South of Planar

photographed by Carl Zeiss lenses

紙一重の2F(人口ゼロの街 福島県富岡町 Planar編-7)

2016-01-24 11:30:05 | Planar 45mm F2 G/SONY α7S
正面に見えるのが稼働停止中の福島第二原発、通称2Fの建屋です。右側には排気棟が見えます。9mの津波に襲われ送電系統を失い一時的に冷却不能に陥りましたが、仮設電源を確保しなんとか冷温停止させることが出来ました。一歩間違えば第一原発と同じ状態になっていたはずです。現在、4基の原発はすべて稼働していませんが、福島第二原発の敷地の入口には警察による検問が敷かれ、関係者以外の立ち入りを厳しく制限されています。物々しい警備は原発の持つ様々なリスクを表していると言えます。本当に原発は必要なのでしょうか? (SONY α7S Planar 45mm )

(Hlogon 16mmとLeica M3で撮影した「Hologon編」はこちら。) 

朽ちた線路(人口ゼロの街 福島県富岡町 Planar編-6)

2016-01-20 22:00:13 | Planar 45mm F2 G/SONY α7S
津波と原発事故により常磐線の冨岡駅付近は今も運航休止中です。駅舎が流出した富岡駅はホームも撤去され、かつてここに駅があった面影はありません。列車が走らなくなって5年近く経過し、線路は錆びつき雑草が生い茂って荒れ放題となっています。国土交通省は2018年の運航再開を目指しているとのこと。一刻も早く、富岡町を含む地域が再生することを願って止みません。(SONY α7S Planar 45mm ISO-100)

(Hlogon 16mmとLeica M3で撮影した「Hologon編」はこちら。) 

23万台の廃車(人口ゼロの街 福島県富岡町 Planar編-5)

2016-01-16 20:46:27 | Planar 45mm F2 G/SONY α7S
東日本大震災やその後の津波が原因で廃車となった車は23万台を超えると言われています。そのうち福島県内の車が5万台を占めるそうです。福島第一原発付近には手を付けられずに放置されている車が今も静かに眠っています。(SONY α7S Planar 45mm ISO-100)

(Hlogon 16mmとLeica M3で撮影した「Hologon編」はこちら。)

先の見えない避難生活のはじまり(人口ゼロの街 福島県富岡町 Planar編-4)

2016-01-12 23:04:17 | Planar 45mm F2 G/SONY α7S
富岡町は福島第一原発からおよそ10km圏内にあり、地震発生当日の3月11日には当時の管直人総理から「屋内退避」の指示が出ていました。津波により家が破壊された富岡町の多くの方々は自宅ではなく川内村に避難されました。しかし間もなく福島第一原発の1号機と3号機が爆発し、川内村にも長くとどまることは出来ず、再度避難することを余儀なくされたのです。先の見えない避難生活はこの時始まりました。(SONY α7S Planar 45mm ISO-100)

(Hlogon 16mmとLeica M3で撮影した「Hologon編」はこちら。)

減らぬ自殺者(人口ゼロの街 福島県富岡町 Planar編-3)

2016-01-08 22:56:30 | Planar 45mm F2 G/SONY α7S
報道によると、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県や岩手県は震災以降自殺者の数は年々減少し、昨年一年間では一桁だったそうです。一方、福島県は減る気配がなく、昨年は20人近くの方々が自ら命を絶ったそうです。大きな被害を受けたのはどの県も同じですが、福島県以外は着実に復興に向かっているのが実感できるのに対し、福島県は未だ終わりの見えない避難生活を強いられている方々がたくさんいます。そのような方々の心身のストレスは想像を絶するものがあるのでしょう。(SONY α7S Planar 45mm ISO-100)

(Hlogon 16mmとLeica M3で撮影した「Hologon編」はこちら。)

消えた1.6万人の住民(人口ゼロの街 福島県富岡町 Planar編-2)

2016-01-04 11:47:38 | Planar 45mm F2 G/SONY α7S
震度6強の地震に見舞われた富岡町は人口1.6万人程度の小さな町です。取り立てて大きな会社が町にあるわけでなく、小さな漁港や商店があるごく普通の地方の町に見えます。東京電力に勤務する福島県の半分弱の方々が富岡町に在住されていおり、原発事業を支えているというのがこの町の特徴かもしれません。でも、今はここには誰も暮らしてはいません。(SONY α7S Planar 45mm ISO-100)

人の悪を取り除く・・・(人口ゼロの街 福島県富岡町 Planar編-1)

2015-12-27 10:26:12 | Planar 45mm F2 G/SONY α7S
先日の国勢調査の速報で福島県の人口は11万人減少したと報道されていました。原発事故の影響で県外に避難している方々が今も多数いらっしゃるということです。特に福島第一原発から近い位置にあり今も避難指示区域となっている、浪江町、富岡町、大熊町、双葉町の4町は人口が0となっています。つまり、人が暮らすことが出来ないのです。4町の一つ、富岡町は3月に一部の地区で「帰還困難区域」扱いから「避難指示解除準備区域」となり、地域の住民や復興業務に携わる方々は昼間は立ち入りが出来るようになりました。その富岡町を歩いてみました。震災から5年近く経ちましたが、そこには津波で破壊された町がまだ残っています。人の悪を取り除く・・・とありますが、いったいこの町の人々はどんな悪いことをしたというのでしょうか? 心が痛みます。(SONY α7S Planar 45mm ISO-100)

Planar 50mm 検証 (Nokton 50mm F1.1との比較)

2015-12-23 09:40:04 | Planar検証
フォクトレンダーのNokton 50mm F1.1はLeicaのNoctiLuxと似たスペックながら、価格が1/10で手に入るということで大変人気のあるレンズです。F1.1という大口径レンズを絞り開放で撮影した画像には他にない味わいが得られます。Mマウントレンズの中では大きく重い部類に入る428gの重量は歴代のNoctiluxと比較して十分にコンパクトで軽いです。また昨今のSONYのFEレンズはこれより遥かに重いレンズもあるのでα7に取り付けて使用しても大きさは気になりません。一方でLeica M3で使う場合、特に開放絞りではその薄いピントのせいで、なかなか意図通りにピントを合わせるのが難しく感じる時があります。今回はこのNokton 50mm F1.1とPlanar 50mm のMマウントレンズを比較してみることにしました。カメラはSONY α7Sを使いました。

まずはNokton 50mm F1.1の描写です。絞りはPlanarと合わせるためにF2.0としました。


次はPlanar 50mm F2の描写です。絞りは開放のF2.0です。(若干不利ですね)


両者に色味の違いはほとんど無いように見えます。Planarの方が周辺部は若干シャープに見えるように感じます。歪曲に関してはNokton 50mmの方が明らかに優れています。両者とも絞りf2で揃えましたが、これだけでは比較しにくいので中心部と周辺部で絞りを変えつつ撮影した等倍画像を並べてみることにしました。

まずは、中心部の描写です。上段がNokton 50mm、下段がPlanar 50mm、絞りがF1.1からF2までの比較です。


次は絞りがF2.8からF5.6です。(同じく上段がNokton50mm、下段がPlanar50mmです。)


次は絞りがF8からF16です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)


開放同士を比較すると、Nokton 50mmはかなりぼやっとしています。F2からF2.8ぐらいまではNokton 50mmの方がシャープでコントラストも高いですが、F4以降はほとんど差がなくなります。Nokton 50mm は開放では独特な柔らかさを楽しみ、ボケの大きさとシャープさの両方を求めるならF2からF2.8あたりを使うのが良さそうです。続いて、周辺部の描写を同じように比較してみましょう。

上段がNokton 50mm、下段がPlanar 50mm、絞りがF1.1からF2までの比較です。


次は絞りがF2.8からF5.6です。(同じく上段がNokton50mm、下段がPlanar50mmです。)


次は絞りがF8からF16です。(同じく上段がNokton50mm、下段がPlanar50mmです。)


Nokton50mmの絞り開放での光量落ちはかなり顕著です。F2同士の比較でもPlanar50mmの方がシャープでコントラストも高いです。F4ぐらい絞っても周辺がシャッキリせず、F5.6以降でようやくすっきりしてくるのは両方共通です。非球面レンズを使わないガウス型のレンズ構成は共通なので似たような描写になるのかもしれません。それにしても、Planar50mmはレンガのゆがみがとても目立つのに対し、Nokton50mmはほとんど気になりません。歪曲が好きでない私はNoktonの描写は好印象です。とはいえ、レンズアプリで歪曲は補正できますので、大きな問題にはならないかもしれません。

総評としては、Nokton50mmは絞りの違いによる描写の変化を楽しめるレンズと言えます。その分、Planar50mmと比較して重量が倍、直径も2cmほど大きくなって使い勝手は落ちてしまいます。なのでこの両者は撮影意図によって明確に使い分けることが可能な、個性がはっきりしたレンズと言えますね。

後光

2015-12-19 16:33:54 | Planar 35mm F2 G/SONY α7S
仏像は太陽の方向に向かっているので後光に照らされている、とは言わないか。。静かに、穏やかに地平線の彼方へ視線を向けている仏像に思わず手を合わせたくなりました。(SONY α7S Planar 35mm ISO-100)

暖冬

2015-12-15 23:58:41 | Planar 45mm F2 G/CONTAX G2
Mt.乗鞍スノーリゾートの最上部のカモシカーコースから見下ろすゲレンデと美しい山々。乗鞍は最もお気に入りのスキー場です。今年は暖冬の影響でどこのゲレンデも雪不足に泣いているようですね。本格的な冬将軍が早く到来すると良いですね。(CONTAX G2 Planar 35mm FUJI Premium 400)

Planar 35mm 検証(Nokton 35mm F1.4との描写比較)

2015-12-12 00:14:39 | Planar検証
フォクトレンダーのNokton 35mm F1.4はLeicaの人気レンズであるSummilux 35mm F1.4と同じスペックながら、手ごろな価格で大変人気があります。絞り開放でのクラシックな味わいと、絞り込んだらキリッと締まった描写の二面性を持つ特徴も人気の秘密です。一方で、Planar 35mmは高評価のGマウントレンズの中では評価が若干別れるレンズです。この二つのレンズを同じ条件で撮影して比較してみることにしました。カメラはSONY α7Sを使いました。

まずはNokton 35mm F1.4の描写です。絞りはPlanarと合わせるためにF2.0としました。


次はPlanar 35mm F2の描写です。絞りは開放のF2.0です。(若干不利ですね)


Noktonの方が周辺部は若干シャープに見えるように感じます。また、一方で歪曲に関してはPlanar 35mmの方が少し優れているようです。ちょっとこれだけでは比較しにくいので中心部と周辺部で絞りを変えつつ撮影した等倍画像を並べてみることにしました。

まずは、中心部の描写です。上段がNokton 35mm、下段がPlanar 35mm、絞りがF1.4からF2.8までの比較です。


次は絞りがF4からF8です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)


次は絞りがF11とF16です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)


色の傾向が違うのはよくわかります。Planarはマゼンダ寄りですね。開放F値が違うので、F1.4からF2.0あたりは同条件での比較にはなっていませんが、F2.8ぐらいになるとほとんど差が無いですね。続いて、周辺部の描写を同じように比較してみましょう。

上段がNokton 35mm、下段がPlanar 35mm、絞りがF1.4からF2.8までの比較です。


次は絞りがF4からF8です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)


次は絞りがF11とF16です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)


周辺部の比較ではNoktonの方がほぼすべての絞りにおいて、シャープでコントラストが高く見えます。どうも結果は私の予想とは逆でした。周辺までビシッとしたHologonやBiogon、あるいは画面前面に均一で高解像なSonnarと比べると、Noktonの描写の目指すところが違うのかもしれません。昔のLeicaの35mmは必ずしも高コントラストではなく、モノクロームで撮影すると良い描写でした。いずれにせよNokton 35mmはかなりコストパフォーマンスが高い高性能レンズと言えると思います。





ポール・ボキューズ

2015-12-07 23:41:33 | Planar 50mm F2 ZM/SONY α7S
フランス料理界の重鎮であるポール・ボキューズのブラッスリー。彼が日本で初めて出店したのがここ国立新美術館の天空の空間です。手ごろな価格で提供される、との触れ込みですがメニューをチラリと眺めると十分「良い値段」です。一般人にはなかなか敷居が高いですね。(SONY α7S Planar 50mm ISO-800)

カモメ

2015-12-01 22:53:41 | Planar 50mm F2 ZM/SONY α7S
今にも雨が降りそうな空、橋の下の外灯に一羽のカモメに目がとまりました。カモメと外灯だけを切り取りたかったのですが、さすがに50mmではちょっと短すぎたので、ゲートブリッジと一緒に構図にいれてみました。(SONY α7S Planar 50mm ISO-100)

2015-11-26 23:32:20 | Planar 50mm F2 ZM/SONY α7S
若洲海浜公園を歩いていると正体不明の鉄の物体がありました。船の錨のように見えなくもないですが、よくわかりません。一つ言えるのは随分と錆が発生していて長い間使われずに放置されていたであろうことぐらいです。(SONY α7S Planar 50mm ISO-100)

ちいさな足跡

2015-11-21 01:43:05 | Planar 50mm F2 ZM/SONY α7S
モルタルで固められた地面に可愛らしい足跡が点々と付いているのに気が付きました。生乾きの上を歩いて決して消えない足跡をこの世に残した偉大なる野良猫がいたのですね。(SONY α7S Sonnar 55mm ISO-100)