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plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

NGW 2010 in CT

2010年08月27日 | 音楽
7月の第2週目と4週目、再びNGWの別の場所で仕事に。今回はコネチカット州のNew Milfordという町にある全寮制の高校の施設。



行く途中のハイウェイで、最近新設された箇所を気付かずに走った時、GPSの地図上で道無き道を進んでいたのが面白かった。



5日半のプログラムのうち、最初の2晩は講師のコンサート。1晩にそれぞれ違うスタイルの数人のギタリストと演奏するのはいつも良い刺激になる。









3週目のプログラムには前回の2倍以上の生徒がいて、大所帯に。生徒の年齢層は、10代が過半数だけれど、年々40代、50代の比率が増えている。と同時に女性の生徒数も楽器の種類を問わず増えていると思う。







3日目の生徒コンサート中、席を外して廊下にいたら不意に日本語の歌詞が聴こえた。今まで日本人の生徒が一度も来なかった訳ではないけれど、少なくとも今年を含め、過去10年くらいはいないはず。この二人、クレアさんとファジー君、学校で日本語クラスを取っているらしい。



200人の生徒全員が参加する最終夜のアンサンブルコンサート。





ステージ前のピットバンドに向かって歌っているのは、ニューヨークのブルックリン在住の78歳の男性。もちろん、NGW始まって以来の最年長。矍鑠としてしっかり「サマータイム」を歌っていた。



最後のアンサンブルは、このプログラムの名物みたいになっている、ロックギタリスト10人以上同時弾き。5分の間の演奏時間内にしっかり一人ずつソロをとるからすごい。



相変わらず不景気のアメリカ、こういうイベントに参加する人数は減っているけれど、このプログラムでは沢山の人達と一緒に演奏できる貴重な体験が出来る。なんとか続けてほしい。


NGW 2010 in VA

2010年08月08日 | 音楽
毎年夏にNGW=National Guitar Workshop という講師の仕事をしてきた。始めたのは1996年から。今年僕より一回り以上若い講師が、90年代に生徒として僕のクラスにいたことを教えてくれた。その他にも当初見かけた頃は日本で言えば小学生だった子が今年はもう大学生になっていた。

毎年夏の間、NGWは1週間足らずのプログラムを国内複数の施設で開催する。最も長く続いているコネチカットキャンパスだけ数週間、それぞれ違った音楽スタイルを特集したプログラムを行っている。

今年僕が出稼ぎに行ったのは隔週で3週間。6月末の1週間をヴァージニア、7初旬と中旬の2週間をコネチカットで過ごした。





ポトマック川の近くにある私立女子高校の広大な敷地の一部を借りてのNGW in 総生徒数は100人近く。ドラム講師としてはドラムのクラスや合奏のクラスを教え、初日と2日目のコンサートやゲスト講師のクリニックなどで複数のギターやベースの講師と演奏するのが仕事。

そのうちの合奏のクラスはリズムセクションクラスと呼ばれ、一つのクラスにギター、ベース、ドラムの講師が一人ずつ担当する。バンドとして演奏する時のコツをドラムとベースの講師が各々の担当楽器からの立場で伝え、その時に必要なテクニックをギター講師が教えていく、という感じでこのクラスは進んで行く。3人の講師が同時に一つのクラスを受け持つので、ともすれば食い違いが出そうなものだが、今のところしっかりお互いをカバーしながらうまくやってきた。こういうクラスは一対一の個人レッスンでは決してできない。わざわざ合宿形式でやるNGWの「売り」なクラスの一つだと思う。



ヴァージニアでの特別講師は、ロックギタリストのポール・ギルバートさん。Mr. Big のリードギターを長年務めた彼、日本ではギタークリニシャンとして有名で音楽専門学校の校長を務めた。



この日のクリニックのためにエアロスミスやラッシュ、ジョニー・キャッシュやジミヘンなどのカバー曲を予習しておいた。そのうちベースとのトリオで7~8曲演奏した。本番では本人が一番弾けていて、その楽しさがステージや観客に充分伝わった良いクリニックになった。