2023/11月時点
: https://archive.md/UuhBx :グーグルサーチ
注目すべきは
1、『・長野県が管理する河川の想定最大規模の浸水想定区域図
長野県https://www.pref.nagano.lg.jp › hokuken › sinsui
2023/03/15
河川名 関係市町村 公表日
樽川・馬曲川・大川 飯山市・山ノ内町・木島平村 令和4年9月30日
篠井川・真引川・草間川・江部川 中野市・小布施町 令和4年10月31日
斑川・美沢川 中野市 令和4年10月31日
他 26 行を表示』
ようやく「忘れた頃になって」の「北信建設事務所」による皿川のハザードマップの公表です。
: https://archive.md/y48a9 :<--このページからそれぞれの千曲川支流のハザードマップ(pdf)に飛べる
注目すべき主な支流
・樽川・馬曲川・大川:
・桑名川
・今井川
・日光川
・広井川・滝沢川
・皿川
・宮沢川
いずれにせよ「更新日:2023年3月15日」と「北信建設事務所」は言っているが「飯山市からのアナウンスは特にはなかった」のです。
しかしながらこれで「ハザードマップが無かったから避難勧告が出せなかった」と言う飯山市の言い訳は今後は通用しない事になりました。
1-1、皿川について
さて、ちなみに皿川のハザードマップを見ると分かるのだが飯山市がいう様に「市街地にあふれた大量の泥水が皿川上流からのものだけ」というならば公表された皿川のハザードマップにある様に「 英岩寺から上の上流域でも氾濫が発生していた」となる。
いや「英岩寺から上の上流域でも氾濫が発生していなくてはならない」のである。
しかしながらもちろん「台風19号の時には、英岩寺から上の上流域は無傷だった」のである。(注1)
こうしてまた「飯山市の説明が事実とは違う」という事が明らかになるのでした。
注1:台風19号襲来時の皿川上流域の状況についての注目すべき証言は: ・その36・皿川上流からの流入量についての新たな証言 :にあります。
1-2、皿川上流に降った降水量について
飯山市の報告によれば台風19号襲来時の降水量については
○降水量情報
10 月 12 日午前 11 時~13 日午前 10 時までの 24 時間降水量
・斑尾観測所(市) 288mm
・富倉観測所(市) 207mm
・飯山観測所(市) 129mm
・飯山(アメダス) 122.5mm
とされています。(・令和元年台風19号関連災害経過報告【第2報】)
そうして飯山市いわく
「飯山市のもっている・斑尾観測所(市)の記録の中では24時間で288mmの降水量は歴代1であり、これが今回の飯山水害の原因である。」と説明してきました。
さてしかしながら皿川ハザードマップを見ると
「1000年に一度の降水量=24時間に813mmである」事がわかります。
つまりは「気象庁の持っている長い歴史の降水量の記録」からみれば「24時間で288mmの降水量」というのは「大したことはない降水量である」となります。
事実「皿川の流域雨量指数に基づいた洪水キキクル指数の判断」でも「皿川は警戒レベルまでの到達」で終わっていたのです。
台風第19号の事例における雨量等の予測と実際の状況等について(速報)
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jirei/sokuhou/R011012.pdf
↑
10ページに注目すべき表があります。
今回、台風19号で堤防が決壊した支流河川をまとめたものです。
そのまとめの中で唯一、皿川のみが「警戒レベルでしかない上流からの流れ込みで堤防が決壊している」のです。
そうしてこれは「異常な事が皿川で起きていた事」を示しています。
その「異常な事」とは「降水量が多かった」という事ではありません。
「それ以外の異常な事態が皿川で起きていた」という事を示しているのです。
その結果皿川は氾濫し皿川堤防は決壊する事になったのです。
さてその「異常な事の内容」とは
①:「皿川樋門は開けっ放しでよい」とし、ポンプ車での排水作業を予定していなかった事
②:委託樋門操作員に皿川監視の仕事をさせなかった事
③:皿川ではバックウオーターが発生していた事
④:皿川の氾濫が確認された後も皿川樋門を閉めなかった事
⑤:皿川堤防の決壊場所は耐水化されておらず、皿川堤防は堤防としては未完成のままの状態で放置されていた事
です。
1-3、日光川と今井川について
すでに述べている様に「台風19号の折には日光川樋管の左側ゲートが途中で止まっていてそこから千曲川の泥水が逆流していた」のである。
それで日光川のハザードマップをみると「千曲川逆流泥水」は今井川遊水地にも流れ込む事がわかる。
さてしかしながら「市議会議員の発言」を聞くと「今井川遊水地がいっぱいになってそこから戸狩駅側に水があふれ出す」という認識になっている。
しかしながら今井川ハザードマップを見ると「1000年に一度の雨降り」でも今井川の氾濫水は戸狩駅までは達していない。
つまりは「いままで今井川遊水地がいっぱいになってそこから戸狩駅側に水があふれ出す」と見ていたのは話が逆で「日光川からの千曲川逆流泥水がそのあたりに氾濫し、おまけで今井川遊水地をいっぱいにしていた」のである。
さてそれで「ようやく日光川のゲートが下まで下がる様になった」のであれば「千曲川からの逆流泥水はもはや今井川遊水地に流れ込む事はない」のである。
そうであれば「戸狩エリアでのポンプ車の事前配置」は「今井川遊水地に一台」、「日光川に一台」でよいのである。
そうして「残った一台」はもちろん「皿川に事前配置とする」のである。
ちなみに「したがって議員諸君がいう様な今井川遊水地の整備」などというものは「もはや必要ない」という事になる。
今のままの今井川遊水地の状況で今井川にとっては十分なのである。
千曲川のハザードマップの補足説明PDFにリンクーー>
3、『飯山市水防計画
『2 国土交通大臣が行う洪水予報
水防法第 10 条第 2 項並びに気象業務法第 14 条の 2 第 2 項の規定に基づき、国土交通大臣と気象庁長官が共同して洪水予報を行う河川は、次表のとおりである。
(1) 洪水予報を行う河川名、区域
河川名 区域
犀川
左岸 長野市大字塩生字臥部(両郡橋)
右岸 長野市篠ノ井大字小松原字高松
から
千曲川合流点 まで
千曲川
左岸 上田市大字大屋字向川原(大屋橋)
右岸 〃 南遠川原
から
左岸 飯山市大字一山字十二平
右岸 下高井郡野沢温泉村大字平林字広見 まで 』
↑↑↑:今後は(湯滝橋)までは洪水予報が出る模様
『2 長野県知事が行う氾濫危険水位等到達情報
水防法第 13 条第2項の規定により、知事が水位情報の通知を行う河川(水位周知河川)
は次表のとおりである。
水位観測所及び区域
河川名 区 域
千曲川
飯山市一山(湯滝橋) から
新潟県境 まで』
↑↑↑:(下境~桑名川)までは長野県担当
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