現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

貧しい芸術@豊田市美術館

2005-03-27 | アート感想@遠征
豊田市美術館に行ってきた。

この美術館を設計したのは、谷口吉生率いる谷口建築設計研究所。谷口吉生といえば、東京オペラシティアートギャラリーで4月8日から個展が始まる。これも行かなくては!

正面入口から入ったところの吹き抜けでは、壁一面に学者の名前をプリントしたジョセフ・コスースの《分類学(応用) No.3》と、高さ10mのLED電光掲示板によるジェニー・ホルツァーの《豊田市美術館のためのインスタレーション》が圧巻だった。

アルテ・ポーヴェラ/貧しい芸術

1960年代からイタリアで始まった芸術運動をまとめて取り上げた展覧会。

会場に入ると、スライド映写機がこちらを向いて光っていた。何かと思って手をかざし、前後に動いてピントを合わせてみると"VISIBILE"の文字が!この作品の題名が《Invisibile》というのも面白い!これはジョバンニ・アンセルモの作品。

ルチアーノ・ファブロの《接触―トートロジー》も良かった。作品のプレートはあったけど、作品が見つからずキョロキョロしていたら、仕切り壁を支える横棒だと思っていたものが、途中で二つに切れていた。これは気づかない人が多いかも。

この他にもミケランジェロ・ピストレットの《ぼろぎれのヴィーナス》や、ピエル・パオロ・カルツォラーリの《無題》が私は気に入った。

6月12日まで、月曜休館。

最後に常設展示を観る。マグリットの《無謀な企て》と、クリムトの《オイゲニア・プリマフェージの肖像》などなど。

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