plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

ライブ情報#4 9/1, 9/2, 9/6

2006年08月31日 | 音楽
いよいよ明日はNYJP+のライブです。沢山のご予約を頂き、感激です。

そして翌日は横浜みなとみらい、赤レンガ倉庫2号館にあるモーションブルーで、プロジェクトN.スペシャルライブ~Violin Summit~。ジャンルを超えて活躍中の3人のバイオリニストをフィーチャーしたこのプロジェクトに、新参者として参加します。このプロジェクトの発起人は里見紀子さんです。

そして来週になりますが、サックス奏者臼庭潤さんのカルテットで御徒町にあるG. H. Nineに出演します。去年僕のバンドでニューヨークのブルーノート演奏した際、臼庭さんにはスペシャルゲストとして出演してもらいました。今回はサックス、ピアノ、ベース、ドラムスというアコースティックな編成でのジャズライブです。

「てやんでぇ!」を聴かずに済んだなってなもんで・・・

2006年08月30日 | アメリカあれこれ
昼間っから夜更けまで、浅草に滞在。連れの知り合いが出場する第26回浅草サンバカーニバルを見物しつつ、仲見世や雷門通りはもちろん、新仲見世通りに伝法院通り、国際通りに言問通り、馬道通りに六区ブロードウェイなどを練り歩くこと数時間。名のある通りだけでなく、何てことはない小道へも、何とはなしに足を運んでみたりして・・・。

東京で育ったのだけれど久しぶりに東京に来た僕と、東京に住んでいるけど久しぶりに浅草に来た連れは、半分江戸っ子で半分外人観光客、みたいな気分になってフラフラと。どこに行っても懐かしいと思えるものと、なんだこれ?知らないよ、ていうものが混在している。

食事で失敗したくない、と二人で選り好みをしていたら昼食のタイミングを失い、しばらく空腹で彷徨う。やっと天丼ということで合意し、しもた屋造りの本店を避け入った別館の名は「大黒屋」。んん、殆ど時代劇だ。ちなみにサンバカーニバルがパレードを開始する地点は菊屋食堂の前で、コース中唯一の90度カーブは電気ブランというカクテルで名を馳せた神谷バーの前。この街では幾層もの時代が色濃く積み重なっている。

タレが天ぷらとご飯に染み込みまくった天丼を食べた後は、六区ブロードウェイへ。のぼりが立ち並ぶ劇場を数軒通り過ぎ、浅草演芸ホールに到着。入場料2,500円を払った時に貰ったパンフレットの表紙には「落語といろもの」という文句が。演目をチェックする間も無く夜の部が始まる。その後4時間弱、ず~とそこで様々な芸を観て、聴いた。落語8、漫談3、漫才1、マジック1、ものまね1、歌謡漫談1、ギタレレ漫談1(頭のてっぺんの髪だけちょこっと輪ゴムでしばり、紅白の寝間着みたいなパンツを着て登場)・・・満喫しました。もうしばらくはいいや。(笑)いや、そんなことはないですよ。

それぞれの芸人の持ち時間は15分前後。様々な演目はもちろん、それぞれの前の芸人がこしらえた雰囲気を自分なりに受け継ぐ様子もおもしろかった。ややしつこく前の演目のギャグを繰り返したり、普通に関係無い話題に持っていったり・・・。こういうのはライブでしか体験できない。

客が全体的に引いていたせいか、残念ながら大爆笑の渦は殆ど起こらなかった。ただ時たま激しく泣くかのように笑っている人はいた。僕と連れもそのクチですけどね。一発強烈ギャグもいいけど、しらける3歩手前くらいの軽いやつでじわじわと攻められ、段々ペースとレベルを上げて畳み掛けられたほうが笑いが長持ちする。上手くそれにハマるとその後しばらくは何を言われても笑ってしまう。

そして芸ではなかったが、この日のメインイベント「禁演落語」についての解説が、面白くてタメになった。解説担当は年配の男性。なんでも落語好きの間では有名な下町生まれの大学教授だそうで、どおりで話し方が上手いはずだ。また、僕はこの時初めて知ったのだけれど、禁演落語とは太平洋戦争中、当時の時局柄に不相応だという理由で、落語家達が自主的にお寺に葬った53演目のこと。

9時に演芸ホールを出たらお腹が空いたので、商店街にある何の変哲もない普通のラーメン屋でワンタン麺を注文する。中身は濃いめの醤油スープに薄~い皮を使ったワンタンと細めの麺とシナチク数キレのみ!刻みネギはスープに予め入っている分だけ!もやしも海苔も、当然背脂も無し!という昔ながらの東京のラーメンを随分久しぶりに食べた。おそらくその店は殆どのグルメ記事やブログには載っていないだろうけど、こういう普通のラーメン屋、好きだな~。そういえば僕らの後から隣に座ったおっさんは、ビールとワンタンのみをサクッと引っ掛けて帰っていった。ありゃ通だね。

その後全国チェーンでは無さげの100円ショップで買い物。名刺入れとか綿棒とかが100円ていうのは分かるが、下着やベルトが100円て一体・・・?それでも買いましたけどね、ベルトを数本。どうせすぐボロボロになるだろうけど。

帰り際、がりがり君をコンビニで買い、店先のガードレールに腰を降ろして食す。コンビニはそれなりに繁盛し、その近辺にはキャメロン・ディアズみたいな人が手ぶらで一人、見るもの全てが不思議!てなオーラを放ちながら彷徨っている。マット・デイモンみたいなバックパッカーもいる。こんな感じで浅草の夜はゆらりゆらりとゆっくり更けていった。

阿波踊りな1日

2006年08月29日 | アメリカあれこれ
とても「濃い」1日だった。午前中から3時過ぎまでひたすらメールと電話。今度のライブでお世話になっている方々をメール&電話騒動に巻き込みながら。Yさん、Rさん、お騒がせしました。そして素早いご対応、深謝致します。

その後帰宅ラッシュ開始直前の京急に飛び乗り、羽田空港へ。数日前に山口萩からの帰路でシェーバーを無くしたのだが、なんと清掃後の飛行機内から遺失物として発見されたのです。毎日電話した甲斐があったというもの。日本にはまだまだちゃんと仕事ができる人が多いのだ。

夕食後、知人のライブを聴きに大塚へ。駅の改札を出た途端、一つの大きな木の枠に括られた何十個もの紅白の提灯がバス停広場の一角にズラリと並び、淡い光をぽ~っと放っている。予期しなかったその光景は、まるで映画のシーン変換のように唐突に眼前に現れた。

そういえば実家近くの駅付近では、明日からの盆踊り用のやぐらと沢山の提灯を見かけていた。大塚駅前では提灯の群れの向こうに都内唯一の路面電車荒川線の線路が横たわり、その付近には沢山の人が集まっている。中には紙コップに突っ込んだ串カツをつまみにビールを呑んでいた人達も。

それもそのはず、この日は第34回大塚阿波踊り当夜。山手線と交差する目白通りは車両通行止めになっている。そこを網笠を被った踊り子や締め太鼓と鳴りものを叩きまくる楽隊を含む幾つかの連がゆっくり過ぎていく。それにしても、赤坂の豊川稲荷の盆踊りは逃して大塚で阿波踊りを見るとはねぇ。

目的のライブハウスの場所を、大雑把に「駅前にある銀行の裏」というくらいにしか把握して無かったので少し迷う。数分間は「見る阿呆」状態に。連が通る車道脇には青くて分厚いビニールシートやバラした段ボールが敷かれ、カップルや連れ合いや3世代を含む家族連れが見物している。

ライブ観賞後、駆け込み気味で乗った終電数本前の山手線の車両では、飲み過ぎたであろう女性が連れの、パーマ髪にほんの少しメッシュを入れたおやぢの膝の上に突っ伏し、時々「もう、イヤ!」と小さな声で叫んでいた。僕も含め周りの乗客はその二人の一挙一動に注目。特に今時のすげー化粧したねーちゃん3人連れが、夜半過ぎの新大久保や新宿で降りるまでじろじろ見ていた。

このような経験の後帰宅したのが夜の1時前。普段のニューヨークでの大抵の仕事で最後のセットが始まる時間だ。今晩はドラムを叩くかわりにマックのキーボードを叩いてます。

ライブ情報#3 9月1日 NYJP+ ライブ詳細改訂版

2006年08月26日 | 音楽
大変ありがたいことに、沢山のご予約を頂いているそうです。
当日予約なしでご来場をお考えの方も、下記の電話番号より事前にご予約されることをお勧めします。特に5名様以上でお越しの際は、お早めにお店にご連絡下さい。

●日時:2006年9月1日 19:30 & 21:30 (それぞれ約1時間のセットです。)

●場所:品川アトレ4階 トライベッカ  

●ご予約:11:00~23:30 電話: 03-6717-0933 FAX: 03-6717-6252

●ミュージックチャージ:中学生、高校生、大学生は大人と同額です。

・レギュラーシート
 1テーブルにつき2000円、2名様以上で1000円/1人、1名様のみでは2000円

・カウンター    
 1000円/1人

・エグゼクティブシート(ブース席)
 1ブースにつき6000円、2名様で3000円/1人、3名様以上で2000円/1人

*ミュージックチャージとは別途に、全ての席で各セット1ドリンク1フードミニマムとなります。

●お子様連れの方々へ:
・店内に子供用の椅子はありません。
・夜は全席喫煙できるので、お子さま連れの方々には予めご了承頂いているそうです。

当日お目に掛かれるのを楽しみにしています!

怒涛の一週間

2006年08月22日 | 音楽
約一週間の東京滞在後、山口県の萩へ一ッ飛びしたのが先週の月曜日。
例年に無い異常な蒸し暑さの中、「音楽創造ワークショップ、Let Our Children Hear Music」というイベントに通訳兼現場監督として参加。

とにかく色々な出来事が嵐のように過ぎ去り、講師のアメリカ人ミュージシャン3人を成田空港で見送った直後は脱力感満点で、しばらく空港でボ~っとしていました。

この場をもって関係者各位に改めて御礼申し上げます。本当にご苦労様でした。

そして参加してくれた生徒の皆さん、本当にありがとう。また何か感想や質問があれば差し上げた名刺にあるメールアドレスか、僕のサイトのトップページ下部にもあるこのアドレスにメールして下さい。

plainriver@hotmail.com

このワークショップの後、皆さんの音楽生活が末永く一層豊かになりますように。また次回お会いするのを楽しみにしています。

ウィー アー ソーリー

2006年08月22日 | アメリカあれこれ
日本時間の22日午後3時半頃、新着メールが見えなくなった。ウェブ経由で.macにログイン、Log-inしようとしたら次のページに大きな文字で"We are sorry." と数カ国語で表示されてました。一時的にサーバーが落ちたとか。それにしてもなんと分かり易い表示だこと。その後30分くらいで直ったと思われるので気にならない。でもその間に貰ったメールはどうなるのだろう?

2006年夏、日本帰国ライブ最新状況 #1

2006年08月11日 | 音楽
今月初めのニューヨークに負けない程東京は蒸し暑い。上の画像にはマンハッタンの夜景が写っていますが。

来月9月は、3つのライブに出演します。

まず1日は品川Tribecaで、NYJP+という、ニューヨークに縁も所縁もありまくる4人のユニット。コンテンポラリー・ジャズという感じになりそうです。

翌日2日(土)は横浜Motion Blueで、バイオリン・サミット。ジャズやフュージョンの名曲を、クラシック、ジャズの両方に精通した3人のバイオリニストが奏でるユニットです。

6日(水)は上野G.H. Nineで、長年の仲間、臼庭潤のカルテット。20年の間多くのミュージシャンと共演した彼の、新しいプロジェクトの始まりです。

タイムズスクエアの看板

2006年08月04日 | ニューヨークあれこれ
先日タイムズスクエアを歩いていたら、大勢の人が斜め上に携帯カメラを向けていた。何があるのかと思ってみたら上の画像のとおりの看板があった。

内容は自分の旦那の浮気を発見した奥さんの三行半というところだ。公共の場に大きく晒されているのでさすがにFワードは無いけど、極めてストレートでキツい表現はここニューヨークだと現実味が出る。自分でもバリバリ働いて稼いで自己主張の強いニューヨークの女性だったら、とてつもない広告費を払ってででも浮気した旦那に復讐するかもしれない、なんて。しかもこの広告で登場するエミリーという女性が書いたらしいブログがあり、彼女の旦那の浮気現場を押さえたビデオがyoutube.comにアップされたらしい。

確かにこんなことをやろうと思えばできるくらいのお金持ちは掃いて捨てるほどこの街にはいるが、実際はこれ、マーケティング会社がケーブルテレビの新番組用に仕掛けたもの。現に間もなくこの看板上に、番組宣伝が書かれた細長いシールのような広告が斜めに貼付けられていた。

後から検索したら、この看板はニューヨークだけでも数カ所、他にもシカゴやLAにも出現していたらしい。この看板のことを書いたブログやビデオ、画像ページの数は相当なものに。これが広告代理店の期待していた"buzz"、日本語でいうところの「口コミ」だ。ただ実際にどれだけの人がこの番組を見るかは不明。こういう裁判ものの番組は地上波局でしつこいくらいやっていることもあり、いい加減に飽きられていると思う。それに偽装のブログやビデオも、ただ反感を買うだけじゃないかなぁ。