ぴてのひとりごと

法務や福岡ソフトバンクホークスの話題など、徒然なるままに書き込んでいるブログです。

会社は誰のものか

2005-07-19 12:33:08 | 経営、経済
 昨日本屋をのぞいてみると、岩井克人先生(こちら)の新刊、「会社はだれのものか」(こちら)が発売になっていました。

 岩井先生は以前から株主主権論は誤りであることを会社のヒトとモノの二面性から強く主張されておられます。今回の著作は、その延長線上に立ち、昨今の敵対的買収の動きも踏まえて、金融の役割、CSRについてまで触れ、最後に「会社は社会のものである。」と結論づけています。非常に参考になる一冊ですので、是非ご一読をお勧めします。

 裁判所は「会社価値=株主価値」を当然の前提として個々の判断を出しているようですが、その前提自体が必ずしも絶対ではないのだ、ということをもう一度考え直してみる必要があるのかもしれません。