鉄道写真1973~1982

青春時代に熱中して撮影した写真の数々を、じっくりと発表してまいります。

   

北海道のローカル気動車

2006-01-10 00:32:10 | DL・DC
 今の鉄道趣味を見ていると、撮影派(撮り鉄)と乗車派(乗り鉄)が、
ほとんど分裂してしまっているようだ。
私も何度か復活蒸気機関車を撮影に行ったが、たいていのカメラマンはクルマだった。
 私が撮影に熱中していた時代は、鉄道全盛期の最末期だった為、撮影を抜きにしても、鉄道に乗っているのが楽しかった。
過去記事を読んで頂ければわかるが、ほとんどが列車と徒歩による撮影行だ。
たまには苦しい、つらい体験もしたが、それが今では一番いい思い出になっている。
また、楽しくなるような夜行列車やローカル線がたくさんあった。
 北海道のローカル線を走るキハにも趣があった。
本州の寒いところでも、半自動ドアで、客室と外はドア一枚だったが、
北海道のは、デッキで分離されており駅ごとに気兼ねなく降りられた。
ツートンの塗分けも品があった。

              《根室本線 滝里~野花南》

 古いタイプのキハは室内灯が赤っぽい白熱灯で、夜のムードは最高だった。
私は蛍光灯の旧型客車より高い点をつけていた。
形式にあまり興味がないので確信はないが、キハ22やキハ10~12ではなかろうか。
ただ、バスのような貧弱なシートの本州だとキハ17のようなのは、イマイチ。
キハ22の白熱灯。これが良かった。


                《日高本線新冠の判官館を行くキハ。月が出ている夕暮れ》


                   《胆振線 北湯沢付近》

 この頃はバイトもしたのでいくらか旅行資金にも余裕があり、
夜行列車ばかりでなく、たまにはYHに泊まることもできた。
新冠も北湯沢もYHのあった駅だ。
北湯沢の写真はスキー場のてっぺんから写したものだが、
銀箱と三脚姿の私が「リフトに乗りたい」と言うと、
係員の方は、びっくりして目を丸くしていたが、
ちゃんと往復乗せてくれた。

1976~1978年撮影