かさんの非公式な予想、もっといえば与太話にしかすぎないものであって、その話をした内容についてはとうてい河川事務所が公式に責任を持てるようなものではない」という事です。

そうしますと、市長は河川事務所の誰かさんの「個人的で責任のとれない話の内容」を信じて、事前に決められていた基準やルールをすべて無視して「避難勧告を出さなかった」という事になります。そうして市長は「そのやり方が正しかった」と主張しているのであります

こうして、この市議会での市長の答弁には2つの重大な誤りが指摘できます。

一つ目は「2時ごろに電話で聞いた」と答弁していますがこれは不可能であって、実際は3時15分に河川事務所からかかってきた電話で聞いた、と言うのが事実であろうと推測できる事。(注1

もう一つは「河川事務所の誰かさんの責任がもてない個人的な予想情報」を信じて、事前に決められていた基準値、ルールを一切無視して「避難勧告をださない」と決めた事。(注2

そうして「そのやり方が正しかった」と主張している事であります。(注3

さて、一番目の事項についてはこれは「事実はどちらであるのか」が確認出来る事です。そうして事実が「2時ではなくて3時15分である」とするならば、市長は市議会に対して、あるいは市民に対して「発言内容の修正を行う」と言うのが筋というものであります。

二番目の事柄については、これは市長の持つべき本来の職務「市民の安全を第一として守る」という事に対するスタンス、あるいは見識でありますから、いずれは市民によってその判断が下される、という事になろうかと思われます。

注1令和元年台風19号関連災害経過報告【第2報】の最終ページを参照願います。そこには下記の記述があります。

『3:15 千曲川河川事務所より「立ヶ花で12mを超える水位となり、越水が各所で発生している。これからピークが飯山へ向かう
ので、飯山市でも最高水位に備えるよう」連絡が入る。』

注2事前に決められていた基準値、ルール

堤防天端まで3mとなった時点で「避難準備・高齢者避難開始の発令

堤防天端まで2.6mとなった時点で「避難勧告発令」が事前に決められていた基準値、ルール。したがって「堤防天端まで1m近くになっても避難勧告を出さない」という事は「これらの基準、ルールをすべて無視している」という事になる。以上の事の詳細は・その19・飯山市は自分で決めたルールさえ守る事が出来ない組織であるを参照されたい。

注3堤防天端まで堤防天端まで1m以上あれば決壊は免れる。避難勧告を出す必要がないと判断~飯山市長答弁アーカイブ

『それで、河川事務所さんからの情報では、堤防までいけませんよと、これは前回W議員のときも答弁したんですけれども、1メートルちょっとですかね、余裕がありますということであります。
したがって、これは夜中の中で1メートル以上あれば、これは決壊は免れますので、その辺についてはこれは避難勧告を出す必要がないということで判断をしました。
実際、飯山の本堤の堤防は、越水、決壊もなかったということでございます。

避難勧告を出さなくて正解だった。なぜならば「飯山の本堤の堤防は、越水、決壊もなかった」から、という理屈であります。さて、個人的な見解を申し上げるならば「足立市長、あなたには市民の安全を守る、という事について市長たるの見識・資格がない」と言わせていただきます。

5、皿川樋門内側での堆積物について

7月豪雨と記録されている千曲川の増水は7月8日~9日にかけてのもので、ピークは8日の21時、7.24mでした。しかしその時には皿川樋門は閉める事はなく、但しその時の皿川ダムの水位は樋門を閉めるべきレベルの少し下にまで到達していました。

その水が引いた後で樋門のその場所に残ったのは「泥」でした。これは樋門が開いていた為に千曲川からの逆流がおこり、皿川の水位を押し上げたのですが、そのお土産という事が言えます。

ちなみに8日の飯山の降水量は朝方の雨降りで61.5ミリでこの雨は午後にはやみました。そして9日は0.5ミリでした。つまり、皿川上流からの雨水の流れ込みのピークは昼ごろまででおわり、それ以降の皿川ダム湖の水位上昇は千曲川からの逆流によってもたらされた、という事になります。そうして、その様にして流れ込んできた千曲川の泥水がその場所に泥を残していった、という事になります。

ちなみにこの泥の残留物は台風19号が去った後で樋門のその場所に見られた泥と同じものである様に見えます。

さてそれで、飯山地方には15日に局所的、短期的な土砂降りがあり、市内では浸水被害と土砂災害が発生しました。

7月15日の飯山雨量観測所の24時間降雨量は131mm~浸水や土砂崩落被害が多発しました~

特に18時、19時台の降り方は一時間に20ミリをこえるもので、これによって市内では排水路から雨水が吹き上がり、浸水被害をだしました。(上記リンク記事内容を参照願います。)

さて、この雨によって当然皿川上流から増水した水が流れ下る事になります。さてその皿川泥水が流れ去った後に残ったものは何だと思いますか?

泥、ではありませんでした。砂利が残ったのです。つまり「皿川は多量の雨が上流部に降ると砂利を下流に流し出す川」なのです。

さてそうすると台風19号が去った後で皿川樋門のその場所に大量に残されていた泥はどこから来たのでしょうか?

その答えは「千曲川から来た」という事になります。

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2021/8/27

6、8月大雨について

飯山市は、この大雨に対応するため、8月14日(土)8時に「警戒本部」を設置、17時45分に市内7ヶ所に避難所を開設し、「高齢者等避難発令(市内全域)」した他、防災無線や、「飯山市メール配信サービス」を通じて市民に警戒を呼びかけました。
飯山市が発した防災無線放送や、「飯山市メール配信サービス」は、15日21時26分までに33回となりました。

・飯山市HP : https://archive.fo/uTMpt

台風19号であれだけの被害をだして、それなりに反省し対応を改めたはずの飯山市が出してきた情報は立ヶ花の水位と皿川樋門の外水位から換算した千曲川の水位だけでした。

そうしてこれは従来からやっているものと何ら変わる所がありません。いったい市役所は何を反省した、というのでしょうか??

後は何時に会議を開いた、という市民にとってはどうでもいい情報と、避難指示およびそれの解除情報が載っている、あいかわらずの「上から目線」で「秘密主義満載」のものでした。

それから「飯山市が発した防災無線放送や、「飯山市メール配信サービス」は、15日21時26分までに33回となりました。」については以下の記事を参照願います。

・「令和3年8月大雨」~「飯山市メール配信サービス」は「河川水位情報」を中心に33回配信~
2021-08-17 10:44:29 : https://ameblo.jp/mto193914/entry-12692661931.html

・「令和3年8月大雨」~「飯山市メール配信サービス」は「河川水位情報」を中心に33回配信~
2021-08-16 12:01:27

テーマ:8月の大雨 : https://ameblo.jp/mto193914/entry-12692490628.html

特に前回、堤防決壊で大きな被害を出した皿川については、その水位が危険水位を越えたにもかかわらず「何の情報発信もなし」でした。

「危険水位をこえた」のであれば「避難指示をだす」と言うのが常識・ルールでありますが飯山市は今回もまた前回同様に「何の断りもなくそのルールを無視した」のであります。

そうしてそれは前回・台風19号の時の飯山市長の態度「水が堤防を越えなかったのだからいいだろう」と言うもの、そのものであります。

その情報発信のやり方には少しの反省も、そうして又何の改善の跡も認める事はできません。何の進歩もないのであります。 

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飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討・一覧