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plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

長かった今年の春

2009年05月23日 | ニューヨークあれこれ
この国の暦では明後日から「夏」な訳だけれど、今日になってもようやく夏かな?という程度にしかなっていない。

今日から一週間前の午後、10年振りくらいにブルックリンのキャロル・ガーデン地区へ。友人が以前から一度行ってみたいと思っていたワイン屋さんを訪れ、翌日招待されていた知人宅での夕食会に持参するワインを購入。



開店時間より小1時間ほど早く着いたので、近辺を散策。僕がブルックリンのパークスロープ地区に住んでいた頃までは、イタリア系アメ人が多い地区だった。今もそんな感じだと思う。





ここには昔ながらの外観のアパートや小売店がまだ沢山残っている。中身だって相当古いだろうが、人がまともに住めるうちは不必要な改装をしない、というのなら良いことだ。でもここいらの不動産屋で見たアパートの家賃は決して安くはない。マンハッタンではこの不況下で下がってきているというのに。

遅い昼飯を、と近所のカフェやベーカリーを覗いたけれど、大してそそられるものが無い。2、3分ほど散歩していると軒並み連ねるピザ屋のうちで少し鄙びた一店が気になり、そこでピザを2枚注文。



一枚目は正統派というべき薄いパイ生地に、薄切りの茄子とトマト、バジル、リコタチーズ、トマトソース、粉チーズがバランス良く載っている。





2枚目は、もの凄い量のザク切りチキンカツと、これまたざっくばらんに切った大量のトマトとタマネギが、厚めのパイ生地にてんこ盛りになっている・・・。さらにぶちまけたような格好でリコタチーズまで。これ一枚だけでも一日に必要なカロリー半分弱くらい取れたかも。個人的にはトマトソースがやや甘過ぎだけど、2枚とも美味い。さすがイタリア系地区、不味いピザ屋は淘汰されているようだ。

開店直後のFat Cat Winesに入った途端、日本語で「こんにちは~」と迎えられた。巷に出回っている大量生産のワインは殆ど無く、ワインが大好きな店主さんお勧めが店の大半を占めている。初来店だったこの日、店主さん夫婦の奥さんはこちらの幾つもの質問に、丁寧にそしてフレンドリーに答えて下さった。おかげで購入したワインは、赤も白もロゼも全て「当たり」。特に彼女が一押ししたアルゼンチンの赤は香り豊かで、肉料理との相性が良いバランスの取れた味で、素晴らしい一本だった。



Fat Cat Wines Carrol Garden

一昨日は散歩に出た途端に小腹が空いたので、自宅近所のメキシコ系の屋台に初めて寄る。他の客がいなかったし、サクッと食べられるものを、とナチョスを注文。すると屋台の鉄板がジュージュー音を立て始めた。普通ナチョスってただチップスの上に溶かしたチーズをかけて、サルサやオリーブなどの出来合いの具をトッピングするだけなのだが。なんだか調理している。それが焼き上がる間、店のおっちゃんはただボケッと突っ立っていた、のではなくトマトやアボガドを切ったり、チップスをオーブンで温めたり、と大忙し。"made from scratch"、上手く訳せないけれど、もし「出来合い殆ど無し」で正解ならばまさにこれ。



5分後に5ドル払って受け取ったナチョスは、ズシリと重い。それもそのはず、敷き詰められたトルティーアチップの上にグリルしたチキンのこま切れがたっぷり、ついさっき切ってくれたアボガボの半分が1.5センチ幅スライスでたっぷり、さらに酢漬けのハラペーニョもたっぷり。そして沢山のレタスの千切りで暈増しをしていないところに好感が持てた。塩辛くない味付けで美味い美味いと頬張ってしまったので小腹どころか、夕食無しでも大丈夫になってしまった。







その後、帰宅途中に、今月オープンしたばかりの「ビヤガーデン」があるのを思い出して寄ってみる。廃業した工場の一階と二階がドイツ風ビアガーデンになっていた。まだ陽が明るい上に風通しが良いので、ビールを注文。やはりオフの平日は素晴らしくくつろげる。

未知なるアジアに触れた日々

2009年05月06日 | 音楽
ここ数日間に今まで知らなかったアジアの一面を知ったような気がする。



なんだかウルトラマンのコスチュームみたいな服を着ているのは、地元のラジオ局WNYCによるThe Greene Spaceというパフォーマンス場のオープン記念セレモニーのため、インド系打楽器グループに助っ人した時のもの。たまたま場所の番地が44で、今のバラク大統領が44代目なので、インド系の他に南米系、西アフリカ系、中近東系の併せて 44人の太鼓叩きを集めたそうだ。





世界各地のリズムを知っている人達44人で叩いた太鼓は、何とも言えない躍動感に溢れていた。これなら前日のギグから夜中の3時過ぎに帰り、頑張って翌朝7時過ぎに起きて参加した甲斐があった、と終了後少しフラついた頭で満足しながら天気の良いビレッジをしばらく散歩。

別の日に中華街、というか一大アジア地区と化しているフラッシングで見かけたポスター。AOLのアイコンがカンフーキックをしている・・・。



その近くにある、「東洋食品」と看板にある韓国系スーパーマーケット内の食堂で食べた、チャンポン。



そもそもチャンポンって朝鮮語だったのだろうか?確かに肉と魚介類と野菜がごっちゃに入っていた。でも一番味が強かったのは唐辛子。