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plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

ピタパンとパスタ料理、食パンとハマス

2022年04月12日 | 食生活
遠い昔、留学生として最初の夏休みをニューヨーク州の田舎で過ごしたのですが、3日間だけ学校があるボストンで用事がありました。マサチューセッツ州まではとても日参できませんが、一緒に引っ越していた双子の同級生が空き家にしていた彼らのアパートに泊まらせてくれました。

到着して空腹になりだした頃、そのアパート近辺にあまり飲食店が無いのに気が付きました。留守宅だったのでおそらく固定電話は止めてあったでしょう。まだガラケーすら無い時代です。公衆電話でデリバリーを頼んでも良かったのですが、どうせ外に出るならと歩いて数分の所にあったスーパーマーケットで買出しすることにしました。同級生たちも私と同様ボストンに戻る予定だったため、キッチンに鍋釜や食器はありました。

とはいったものの、スーパーの冷凍およびレトルト食品は味と値段を考慮すると割高感満載でした。かといってこの先また一ヶ月以上留守になる家の冷蔵庫に開封した食材は残せません。ちなみに概してアメリカのスーパーが扱う食料品は日本と比べて一品当たりの分量が多く、例えば乾燥パスタは一箱454グラム、また一斤の食パンは日本の1.5倍くらいあります。一人でおいそれとは食べきれません。

結局サンドイッチの具材をいくつかと、瓶入りのトマトソースと乾燥スパゲッティを購入。パンは一斤の食パンよりは少量のピタパンにしました。買う前からこの食べ合わせはいかがなものかと思いましたが、敢えて赤くなったスパゲッティに添えたところ案の定微妙にミスマッチでした。

時は移って先週の木曜日、自宅での昼食時。缶入りひよこ豆でハマスのようなディップを作り、食パンにつけました。一口食べて間もなく、あの夏のボストンで味わった赤いスパゲッティとピタパンを思い出しました。食パンと中近東っぽいディップもこれまた微妙にミスマッチだったからです。

この30年に渡って遂行した反証的体験で、2つの遠く離れた地で何百年も食されてきた食材の中には多少のミスマッチがあるのを確信すると同時に、カレーライスなど国内外の食材を使った幾つもの食べ合わせを美味しくした国に生まれ育ったことを実感した1日になりました。

ボウルヌードルシーフード味

2021年08月03日 | 食生活
先日の食糧買い出しで小ぶりでお手頃な黒鯛、porgyを見つけたので「なんちゃって」アクアパッツァを作りました。
ただしこの日は貝類が買えなかったので、アクアパッツァではなく黒鯛のプチトマトとケーパー煮と呼ぶべきかもしれません。

翌日の昼食は簡単に済ませようと、「なんちゃって」のスープにオリーブオイルで炒めたニンニクと玉葱と冷凍シーフードを入れたスパゲッティを作りました。なにやらスープの白濁加減と麺と具の比率がまるでカップヌードルシーフード味でした。

それにしても貝類が無いから出汁が足りません。
簡単とは言えカップ麺よりは手間をかけて作ったのに、まるでインパクトがありません。
せめて自作のほうの食材が加工された度合いが少ないから身体には優しいのだと思うことにしました。

手持ちのスマホにある翻訳アプリでアクアパッツァのスープで作ったスパゲッティ、と入れたらイタリア語でこのように出ました。

Spaghetti fatto con la zuppa di Aquapazza 直ぐに翻訳できて便利ですが実際に正しく通じるかどうか。。


プリン1丁、いや1斤か?

2008年11月25日 | 食生活
久しぶりに大ポーションの食べ物に遭遇した。

所は買い物に出かけたアストリア。3時頃だったので連れとお茶をすることに。ただしあまりゆっくりする時間が無かったので、わざわざ給仕してもらう店でなくてサクっとできるベーカリーに入る。座れる場所は3つのスツールだけ。ショーケースの中に大きなトレイに入った自家製フラン=ラテン系プリンが。後でよく見たらトレイの中で既に尋常でない大きさに切り分けられていたのだけれど、一切れ$2.75ならそれほどでかくないだろう、と注視せずにコーヒーと一緒に注文。

ピザを載せるのと同じ紙皿にズシリと載っている四角い物体は豆腐ではない、プリンです。大きさは豆腐1丁分だけどカロリーは一体何丁分あるのだろう?

連れが注文したデザートはコーヒーの蓋付き紙コップに入れてお持ち帰りしてもらい、2人掛かりでなんとか食べた。こうなるともう「軽くベーカリーでお茶を」ではなくしっかり腹ごしらえになった。

献立と調味料と栄養素の数

2008年03月14日 | 食生活
下の二つの画像は同じ肉料理主体の献立。これをおかずの品数とそれぞれの量、そして比率的に言って主食はどれかという点で比べると、上のトンカツ定食は日本的、下のビフテキディッシュは付け合わせにご飯という事以外はアメリカ的と言えないだろうか?





個人的には一日により多くの品目を食べた方が身体に良い、そして古い油と、調味料や保存料を含む添加物を過剰に含んだ献立を、ゆすぎが足りない食器類で食べるのは身体に悪いと思っている。そうするとなるべく自炊したくなる。しかし面倒になってしまったらどうしようもない。だからできるだけ手間を省く。そうすると大抵おかずの数が減るから食べる品目数も少なくなりがち。そこで、なるべく同じものを毎日食べないようにする。日替わりで和・洋・中華をローテーションさせると飽きが来ないし、品目の重複も少しは減るような気がする。

そういえば最近新聞やテレビでMSG=グルタミン酸ナトリウム≒旨味成分が過剰に入った食品の多さが報じられている。極端に言えば加工食品の殆どに入っているかのように受けとれる。
それだったらいっそのこと牛肉をそのまま焼いたほうがまだマシか?もちろん脊髄付近部分は除いて・・・それでも狂牛病が怖い。

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2007年12月15日 | 食生活
今年、生まれて初めて九州の土を踏んだ。そして4日間の小倉滞在中に5杯のとんこつラーメンを食べた。




門司「大福」の大盛りラーメン。さらに量が多いW(ダブル)ラーメンもある。スープは豚骨ダシ独特の臭みが目立たないタイプ。


魚町銀天街近くの丸屋前屋台のとんこつらーめん。スープは豚骨臭みが目立つタイプ。


小倉駅近くの商店街にある「一平」。豚骨臭みが今回食べた5杯中最も強かった。


「桜吹雪が風に舞う」と云う店のとんこつラーメン。宣伝文句のとおり、豚骨臭みを押さえて後味がわりとスッキリ。


筑豊ラーメン「ばさらか」の地獄味噌ラーメン。どんぶり中央の赤いのがコチジャンのような地獄味噌=辛子味噌。豚骨臭みを抑えつつ、美味いコクが効いていた。食べたのが東京行き飛行機に乗る2時間ほど前。名残惜しさに替え玉を注文。

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2007年12月14日 | 食生活
先月11月の間訪れた日本で食べたラーメンの数々。今回は東京以外に、とんこつラーメンの本場北九州を訪れたので、そちらは別途アップする予定。

今年の春にアップしたラーメン画像付き記事でも書いたように、世界中のメニューを食べられるここニューヨークでも、ご当地と同じ味にはならないものがある。僕にとって日本の麺類がそれ。特に堅く無くてコシがある麺と数種類のダシを使ったスープでできたラーメンは、日本で食べるのが一番美味いメニューの一つなのです。

まずは東京での汁入り中華麺。その前に、上の画像は池袋の「フォーヴィエット」のフォー。一般的な牛肉でなく、鶏ダシが効いた美味しい一杯だったが、ライブ開始直前に食べたので江戸っ子が縄を手繰るくらいの慌ただしさで頂いてしまった。



恵比寿の豚料理専門店「ぶたや」。豚レタスしゃぶしゃぶの〆に出てくる中華そば。ただでさえ豚しゃぶのダシが出ている鍋汁に、濃いめのかつおだし汁を注いである。鍋で入れたレタスとトマトのおかげか、後味すっきり。


五反田「かづ屋」。子供の頃に食べたワンタンメンの味が懐かしくなって、これを注文。閉店間際唯一の客として居座ってしまったが、店員のにいさんに急かされること無く、ゆっくり食べ終わる。


戸越銀座商店街近く、二八蕎麦が売りの正乃家。当地に住む旧友の勧めにより、スタミナラーメンを注文。豚ニラ炒めニンニク入りがどっさり。


環状六号線沿いの「丸金」のとんこつラーメン。この晩の数日後に北九州を訪れる予定だったので、東京ではとんこつラーメンを食べないようにしていたけれど、夜遊び帰りの〆に一杯、という誘惑には勝てなかった。



麺づくし、水の違いを言い訳に

2007年04月18日 | 食生活
普段僕が住んでいるニューヨークには言うまでもなく、世界中の美味しい食べ物がある。麺類だって数えきれないくらいある。しかし、ずばり日本のラーメンの味というは意外に種類が少ない。

というわけで以下は今回の東京滞在中、たとえ1日に4回食事することになってでも行って食べてきた数々のラーメンです。



最初は都内に数カ所ある郷土料理店[北海道]の味噌ラーメン。もちもちっとしたちぢれ麺にバターを落とした味噌ベースのスープで。別にラーメン専門店ではないけれどこのラーメンが旨いので、来店の度に必ず注文している。




2軒目。終電を逃したある晩、大久保通りをしばらく歩いてからこの小さいラーメン屋の暖簾をくぐった。デジカメで写真なんか撮っていると絡んできそうな酔客が狭い店内にいたので、1枚の画像も撮らずにさくっと醤油ラーメンをすすって出た。メニューの最初にある「ただの」ラーメンにもチャーシューやメンマや海苔はもちろん、もやしとネギと豚薄切り肉を炒めた具がたっぷり載っていて550円。夜食には充分すぎるくらい。



これも夜中に空いた小腹を満たすために入った[天下一品]の中華そば。ドロドロスープと固ゆでの麺は相変わらず食後満ち足りた気分にしてくれる。このスープとご飯もメチャメチャ旨いのだが、いつもスープだけであらかた飲んでしまうので、この晩もラーメン単品でおしまい。





時間が空いたある日の昼前、ネット検索上級者の連れからのメールで情報を得たので、店先で11時半からきっちり1時間10分待って食べたのがこの[六厘舎]のつけ麺。たしかにしっかりと旨かった。茹で上がり後に水で冷やされた黄色い麺はうどんか?というくらい太いのだが喉越しが滑らかで、後に残る固さはまるで無い。つけ汁は豚、鶏、かつお、煮干しなどの複合ダシに醤油ベースの味付け。これの麺との相性が抜群。画像左の汁碗中左に浮いているのは、海苔にこんもりと盛られたかつお粉末。そういえば並んで待っている間かつお節の匂いが立ちこめていた。1時間以上も待つのはイヤだけど、味は最高。狭い店内なので12人総入れ替えで座り、ほぼ同じタイミングで出された12の碗から存在感のある麺が、ずっずずっずずっという音と共に消滅していった。





都内で2軒あるとんこつラーメン[きらら]の黒柳ラーメン。黒ごまとイカ墨とニンニク入りのスープにとんこつラーメンでお馴染みの細麺がマッチして旨い。きくらげを追加したので、画像では麺が隠れてしまった。撮ってもいいですかか?と店員さんに尋ねたら、勿論OKで「写真に撮るならもっと綺麗に盛りつけしたんですけど、すみません。」とのこと。いえいえ、旨いのだからこのくらい全然気にならないです。



最後はラーメンではなく、名古屋[山本屋総本家]が今月最もお勧めする、名古屋コーチン入り山菜煮込みうどん。焦げ茶色をした味噌のスープは見た目に反してあっさりして食べやすい。個人的にはもう少し時間をかけてうどんを茹でて欲しかったけど。鍋の後ろに写っているのは、長さ50センチ強の竹筒で、真ん中で分かれている一方に七味唐辛子、もう一方に一味唐辛子が入っている。

さて、今日も昼飯は麺か?麺なのか?

パキスタンのご飯もの、日本のご飯もの

2007年03月03日 | 食生活
上の画像は、2006年のニューヨーク屋台ナンバーワンになったパキスタン屋のチキンカレーのようなもの。ニューヨーク市クイーンズ地区のジャクソンハイツで16年前から出店している。

一口大に切られた鶏肉と玉ねぎとピーマンの細切れが、独特のスパイスでうま~く味付けされている。一緒に付いてくるバスマティライスにもこれまたユニークで美味しい味付けが。このパキカレ(パキスターニカレーの略)、横22センチ、縦15センチ、深さ5センチ弱の容器に入って$4。これは吉野家ニューヨーク店の大盛りと同じボリュームです。



そして、これは日本のカレー。去年帰国中のある日の午後、用事の前に小腹が空いていた時に立ち寄った、五反田東急から道を挟んで反対側の山手線の高架下の飲み屋で。「オックステールをじっくり煮込んだ当店自慢のオリジナルカレー」とあったこの一品、具は肉の欠片数個のみだったけれど、コクがあってスパイスが効いていて美味しかった。

この店のご主人に断って携帯カメラで写真を撮っていたら、目玉焼きを頂いた。そんなに腹ペコに見えたのだろうか?いずれにしても、なんとも温かい気分にしてもらった。500円でたっぷりのご飯とそれに充分釣り合う量のルーにコールスローが付く。

どちらも庶民の味方。これからも末永く頑張って欲しい。

チーズステーキ三昧

2006年11月01日 | 食生活
先日このブログのコメント欄で予告したとおり、行ってきましたフィラデルフィアへ。当地名物フィリーチーズステーキを食べに。もうドラマーのブログだなんて言えないくらい食べ物記事が続いてますが、まぁ大目にみて下さい。本当にただ数軒のチーズステーキを食べ比べに行っただけです。

今回の遠出は仕事ではなかったせいか、ニューヨークから車で片道約1時間半の旅はとても良い気分転換になった。秋晴れの陽気な日だったから、自ずと撮る写真の数も多くなった。

まず脱出にとてつもなく長い時間を要するマンハッタンからニュージャージーに出てきたところで、カシャリ。



猛スピードで追い抜いてゆくでっかいトラックさえ気にしなければ快適なNJ Turnpikeを約80マイルひたすら南へ。



そこからすぐまた別のメジャーなハイウェイに乗り換えればすぐ州境のデラウェア川を渡れるかと思っていたら、そう簡単ではなくって、一旦Camdenという、目下ニュージャージー州で最高の犯罪率を誇る街に一旦入って逆方向に走ってWalt Whitman橋を渡り、フィラデルフィアへ到着。グーグルマップのお陰で迷子になりました。 







朝食を抜いてまで来た甲斐があって、この日はなんと3軒のチーズステーキ専門店で全く同じメニューを食べ比べました。ま、それぞれの店で一つずつ注文して二人で分けたので、1人一つ半、ということになります。

半分に切った長さ20センチのイタリアパンに、Kraft社製のCheese Whizという、ディップのようにトロリとした黄色いチーズを塗り付け、鉄板で炒めた薄切りの牛肉と細切れの玉ねぎを挟んだサンドイッチがオーソドックスなフィリーチーズステーキ。チーズは色々選べるし、炒めたピーマンやマッシュルームなどのトッピングもあるのだけれど、この日は敢えて基本的メニューに専念。

値段は3軒とも税込みで一律$7。





まず一軒目はPat's。パンはまぁまぁだったがチーズウィズの量がすごく、それが肉の上に塗ってあったため、口にすぐチーズの味が広がる。運転してくれた連れはここを一押しにした。



これは、むかし映画「ロッキー」でシルベスタ・スタローン扮するロッキーがこの店でオーダーするシーンを撮影した時、彼が立った場所だそうです。これは撮っておいて、フィラデルフィア出身のジャズの巨匠ジョン・コルトレーンゆかりの場所等には一切訪れていない。うーん、いいのかなぁ。





2軒目はPat'sのすぐ向かいにあるGeno's。どちらの店もサンドイッチスタンドという感じで、食べるベンチは屋根があるだけの外。冬にはあまり来たくないかもしれない。ここのパンは香りが良く、肉も厚めに大きく切ってあるのでしっかりと肉の味がした。僕はここが一番好きだった。ちなみに店の画像の丸いアンテアを載せた白いバンはNBCの中継車で、この店の客にインタビューをしていた。





3軒目はJImmy's。先の2軒から少し離れている。タトゥー屋やレコード屋が多い、ニューヨークで言えばイーストビレッジのようなエリアにある。



Jimmy'sでは屋内で食べられる。巨大サーロインの塊を常時店内奥で薄く切っていて、僕が列に並んでいる時に丁度運ばれてきた肉は、新鮮なマグロの赤身のようなきれいな赤色をしていた。サイズはここのが若干他店を上回っていた。作り方も少し独特で、他店が切り口を上にしたパンにコテで肉をのっけるのだけれど、ここではチーズを挟んだパンの切り口を下にして鉄板上に取り分けられた肉に被せ、その肉をすくいとるようにして挟む。味付けも殆どチーズのみで一番薄塩だった。ただ薄切りすぎるのか、鉄板にしばらく置かれていた肉にはあまり肉汁が残っていなかった。

確かに注文してすぐ食べられる、ファーストフードの鏡である。そしてシンプルだからこそ、素材にはある程度こだわらなければならないだろう。フランチャイズのファーストフードよりはよっぽど良いと思う。アメリカ的な食べ物を改めてしっかり頂きました。この日の食事これでおしまい。



ただニューヨークにもこのレベルのチーズステーキが無い訳ではない。値段も50セントか1ドル高いくらいで、数軒あると思う。まぁ、今回はドライブがてらなので、あまりこだわらないことにします。フィラデルフィアに近いハイウェイ沿いの紅葉はきれいだったし、良い休日になりました。ってこの日の晩はまたギグに行ったのですが。


今日の一串

2006年07月03日 | 食生活
確かに蒸し暑いけど、我慢ならん!というほどではなかった今日の午後。少し軽過ぎた昼食の後に家の近所で用事を済ましたら、何か食べたくなった。そして歩いて10分ほどの交差点に旨いと評判のシシケバブのベンダー(屋台)があったのを思い出す。通りの反対にも同じようにケバブ屋台があるのだがいつも旨い方が賑わっているそうだ。

目当てのベンダーは今日も繁盛していた。$2.25で買った一串に3センチくらいの羊肉の塊が4つと5センチほどに切ったイタリアパンが一切れ刺さっている。外側は香ばしくコゲつき、中はジューシー。確かに旨い。いかにも肉!という感じだ。これなら病みつきになる。でもいつもこうもジューシーなのだろうか。

シシケバブは質も値段も屋台によって結構バラつきが激しい。数年前にどこかで食べたものは焼け過ぎで中がパサパサだったのに$3とられたのでしばらく敬遠していた。それにこんなヘビーなものを立ち食いでササッと平らげてしまうのはもったいないと思ったりしていた。でも今日食べたシシケバブだったら、同じ2ドルのピザ一切れよりも良いかも。

夏の香り

2006年06月02日 | 食生活
じわりじわりと暑くなってきた。例年より穏やかに夏になっているので、身体への負担が少なくて助かる。相変わらず湿気はすごいけれど。夏の野菜といえば、トマト。バジルも今の時期なら自宅の窓辺で育つ。今日の昼ご飯は、簡単だけどしみじみ美味しいモッツァレラチーズとバジルとトマトのサラダ。この夏もまたトマトとバジルを沢山食べそうな気がする。蒸し暑い日でも美味しく食べられる貴重な食材なのです。

蟹は食べてもガニ喰うな

2006年05月29日 | 食生活
この季節は、ソフトシェルクラブの旬である。脱皮したての蟹、主にアオガニ=ブルークラブをその柔らかい殻諸共唐揚げにしてしまう、というのが一般的な食べ方です。で、今日は魚屋で生きた蟹を購入して自宅で炒めることに。

タイトルにもあるように、いくら丸ごと食べると云っても取り除いたほうが良い部分があるので、はさみを入れた。まだ足が動いていたりして・・。死後1時間後くらいにもう腐り始めるというからササっと食べなければいけない。今日の蟹はフライパンに入る直前まで生きてました・・・。南無。

あなたは、あなたが食べる物

2006年05月15日 | 食生活
先週、平日の食事は全て自炊だった。デリバリーもテイクアウトもありません。正確に言うと、自宅の冷蔵庫や食料庫を経由したものだけを食べたということなので、既成品はビシバシ含まれているけれど、それでもこんなことは滅多にない。最近は1日2食だから、2X11=22食・・。気のせいか、この週は胃腸の調子がいつもより良かった。

ちなみに今日のタイトルは良く使われるフレーズ、"You are what you eat."の直訳です。意訳するとどうなるでしょうか?

改めて言うまでもなく、美味しい外食は楽しいし、洗い物がなくて楽。自炊するには時間に余裕が要る。前出の週はたまたま食事する時間帯にはギグが無かったからこんな自炊記録が残った。仕事柄、カクテルアワーだとかディナーの時間帯に演奏することが多い。そんな時はギグの場で食事を頂くことが多い。今は亡きアラン・ドーソンというジャズドラマーの「プロミュージシャンになる為のレッスン」其の一は「賄いを断らない」だそうで。まぁプラクティカルジョークなんでしょうけど。故ドーソンさんの名誉のために、ご自身が素晴らしいドラマーだったこと、故トニー・ウィリアムスを筆頭に多くのスーパードラマーを指導したことをここに記します。

閑話休題。一口に人様に料理してもらった食事と言っても千差万別。でも一つ確かなのは、レストランの食事は一般的に味付けが濃い。僕の知り合いの間では文句無しでニューヨーク随一の寿司屋のご主人も、「毎日食べる食事というは、家庭の味が一番ですよ。」と話していた。

自炊にしてもいろいろなケースがあるし、一概に自分で作れば良いとは言い切れない。でも自分の身体は自分が一番よく理解しているはずだから、原材料の大部分を把握できる食事はとても大切だと思う。

アメリカサイズの一皿

2005年09月29日 | 食生活
自宅からすごく近いレストランには正直あまり行かない。わざわざ外出して食事をするのに寝起きする場所と同じような場所では夢がない、というかイベント性に欠けるというか、、、。

とは言ってもたまには自炊したくない、ですぐ夕食にしたい、ということがあるからそんな時は家の近所の「飯屋」に行く。先日は自宅から3分の所にエクアドル出身の夫婦がやっているcomidas=食堂に。まるで日本での定食が全て一つの皿に盛れるだけ盛られたかのような、まぁアメリカではお約束の光景を画像に取り込んだ。

中央の大皿の内容は、右側の白いご飯の上に鶏のシチュー、真ん中上のトマトソース付きの薄切りステーキの下には味付け無しで茹でた巨大な白トウモロコシの粒、ご飯の上の謎の物体もトウモロコシを擦り潰した団子のようなもの、左側には小エビ、イカ、玉ねぎ、キュウリのマリネ。ライムも付いてきた。これが、一人前である。皿自体の大きさも凄いが、この皿に目一杯縁からこぼれそうなほど盛る、という伝統も凄い。これらはしかし簡単に慣れてしまうので、たまに日本などの違う国に行ってこれが常識かどうかを自問自答する必要がある。(?)

画像の奥に写っているのは大きめバナナ=プランタン揚げ、左側に全然収まり切れていないのはシーフードスープ=そぱ、で、まりすこす。(正確なスペイン語の綴り、忘れました)こちらも、ムール貝、イカ、小エビ、タコなどがどっさり入ったドでかボールに蟹が一匹丸ごと半分だけスープに横になって浸かっていた。

今週だけの寿司ネタを含めた一晩

2005年08月13日 | 食生活
旨い「寿司」が食べられる「いちむら」へ夕食に。先週末シンコが入荷したことを連絡して頂いたので、早速友人3人と予約を入れた。何しろ夏のほんの2週間くらいしか食べられないシンコである。わざわざご主人が連絡して下さったのである。行かない訳がない。

この日はシンコも旨かったが、金目鯛やメバル、アワビなども素晴らしかった。醤油とわさび、あるいは煮切り醤油や粗塩で食べると、しみじみ旨い。ここではクリームチーズやハラペーニョを乗せたりしないのだ。そういうものは個人的にはアルファベットでsushiと書く。できれば日本語のメディアでも区別して欲しい。英語でのメディアに良く紹介されるのはそういうsushiだ。このsushiを否定はしない。たまに食べたい時もある。でもそれらが日本の代表的なメニューだみたいな記事を見ると、正直呆れる。あれは創作料理だって。

日本とは違う気候で違う性質の水を使うここNYでは、全て日本と同じ材料を使ったとしても同じ味にはならない。「いちむら」の寿司はNYで食べているのに日本の味がする。それは素材選びや仕込み方をとても上手く調節しているからだと思う。

日本で生まれ育った経験豊かな職人、が新しい環境で挑戦している。何かその思いが食べる側に伝わってくる気がする。僕が「いちむら」の寿司を食べて思うのは「日本人に生まれて良かった」と「NYに住んでいて良かった」ということだ。