先日の国勢調査の速報で福島県の人口は11万人減少したと報道されていました。原発事故の影響で県外に避難している方々が今も多数いらっしゃるということです。特に福島第一原発から近い位置にあり今も避難指示区域となっている、浪江町、富岡町、大熊町、双葉町の4町は人口が0となっています。つまり、人が暮らすことが出来ないのです。4町の一つ、富岡町は3月に一部の地区で「帰還困難区域」扱いから「避難指示解除準備区域」となり、地域の住民や復興業務に携わる方々は昼間は立ち入りが出来るようになりました。その富岡町を歩いてみました。震災から5年近く経ちましたが、そこには津波で破壊された町がまだ残っています。人の悪を取り除く・・・とありますが、いったいこの町の人々はどんな悪いことをしたというのでしょうか? 心が痛みます。(SONY α7S Planar 45mm ISO-100)
フォクトレンダーのNokton 50mm F1.1はLeicaのNoctiLuxと似たスペックながら、価格が1/10で手に入るということで大変人気のあるレンズです。F1.1という大口径レンズを絞り開放で撮影した画像には他にない味わいが得られます。Mマウントレンズの中では大きく重い部類に入る428gの重量は歴代のNoctiluxと比較して十分にコンパクトで軽いです。また昨今のSONYのFEレンズはこれより遥かに重いレンズもあるのでα7に取り付けて使用しても大きさは気になりません。一方でLeica M3で使う場合、特に開放絞りではその薄いピントのせいで、なかなか意図通りにピントを合わせるのが難しく感じる時があります。今回はこのNokton 50mm F1.1とPlanar 50mm のMマウントレンズを比較してみることにしました。カメラはSONY α7Sを使いました。
まずはNokton 50mm F1.1の描写です。絞りはPlanarと合わせるためにF2.0としました。
次はPlanar 50mm F2の描写です。絞りは開放のF2.0です。(若干不利ですね)
両者に色味の違いはほとんど無いように見えます。Planarの方が周辺部は若干シャープに見えるように感じます。歪曲に関してはNokton 50mmの方が明らかに優れています。両者とも絞りf2で揃えましたが、これだけでは比較しにくいので中心部と周辺部で絞りを変えつつ撮影した等倍画像を並べてみることにしました。
まずは、中心部の描写です。上段がNokton 50mm、下段がPlanar 50mm、絞りがF1.1からF2までの比較です。
次は絞りがF2.8からF5.6です。(同じく上段がNokton50mm、下段がPlanar50mmです。)
次は絞りがF8からF16です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)
開放同士を比較すると、Nokton 50mmはかなりぼやっとしています。F2からF2.8ぐらいまではNokton 50mmの方がシャープでコントラストも高いですが、F4以降はほとんど差がなくなります。Nokton 50mm は開放では独特な柔らかさを楽しみ、ボケの大きさとシャープさの両方を求めるならF2からF2.8あたりを使うのが良さそうです。続いて、周辺部の描写を同じように比較してみましょう。
上段がNokton 50mm、下段がPlanar 50mm、絞りがF1.1からF2までの比較です。
次は絞りがF2.8からF5.6です。(同じく上段がNokton50mm、下段がPlanar50mmです。)
次は絞りがF8からF16です。(同じく上段がNokton50mm、下段がPlanar50mmです。)
Nokton50mmの絞り開放での光量落ちはかなり顕著です。F2同士の比較でもPlanar50mmの方がシャープでコントラストも高いです。F4ぐらい絞っても周辺がシャッキリせず、F5.6以降でようやくすっきりしてくるのは両方共通です。非球面レンズを使わないガウス型のレンズ構成は共通なので似たような描写になるのかもしれません。それにしても、Planar50mmはレンガのゆがみがとても目立つのに対し、Nokton50mmはほとんど気になりません。歪曲が好きでない私はNoktonの描写は好印象です。とはいえ、レンズアプリで歪曲は補正できますので、大きな問題にはならないかもしれません。
総評としては、Nokton50mmは絞りの違いによる描写の変化を楽しめるレンズと言えます。その分、Planar50mmと比較して重量が倍、直径も2cmほど大きくなって使い勝手は落ちてしまいます。なのでこの両者は撮影意図によって明確に使い分けることが可能な、個性がはっきりしたレンズと言えますね。
まずはNokton 50mm F1.1の描写です。絞りはPlanarと合わせるためにF2.0としました。
次はPlanar 50mm F2の描写です。絞りは開放のF2.0です。(若干不利ですね)
両者に色味の違いはほとんど無いように見えます。Planarの方が周辺部は若干シャープに見えるように感じます。歪曲に関してはNokton 50mmの方が明らかに優れています。両者とも絞りf2で揃えましたが、これだけでは比較しにくいので中心部と周辺部で絞りを変えつつ撮影した等倍画像を並べてみることにしました。
まずは、中心部の描写です。上段がNokton 50mm、下段がPlanar 50mm、絞りがF1.1からF2までの比較です。
次は絞りがF2.8からF5.6です。(同じく上段がNokton50mm、下段がPlanar50mmです。)
次は絞りがF8からF16です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)
開放同士を比較すると、Nokton 50mmはかなりぼやっとしています。F2からF2.8ぐらいまではNokton 50mmの方がシャープでコントラストも高いですが、F4以降はほとんど差がなくなります。Nokton 50mm は開放では独特な柔らかさを楽しみ、ボケの大きさとシャープさの両方を求めるならF2からF2.8あたりを使うのが良さそうです。続いて、周辺部の描写を同じように比較してみましょう。
上段がNokton 50mm、下段がPlanar 50mm、絞りがF1.1からF2までの比較です。
次は絞りがF2.8からF5.6です。(同じく上段がNokton50mm、下段がPlanar50mmです。)
次は絞りがF8からF16です。(同じく上段がNokton50mm、下段がPlanar50mmです。)
Nokton50mmの絞り開放での光量落ちはかなり顕著です。F2同士の比較でもPlanar50mmの方がシャープでコントラストも高いです。F4ぐらい絞っても周辺がシャッキリせず、F5.6以降でようやくすっきりしてくるのは両方共通です。非球面レンズを使わないガウス型のレンズ構成は共通なので似たような描写になるのかもしれません。それにしても、Planar50mmはレンガのゆがみがとても目立つのに対し、Nokton50mmはほとんど気になりません。歪曲が好きでない私はNoktonの描写は好印象です。とはいえ、レンズアプリで歪曲は補正できますので、大きな問題にはならないかもしれません。
総評としては、Nokton50mmは絞りの違いによる描写の変化を楽しめるレンズと言えます。その分、Planar50mmと比較して重量が倍、直径も2cmほど大きくなって使い勝手は落ちてしまいます。なのでこの両者は撮影意図によって明確に使い分けることが可能な、個性がはっきりしたレンズと言えますね。
仏像は太陽の方向に向かっているので後光に照らされている、とは言わないか。。静かに、穏やかに地平線の彼方へ視線を向けている仏像に思わず手を合わせたくなりました。(SONY α7S Planar 35mm ISO-100)
Mt.乗鞍スノーリゾートの最上部のカモシカーコースから見下ろすゲレンデと美しい山々。乗鞍は最もお気に入りのスキー場です。今年は暖冬の影響でどこのゲレンデも雪不足に泣いているようですね。本格的な冬将軍が早く到来すると良いですね。(CONTAX G2 Planar 35mm FUJI Premium 400)
フォクトレンダーのNokton 35mm F1.4はLeicaの人気レンズであるSummilux 35mm F1.4と同じスペックながら、手ごろな価格で大変人気があります。絞り開放でのクラシックな味わいと、絞り込んだらキリッと締まった描写の二面性を持つ特徴も人気の秘密です。一方で、Planar 35mmは高評価のGマウントレンズの中では評価が若干別れるレンズです。この二つのレンズを同じ条件で撮影して比較してみることにしました。カメラはSONY α7Sを使いました。
まずはNokton 35mm F1.4の描写です。絞りはPlanarと合わせるためにF2.0としました。
次はPlanar 35mm F2の描写です。絞りは開放のF2.0です。(若干不利ですね)
Noktonの方が周辺部は若干シャープに見えるように感じます。また、一方で歪曲に関してはPlanar 35mmの方が少し優れているようです。ちょっとこれだけでは比較しにくいので中心部と周辺部で絞りを変えつつ撮影した等倍画像を並べてみることにしました。
まずは、中心部の描写です。上段がNokton 35mm、下段がPlanar 35mm、絞りがF1.4からF2.8までの比較です。
次は絞りがF4からF8です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)
次は絞りがF11とF16です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)
色の傾向が違うのはよくわかります。Planarはマゼンダ寄りですね。開放F値が違うので、F1.4からF2.0あたりは同条件での比較にはなっていませんが、F2.8ぐらいになるとほとんど差が無いですね。続いて、周辺部の描写を同じように比較してみましょう。
上段がNokton 35mm、下段がPlanar 35mm、絞りがF1.4からF2.8までの比較です。
次は絞りがF4からF8です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)
次は絞りがF11とF16です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)
周辺部の比較ではNoktonの方がほぼすべての絞りにおいて、シャープでコントラストが高く見えます。どうも結果は私の予想とは逆でした。周辺までビシッとしたHologonやBiogon、あるいは画面前面に均一で高解像なSonnarと比べると、Noktonの描写の目指すところが違うのかもしれません。昔のLeicaの35mmは必ずしも高コントラストではなく、モノクロームで撮影すると良い描写でした。いずれにせよNokton 35mmはかなりコストパフォーマンスが高い高性能レンズと言えると思います。
まずはNokton 35mm F1.4の描写です。絞りはPlanarと合わせるためにF2.0としました。
次はPlanar 35mm F2の描写です。絞りは開放のF2.0です。(若干不利ですね)
Noktonの方が周辺部は若干シャープに見えるように感じます。また、一方で歪曲に関してはPlanar 35mmの方が少し優れているようです。ちょっとこれだけでは比較しにくいので中心部と周辺部で絞りを変えつつ撮影した等倍画像を並べてみることにしました。
まずは、中心部の描写です。上段がNokton 35mm、下段がPlanar 35mm、絞りがF1.4からF2.8までの比較です。
次は絞りがF4からF8です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)
次は絞りがF11とF16です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)
色の傾向が違うのはよくわかります。Planarはマゼンダ寄りですね。開放F値が違うので、F1.4からF2.0あたりは同条件での比較にはなっていませんが、F2.8ぐらいになるとほとんど差が無いですね。続いて、周辺部の描写を同じように比較してみましょう。
上段がNokton 35mm、下段がPlanar 35mm、絞りがF1.4からF2.8までの比較です。
次は絞りがF4からF8です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)
次は絞りがF11とF16です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)
周辺部の比較ではNoktonの方がほぼすべての絞りにおいて、シャープでコントラストが高く見えます。どうも結果は私の予想とは逆でした。周辺までビシッとしたHologonやBiogon、あるいは画面前面に均一で高解像なSonnarと比べると、Noktonの描写の目指すところが違うのかもしれません。昔のLeicaの35mmは必ずしも高コントラストではなく、モノクロームで撮影すると良い描写でした。いずれにせよNokton 35mmはかなりコストパフォーマンスが高い高性能レンズと言えると思います。
フランス料理界の重鎮であるポール・ボキューズのブラッスリー。彼が日本で初めて出店したのがここ国立新美術館の天空の空間です。手ごろな価格で提供される、との触れ込みですがメニューをチラリと眺めると十分「良い値段」です。一般人にはなかなか敷居が高いですね。(SONY α7S Planar 50mm ISO-800)
今にも雨が降りそうな空、橋の下の外灯に一羽のカモメに目がとまりました。カモメと外灯だけを切り取りたかったのですが、さすがに50mmではちょっと短すぎたので、ゲートブリッジと一緒に構図にいれてみました。(SONY α7S Planar 50mm ISO-100)