高校時代に写真部に入ったのだが、先輩は幽霊部員が何人かいるだけで、入部早々友人と二人の隠れ家になってしまった。
暗室道具や薬品は完璧に揃っていたので、毎日プリントを楽しんでいた。
そのうちフィルム現像にチャレンジするようになった。
最初はキングのベルト式という初心者向きのもの。
現像液はパンドールだったか。
フィルムがネオパンSSだったから、たぶんそうだ。
氷酢酸の停止液に漬け、フジフィックスの定着を十分。この時に像が見えるとほっとした。
水洗の後、ドライウェル(水滴除去剤)に漬けて乾燥。錘のついたクリップで吊るす。
道具は池袋の今はない「キクヤ」で揃えた。
随分失敗もした。うっかり最初に定着液を注いでしまい、流れ去ってしまった記録もある。
ベルト式は液の流れが悪く、中心と外側では現像ムラもできた。
その後ノーベルト式に変り、トライX100ftの頃には2段式、3段式を揃え、大量同時現像ができるようになった。
最後はキングパターソンのステンレス製のものだったが、ステンレスリールに暗室袋の中でフィルムを巻くのは、とても慣れが必要だった。
随分器用だったものだ。
現像液や現像法も色々工夫した。
最後はD76を1:1希釈現像か、ミクロファイン2:3で24℃で12分とかで、微粒子を追求したりした。
忘れちゃったなあ。また思い出したら書いてみよう。