South of Planar

photographed by Carl Zeiss lenses

Planar 35mm 検証(Nokton 35mm F1.4との描写比較)

2015-12-12 00:14:39 | Planar検証
フォクトレンダーのNokton 35mm F1.4はLeicaの人気レンズであるSummilux 35mm F1.4と同じスペックながら、手ごろな価格で大変人気があります。絞り開放でのクラシックな味わいと、絞り込んだらキリッと締まった描写の二面性を持つ特徴も人気の秘密です。一方で、Planar 35mmは高評価のGマウントレンズの中では評価が若干別れるレンズです。この二つのレンズを同じ条件で撮影して比較してみることにしました。カメラはSONY α7Sを使いました。

まずはNokton 35mm F1.4の描写です。絞りはPlanarと合わせるためにF2.0としました。


次はPlanar 35mm F2の描写です。絞りは開放のF2.0です。(若干不利ですね)


Noktonの方が周辺部は若干シャープに見えるように感じます。また、一方で歪曲に関してはPlanar 35mmの方が少し優れているようです。ちょっとこれだけでは比較しにくいので中心部と周辺部で絞りを変えつつ撮影した等倍画像を並べてみることにしました。

まずは、中心部の描写です。上段がNokton 35mm、下段がPlanar 35mm、絞りがF1.4からF2.8までの比較です。


次は絞りがF4からF8です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)


次は絞りがF11とF16です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)


色の傾向が違うのはよくわかります。Planarはマゼンダ寄りですね。開放F値が違うので、F1.4からF2.0あたりは同条件での比較にはなっていませんが、F2.8ぐらいになるとほとんど差が無いですね。続いて、周辺部の描写を同じように比較してみましょう。

上段がNokton 35mm、下段がPlanar 35mm、絞りがF1.4からF2.8までの比較です。


次は絞りがF4からF8です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)


次は絞りがF11とF16です。(同じく上段がNokton35mm、下段がPlanar35mmです。)


周辺部の比較ではNoktonの方がほぼすべての絞りにおいて、シャープでコントラストが高く見えます。どうも結果は私の予想とは逆でした。周辺までビシッとしたHologonやBiogon、あるいは画面前面に均一で高解像なSonnarと比べると、Noktonの描写の目指すところが違うのかもしれません。昔のLeicaの35mmは必ずしも高コントラストではなく、モノクロームで撮影すると良い描写でした。いずれにせよNokton 35mmはかなりコストパフォーマンスが高い高性能レンズと言えると思います。






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