シリウス日記

そうだ、本当のことを言おう。

その3・飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討

2019-11-26 13:16:02 | 日記

訂正の前書き:2021/6/11:後日、市議会でのやり取りを見直すことによって以下に述べられている信毎で発表されている河川事務所と飯山市の主張が事実とは異なる事が判明しました。

従いまして、以下の記事を読まれる前に : ・参考資料の2 :の記事を読まれます様にと、お願い致します。

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読者への注意書き:以下の記事内容は上記事実が確認できていない状況で書かれた記事となります。

それで以下の記事が主張します所は「河川事務所はミスはおかしていない。だがしいて言うならば、樋門を閉めた後で操作員を退避させた事を飯山市に連絡していない事が、『ミスといえばいえなくもない』」というものである。

そしてまたこの記事内容は「飯山市が皿川氾濫対応の遅れが生じた原因として河川事務所の連絡ミスがある」と認めると同時に「皿川樋門は確かに河川事務所は閉めた」という主張になっている。

だが後日明らかになったようにその主張は成立していない。: 13・飯山水害 皿川樋門は開いていた :<--参照願います。

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この物語は「過去の話」ではなく「現在進行形の話」なのです。

それで、時間軸に沿ったお話とは別に、現在どこにいるのか、というお話も始めましょう。

そうやって読者を一段と高い混乱の中に引きこむことになりますが、賢明なる読者諸氏はこの程度の事には何の問題もなく追随されるものと了解しております。


さてそういう訳で信毎ニュース・ウェブ版になりますが、それをまずはご覧ください。

・皿川の水門閉鎖、国交省が飯山市に通知せず 30分後越水し中心部浸水
http://archive.md/jBxn9
(注5)

水門と書いてありますがこれは正確には樋門です。

樋門の役目は皿川の水位が千曲川よりも高い時は解放しておいて、千曲川が増水して皿川に千曲川から水が逆流しそうになったら、あるいは逆流を確認したらゲートを閉めて逆流するのを防ぐ、という働きを持つものです。

この皿川樋門の管理権・操作権限は国にあり、具体的には千曲川河川事務所という部署の担当になっています。

しかしながら千曲川流域にはそれこそ多くの樋門、樋管(<--樋門よりスケールが小さいゲートですがやる事は同じです。)があり、それらを全部国が操作する、という事はできないので、その地域の方に委託をして操作してもらう、と言うのが一般的なやり方、実態の様です。(注1)

さて樋門を閉めますと千曲川からは水が逆流してきませんが、皿川上流からは水が流れてきますので、そこに溜まり、そのままではいずれはあふれる、一応飯山ではその状況を指して内水氾濫と呼んでいる様です。
(このあたり都市部の内水氾濫とはイメージが異なります。)

そうしてもちろん内水氾濫ーー>皿川氾濫は困りますから、そこには通常は複数台の排水ポンプ車を待機させておいて、「樋門を閉めた」と河川事務所から連絡が入りますと、排水ポンプ車を使って皿川の水を千曲川に排水する事になります。

その際には排水ポンプ車は堤防の上に駐車し、給水ホースは皿川側に、排水ホースは千曲川側にそれぞれたらす事になります。(注2)
これはまた排水作業中は堤防道路は通行禁止となる、という事を意味しております。

さてそれで、樋門操作員が1時44分に皿川樋門を河川事務所からの指示に従って閉めました。

そうして「樋門を閉めた」と作業終了後に河川事務所に連絡をいれました。

しかし上記のニュースによれば「河川事務所はゲートを下しても飯山市には連絡をいれなかった」との事です。

その事はまことに奇妙な話なのでありますが、それに加えて異常であるのは皿川樋門周辺には一台の排水ポンプ車も待機していなかった、という事です。

「いや、排水ポンプ車どころか だあれも皿川にはいなかった」というのが2時10分に皿川が氾濫している事を目視確認した住民の方の証言であります。


そりゃゲートを下してしまえば皿川の水はそこに溜まり、ついにはあふれ出す、と言うのは当然の事でありましょう。

さあそうなりますと水はどんどんとあふれだし、そこいらじゅうを水浸しにし、ついには皿川堤防を決壊させ大きな被害を出した、という事になります。

http://archive.md/Uebp8
http://archive.md/HRkXG

そうしてあきれた事に飯山市は住民の方からの電話通報があるまでは皿川の事はお忘れだった模様です。(注3)
おまけに「水があふれとる」と2時20分に通報があっても、「おおそれではポンプ車を向かわせなくては」とは思わなかった様です。

なぜでしょうね?
わかりますか?その理由?

そうしてようやくポンプ車を手配したのが3時30分。
1時間10分の空白時間は何だったのでしょうか?

そうしてようやく1台目のポンプ車が到着し排水作業を始めたのが5時30分。
一台では足りません、それだけでは相変わらず水は皿川からあふれ続けたことでありましょう。

実質上水があふれ出したのは1時44分にゲートを下したその直後からであろうと推定され、そうなりますとほぼ4時間の間は単に水が外にあふれ出すのをただ見ていた、いやいや、そこには水防関係者はだあれもいなかったのですから、住民の方が右往左往して逃げ惑っていたという、とんでもない光景が展開されていたものと想像されます。

しかも堤防が決壊した時刻は4時15分ごろとされ(注4)
皿川樋門を閉じると同時に複数台のポンプ車による排水作業が行われていたとすれば、皿川の水が堤防を越える事はなく、したがって洗掘現象による堤防決壊ということも防止できたと思われます。


さてそれでニュース記事の内容に戻りましょう。

どうやらこれは信濃毎日さんが今回の飯山水害について継続的に検証を続けてこられた事により判明した事実の様です。

そうして、そのような信毎さんの取材がなければこの事実は公開される事はなかったでありましょう。

それで皆さんはどう思われますか?

飯山市が今までに公表してきた2つの公表資料(=プレス発表資料)には上記の事実についての記載はありません。

このような重要な事実を何故飯山市は公表しなかったのでしょうか?

それどころか、読み方によってはさも樋門操作員の方が飯山市に連絡をいれたかのようにも読める発表の仕方をしています。(注4)


そうして今回の信毎のニュースでは飯山市の防災担当課長さんは「なんで皿川樋門を閉めた事を即座に連絡してこなかったのだ」と河川事務所の副所長さんを責めてはいませんね。

ふつうは「そんな大事な情報を伝えない、と言うのはどういう事だ」といってケンカになってもおかしくはないのですが、、、。

担当課長さんは相当に太っ腹らしく、まったく連絡が来なかった事を気にしておられない様です。

そうして『・・・同事務所との間で「情報共有などの連携がうまくいかなかった」と説明。』というコメントで終わりの様です。

ここのところは普通は「河川事務所が連絡をくれなかったのは遺憾であります。」とかなんとか。

そういうコメントではないでしょうか?

そうしてその事で多大の被害が飯山の住民に出た事などは大したことではない、とでもいうのでしょうか?

「そのような態度は防災担当課長という職務、立場を考えるならば、本当に不可解なものである」と申し上げておきます。


そうしてもう一つ付け加えるならば、飯山市は台風19号の予想進路情報から河川事務所が「樋門を閉める」という事については十分に予測可能な事であり、それこそ「連絡が来ないから樋門を閉めた事を知らなかった」では済まされない話でありましょう。

そうしてそのような事前情報を収集し、前もって皿川樋門の所に排水ポンプ車を複数台待機させておく、と言うのは飯山市の、防災担当課長の重要な職務であったはずです。

さてそのような立場に立ちますと「河川事務所が連絡してこなかったのはそちらのミスだが、こちらも積極的に情報を取りに行かなかったのだからそれはこちらのミス」で「従って事を荒立てるのはやめましょう」みたいな、その結果「水害の被害に遭った住民の事はどうしてくれるのだ」という「住民一人負けの構図」になっている様に見えます。


そう言う訳でここでの疑問点は
・飯山市は何故事前に河川事務所と連絡を取り合い、排水ポンプ車(複数台)を皿川樋門に待機させておかなかったのか?
・河川事務所はなぜ皿川樋門を閉めた事を飯山市に連絡しなかったのか?
・飯山市が住民の方から「水があふれている」という連絡を受けるまで皿川に注意を向けていなかったのは何故か?
・上記の連絡を受けた後で即座に排水ポンプ車の手配をしなかったのは何故か?

そうしてようやく次の疑問
・避難勧告の発令が遅れたのは何故か?
という順序になっています。

そうして次には
・飯山市の2つのプレス発表資料で「河川事務所から皿川樋門を閉めた」という連絡がなかった事実を公表しなかったのは何故か?
・皿川樋門の操作を委託されている方についてその情報が公開されていないのは何故か?
(操作委託をされている方々についての情報は通常は公開されています。-->注1
という事になります。

さてそうでありますから「避難勧告が遅れた」のはそれはそれで問題ではありますが、それ以前に「上記4つの大きな問題がある」という事を忘れる事は出来ないのであります。

その事を十分にご理解いただき、上記疑問点についての答えが分かるような検証報告を飯山市には期待したいと思います。
(単に「皿川が氾濫した場合のハザードマップがなかったので避難勧告の発令が遅れた」と言うのでは何も検証されておらず、何の答えにもなっていない、という事を再確認しておきます。)

注1
第7編 資料編(PDF形式:35,325KB)
http://www.city.iiyama.nagano.jp/assets/files/kikikanri/tiikibousaikeikaku/07.pdf
全頁数270でその92ページ目から
「3-9 水防上重要な水門、ダム」として飯山市関連の樋門、樋管につての情報がまとめられています。
それを見ますと確かに操作を地元の方に委託している樋門・樋管はあるのですが、それらについては誰に委託しているのかは明示されています。

それに対して皿川樋門は委託はされておらず、河川事務所の直轄管理となっている事が確認できます。

注2
 掲載日 2009/09/01
・飯山市皿川で排水ポンプ車実働訓練を実施しました


この頃までは皿川に排水ポンプ車をだして、樋門を閉めるのは当然だった様です。
http://www.hrr.mlit.go.jp/chikuma/news/kawa-dayori/090901iiyamashi/index.html

注3
氾濫3時間後に避難勧告 すでにひざ下浸水、千曲川支流
http://archive.fo/G8brc

注4
令和元年台風19号台風関連災害経過報告
https://www.city.iiyama.nagano.jp/assets/files/senryaku/press/1017iiyama.pdf
令和元年台風19号関連災害経過報告【第2報】
https://www.city.iiyama.nagano.jp/assets/files/senryaku/press/1028iiyama.pdf

第2報の最終ページに時系列まとめ一覧があります。
そこに堤防決壊の予想時間が示されています。

それから委託操作員からの報告の記載については第2報の3ページ目、「7.樋門、ポンプ等」欄を参照願います。

注5
その後このニュースはウエブ版から追加情報が加わってペーパー版になり発行された模様。
http://archive.fo/Q7J1l

追伸
・飯山市「事業再建に市も補助金」
http://archive.md/HEr1e
『足立市長は記者会見で「復興に全力を尽くしたい」と述べ、中小企業の再建を支援する国や県の補助金の申請をした事業者に対して、事業者が負担する費用の一部を市が補てんする補助金を設ける方針を明らかにしました。
・・・・・
また、皿川の氾濫を受けて市は今後、国や県に抜本的な治水対策を求めることにしていて、具体的には堤防を高くすることや新たな水位計や監視カメラの設置、皿川が氾濫したことを踏まえた浸水想定区域の公表などを要望していくということです。』

災害復興に努力するのは当然でありますが、「国や県に抜本的な治水対策を求める」のと同時に飯山市がやらかしたミスについての検証と今後の対応策もまた公表されないといけません。

そうでなければ飯山市は行政を行う者としての責任を放棄している事になります。

市長さんの記者会見でのスタンスは「飯山市は被害者である」、「我々の対応にはミスはなかった」とでもいう様なものであります。

しかしながら「致命的で重大なミスを飯山市が犯したこと」は当方には見えておりますよ、飯山市さん。

関連したニュース
・台風19号の皿川内水氾濫・水門閉鎖伝わらず対応に課題 長野・飯山市
http://archive.md/HolWC

『これに対し足立市長はきのうの会見で「国や県に対し治水対策の抜本的な見直しを求めるとともに、・・・』
それで「ご自分たちの治水対策の抜本的な見直し」はいつ行うつもりなのでしょうか?市長さん。

皿川と皿川堤防に対する基本的な理解不足、認識不足が飯山市にはありますよ。
その事が今回の水害の遠因になっております。

・市民からの情報が入ったが、ハザードマップが無いため、どこまで浸水するか分らず避難勧発令に苦慮した

北信ローカルに載った市長さんの言い訳です。
「・・・昼間であれば目視で状況が良く分かるが、真夜中に増水したので良く分からなかった」そうです。

さて、このような市長さんにはたして住民の安全はまもれるのでしょうか?
はなはだ疑問であります。

追伸2
上記記事内容の続きは以下にあります。

・その18・黙っていればバレないのに自分からミスをばらしていく、不思議な河川事務所についての考察
当初飯山市は県に対して「皿川樋門は開いていた」と取れる報告を上げていたが、それがいつの間にか「皿川樋門は閉じていた」に変わっていった、というお話。

飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討・一覧

http://archive.md/dqYGz


その2・飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討

2019-11-22 20:14:33 | 日記
さてそれでは時系列にそって読者の方々をこの複雑怪奇なお話に招待するものといたしましょう。

事の起こりは台風19号の襲来であります。

今回の台風は関東を襲う、という進路予想でしたので「ああそれならば長野県はまずは大丈夫か」と思っておりました。

しかしながらこの台風19号は大きすぎました。

それで千曲川の源流域に多大の降水をもたらしたという訳です。

通常のレベルの台風でありますれば、一応関平野との境目にある山並みでそれなりに雨雲がさえぎられ、長野県側には流れ込まないのです。

しかしこの19号の雨雲はそんな事にはお構いなしにどんどんと長野県側に流れ込みました。

そう言う訳で千曲川上流域では早々に氾濫が発生してしまいます。

この雨水が千曲川を下って長野盆地に到達し、そこで堤防を決壊させ、北陸新幹線を水浸しにしてしまうのでした。


そうしてこの雨水が次に向かう先が飯山盆地、その間にある細くて曲がりくねった流路のいり口が「立ヶ花水位観測所」という事になります。

この場所でも雨水は氾濫しそこら辺りを水浸しにします。

飯山線の立ヶ花駅は見事に水没し、駅の切符販売機はオシャカ、みごとに成仏致しました。


そうやって飯山盆地に至るまでそこいらじゅうを水浸しにし、千曲川にかかる数々の橋の欄干すれすれまで増水した水がさて飯山市にやってくるのでした。

ちなみにご自慢の川の状況が家にいて分かるという「ライブカメラ映像」が水位がピークになる直前に「調整中」という表示をだしてプッツンしてしまいました。

それも一か所だけではなく数か所でプッツンです。
中央橋と立ヶ花のライブカメラもその中に入っていました。

立ヶ花ライブカメラトラブル時の画像
・千曲川(右岸52k) 中野市 立ヶ花
ちなみに2019年10月12日 18:57:21 UTCがこの画像を魚拓した日時でありUTC-->JST変換は+9時間です。

今のライブカメラ映像

・千曲川(右岸52k) 中野市 立ヶ花
・千曲川(左岸34k) 飯山市 中央橋

何もない時には動いているが「今が必要なとき」と言う時に動かなくなる「災害に弱いライブカメラ」というものには本当に困ります。
(ちなみに上流から見て左側を左岸というならば、立ヶ花は左岸となるはずなのだが、、、)

おまけに今度は水位観測所の水位データまで見れなくなりました。

国土交通省、河川管理部署だと思うのですが、、、
『現在、一般向け「川の防災情報」PC版は、何等かの原因で表示できなくなっています。
原因究明を含めて復旧作業中です。時間をおいて再度アクセスをお願いいたします。

ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。』
という表示が見れるだけでした。

たぶんそこいらじゅうから水位観測所にアクセスが集中し、回線がパンクしたものと思われます。

そうしてそのうちに
・国土交通省・川の防災情報
という「オラ シラネ」画像となりました。
そしてこの画像の右下をみれば「Compiled by FRIKS」とあり、「オラ シラネ」の担当者名がこれからわかります。

しかしながら驚くべきことには、数時間後には現在動いているような「便利で見やすいシステム」が稼働していました。
(それまでは単に水位情報の数値が時系列で表示されるだけ、というものでしたから、驚くべき進化です。)
そうしてこのシステムを作ったのは他でもない「オラ シラネ」担当者のFRIKSさんであることが、これもまた画像右下の表示で分かるのでありました。

今のシステム

・観測所:立ヶ花(たてがはな)
・河川の水位の時間変化


さてそういう訳で「八ッ場ダム」は今回の台風には間に合った様ですが、国土交通省の新しい「川の防災情報システム」は準備中だったのでしょうが最終的な正式リリースは今回の台風には間に合わず、しかし既存のシステムのトラブルで今回 急きょ登板となったものと推察しております。

さてそれで、話は台風が来る前の事前準備の事に戻ります。

そうして樋門(ひもん)、樋管(ひかん)、排水ポンプ車、排水ポンプ場などという普通はあまり聞かないコトバが出てきますし、それらが一体何をするものなのか、という説明の様な事も物語の進行上、欠かすことができないのです。

それで次回はそのあたりから、ということで、今回はこの辺りで失礼いたします。


今回の教訓
河川監視のライブカメラは災害に対する強度を向上する事。
(災害時に使えないライブカメラはストレスのもと。)

水位観測所からの情報配信回線の容量は増やす事。
(水位ピーク近傍で見えなくなる水位情報と言うものは健康によくない。)

飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討・一覧



その1・飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討

2019-11-19 02:44:58 | 日記
序論
2019年の台風19号は日本各地に大きな被害を残していきました。
そうして長い目でみれば、地球温暖化の進行があり、今後ますます台風が巨大化、狂暴化することは十分に考えられる事です。

そのような時代背景の中で飯山市の皿川が氾濫し、700世帯を超える家が床上、床下浸水の被害に遭いました。
そこだけをみれば確かに一地方都市が千曲川支流の氾濫により被害を受けたという、よくある話の一つにすぎません。

そうして確かに私も当初はそのように思っていました。
しかしながらよくよく調べてみますと、そんなに物事は単純ではなかった、複雑に絡んだ問題点が見えてきました。

それで、それらの問題点のいくつかは飯山市に固有のものであったと思われますし、そうしてまたいくつかの問題点は日本中の本流につながっている支流を抱えている自治体すべてに当てはまりそうなものもありました。

そのような問題点を出来うる限りは簡単、明瞭に示していきたいとは思いますが、力不足の所はご容赦願います。

さらにいろいろな状況などについて個人的な判断に基づいてのストーリー展開となりますので、これは一つの「そうであったかもしれない物語」として読んでいただくのが良いかと思われます。

と言いますのも「事実はどうなんだ」という問いに対しては、その答えは外部の人間には今の所知るすべはなく、内部の人間、その事に直接かかわったと思われる人たちにしかわからない、という状況にあります。

そうでありますから、公開されている資料と言うものはそのまま引用し、ネット上のアドレスも明示できますので是非とも読者の方々はご自分で確認される事をお勧めいたします。

そうしてそれらの資料は実際に存在している、という限りにおいて「そのような資料がある、という事は事実である」といえます。

しかしながら、書かれている内容に矛盾点があったり、そうしてまた常識の範囲内で考えると相当に無理がある説明がなされていたりと、その様な疑問点、問題点が多々あります。

そのようなあれやこれやをつなげていきますと最終的にとんでもない結論にたどり着く、という「推理小説顔負けのお話」がこの後に展開されていきますので、賢明なる読者諸氏におかれましては健全なる批判的精神を発揮され、ご自分が納得できる結論に到達されます様にとお願いするものであります。

追伸
このようなまとめを行って見ますと、水害に対する相当に有効なモニターシステムが気象庁によって既に開発され公開されている事に驚きます。
そうしてまた国交省・河川事務所も有効な河川監視や水位観測システムを立ち上げています。
そうであればその様なシステムを各自治体、そうしてまた各個人が有効に使いこなす、という事ができれば水害に対する防災ということに多いに貢献する様に思われるのです。
但しそのためには少々お勉強をすることが必要な様であります。

謝辞
数多くの写真資料を「箱店屋横丁大家の店番日記」から引用させていただきました。
https://ameblo.jp/mto193914/entrylist.html
ここにその事に対する感謝の意を表すものであります。

飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討・一覧