ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

映画記事も散在報告も停滞中…ですが、自分が飽きない程度のマイペースで運営中。良かったら読んでいってくださいませ。

【映画】ブラックパンサー…悪口しか書かなかったけど満足なんですよ

2018-07-31 12:41:17 | 映画

本日は私用で有給休暇をとっておりJujuのビジュアルに対し常に厳しい意見を言う嫁を持つピロEKです

スマホでこのブログを見ていると、PCでは表示されないメニューがあります。

「このブログの人気記事ランキング」がそれなのですが、最新記事や、たまたま話題になった映画記事は分かるのですが(例:「ドラえもん」の新作映画が公開されたタイミングでの「ドラえもん のび太の恐竜2006」とか、「シェイプ・オブ・ウォーター」がアカデミー賞受賞した時の「パンズ・ラビリンス」とかは一時的に上位に)…。
それ以外で上位にいつもいる映画記事があります。
「バタフライ・エフェクト2」
「魍魎の匣」
「西の魔女が死んだ」
「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」
「大帝の剣」
「ハイスクール・ミュージカル・ザ・ムービー」
「めがね」
あたりがソレ、このほとんどが、私が評価の低くして貶した映画
なんかそういうサーチ方法でもあるのでしょうか

試しに「バタフライ・エフェクト2」をGoogleで検索すると、私のブログ記事が上位に出てきたので、これがアクセスアップの理由の一つなのでしょうが、そもそもなぜ検索上位に。

どなたか、ソレらの記事を私のブログへのブックマークにしています

なんか理由わかる方がいたら教えてください



さて以下は映画鑑賞記録



「ブラックパンサー」
監督 :ライアン・クーグラー
出演 :チャドウィック・ボーズマン、マイケル・B・ジョーダン、ルピタ・ニョンゴ
制作年:2018年
制作国:アメリカ合衆国🇺🇸
原題 :Black Panther

2018年3月3日(土曜日)、Tジョイリバーウォーク北九州7番シアター、8:50からの回、2D字幕で鑑賞。その後、ブルーレイディスクも購入したので7月に自宅でも鑑賞。現在も鑑賞しながら記事をまとめ中

ちなみに映画館で鑑賞した2018年3月3日(土曜日)ですが、「ブラックパンサー」は空いているのに、映画館のフードコーナーは長蛇の列で、多分「文豪ストレイドッグス」のグッズか何かもらえる日だったようです。おかげでドリンクは買わずに「ブラックパンサー」を鑑賞。尿意に悩まされずに済みました



概要
マーベルコミック「ブラックパンサー」の実写映画化作品で、「マーベル・シネマティック・ユニバース」の18作目。
かつて隕石として飛来した鉱石ヴィブラニウム。飛来地のアフリカには、このヴィブラニウムの特性から、高度な文明を発展させ、歴代のブラックパンサー王に統治される国家ワガンダは、世界からその本当の姿を隠し発展途上国に見せかけて存在していた。1990年代、アメリカにスパイとして潜入していたワガンダ王の弟ウンジョブ(スターリング・K・ブラウン)は、アメリカで黒人が虐げられているに憤り、過激派組織に所属、犯罪者である武器商人ユリシーズ・クロウ(アンディ・サーキス)と手を組み、ワガンダからヴィブラニウムを密輸出しようとするが、企みが王に露見、王=ブラックパンサーの手により命を絶たれる。時はすぎて現代「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で起こった、ソコヴィア協定署名式の爆破テロで、父である先王ティ・チャカ(ジョン・カニ)を亡くしたティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)が王位につくのと時を同じくして、ユリシーズ・クロウがエリック・“キルモンガー”・スティーヴンス(マイケル・B・ジョーダン)とともに大英博物館から、盗み出したヴィブラニウムを、韓国で取引しようとしている情報を得て、元恋人のナキア(ルピタ・ニョンゴ)、親衛隊ドーラ・ミラージュ隊長オコエ(ダナイ・グリラ)とともに韓国に向かう。



感想
まずは断っておくと、この映画は映画館で楽しみました。

マーベルシネマティックには(かつての「スター・ウォーズ」の如く目が曇っており)無条件に大期待、テンションを上げたまま鑑賞。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に出て来たあのカッコイイヒーローが主人公
全般的に上げきったテンションを大きく挫けられる事もなく鑑賞。
で、ラストには「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」早く観てー
となるという。


これも先に書くと、点数は5点弱(5点満点中)
…満点枠です


こういう書き出しなので、以下は何度か鑑賞を重ねるうちにと思う部分が出て来た…そういう事です

で、思った(マイナスな)ことは以下に羅列
(ブログは段落付けがしづらいので読みづらかったらすいません)


1.黒人で王様という部分以外に主人公に特徴はあるのか

そういう設定ですが、正直、だからなんだ…という脚本。
王様であるが故の縛りや不自由さがあるわけでもない。日本の多くのヒーローみたいに正体を隠さないと行けないわけでもない。
(そういえば、MCUで正体隠しているのって、ピーター・パーカーだけですね
王様であることを活かし政治力使った戦い方するわけでもない。この点ではトニー・スタークの方がよほど王様然としている。
この辺り「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に出て来ていた時の方が、まだ考えられてて、この映画では蔑ろ。
客観的には、まぁ神様が仲間にいる世界で、王様だからなんだ…という風にも受け取れないでもないです。

黒人部分は、むしろ敵側が、黒人であることを象徴したキャラクター。
ただし取って付けた感もあって、だって他にファルコンだって、ローディだっているわけで、彼らがそこんところで悩んでいなかったのに、今回急にそんなこと言われても…です。
ここがシリーズものの辛いところかもしれませんが。


2.いかにもディズニー配給な感じがするディズニーアニメっぽい作り

オープニングアニメ含めたワガンダの描き方。
さらっとヴィブラニュウムが空から降って来て、植物と文化・科学技術に影響を与えた…と、こんな話だから納得して鑑始めろよ…と、スタート。
「ドクター・ストレンジ」は、とんでも設定を織り込むのに、他の映画とのバランスをまだ配慮してたんだよなぁ。アイアンマン達より、もっと高次元で人知れず活躍する意義とか語ってて、上手く辻褄あわせに来てた。
でも「ブラックパンサー」は、こういう話だから見ろという強引さが否めません
ディズニーは良くも悪くも「今からおとぎ話を語るからそのつもりで観て」で話を開始して、最後まで向こうのペースです

あと、ワガンダの描写。
即位式みたいな戦いの時に(発達しているにも関わらず)未開アフリカ人みたいな儀式を派手に見せて「なんか知らない世界の風景紹介してあげてますよ、ちびっこ達」みたいな映像。まぁ今回は大人の私らも、もちろんこの世界を知らんわけですけど
プリンセスをプリンス(→キング)に置き換えたディズニークラシックというかなぁ、そんな雰囲気がありました。

あと、マニアックにするつもりないゆるいパロディというかギャグも不満。
「グレイス・ジョーンズみたいな女が二人」
「妹が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観て思いついたスニーカー」
…なんか、こんなオマケ部分も独自に子供騙しに進めすぎて、もって入れ込んで欲しいMCUの他作品とのリンクななんかは蔑ろ気味
キャプテン・アメリカの盾を作るためのヴィブラニュウムをハワード・スタークがどうやって手に入れたとか匂わせるくだりとかあれば良いのに。
(韓国のおばさんがブレードランナーの看板の人ってのは、狙いじゃなくて偶然だと思うし、ビルボとゴラムの共演も多分狙ってはいない)
ともかく、なんか必要なマニアックさが蔑ろなのが不満

あと映画市場のうち、お得意先に媚びたのかという感のあるロケ地選び。
なぜユリシーズ・クロウは、盗品の取引にわざわざ韓国を選んだのか。
韓国では一般的に魚屋の裏が犯罪取引もできる裏カジノになってるから舞台として最適だった…というのなら納得だけど、そうじゃないでしょう。
なんか取って付けた感のある舞台な気がしました。
ちょっと違うけど、フランスのディズニーランド作ったタイミングで「美女と野獣」、中国のディズニーランドのタイミングで「ムーラン」みたいな判断の雰囲気。勘ぐりすぎでしょうか。


3.過去のMCUシリーズ自体が蔑ろにされた部分もあり

「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」では、“世界にこれだけしかない”はずで(その後トニー・スタークが自分用にちょびっと作ったとはいえ)70年以上大切にして来たヴィブラニュウムは、ぼろぼろ大量にある。
…まぁここは良いとして。

「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」では、必死こいて作って、その後は70年以上はうまく再現できていない超人血清っぽいものが、ヴィブラニュウムにより変質した植物という形で割とある。
実際には効能が違うのかも知れないけど、まぁそんな感じで使える。
第二次大戦でハイドラと戦う程度なら十分と思える効能。
…しかも解毒可能。

トニー・スタークを地球のも、そこまでの発明家でなくしてしまった。
トニースタークでも簡単には作れない完全透明化な飛行機を作り、
(テレビの「エージェント・オブ・シールド」では再現済みだけど「スパイダーマン:ホームカミング」では不完全)
スーツも(この時点では多分トニーが作っていない)ナノマシンで出てくるタイプのやつ。過去のアイアンマンスーツぐらいなら鼻で笑っていそう。
…多分、ピム博士の理論ぐらい解明していそうだし、下手するとアスガルド級の科学技術。あの飛行機とかレクサスの遠隔操作も「ガーディアン・オブ・ギャラクシー2」で金ピカの宇宙人が使ってた技術と同じだし。
…でも農業国で家畜を昔っぽい方法で育ててるというのも、なんとなくリアリティにかける設定なんだよなぁ。「マイティ・ソー」とか「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」より自由なつくりで「アイアンマン」とか「インクレディブル・ハルク」の時に感じたリアリティはもうない

あと、謎のハート形植物を食べて土とか雪に包まれたら、なんかソウル・ストーンの中っぽいところに行けます。これは「アベンジャーズ4」への伏線かもしれませんが


4.キャラとか設定が甘い

前述までにも散々書いてるけど、書き漏らしたことをさらに書くと

主人公ティ・チャラのキャラ
結構感情的かつ若めの青い考え方の王様で、実力も薄い。
アメリカでテロ起こすつもりで、部下殺そうとした弟を殺した父親を批判し、もっと無実の人も含め多く殺してて情状酌量の余地がないキル・モンガーに最後は感情移入。
マーベルヒーローは各々、性格上の特徴があり、MCUではそれが上手く描き分けられているのですが、このブラックパンサー王の特徴は「すぐに人情に絆される」なのでしょうか。「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でもジモに同情し、今回もヴィランを腕の中で看取る始末。
あと、この人の戦いは、基本失敗に終わるので大したヒーローでもなく感じて、見た目ほどかっこよくない。

その敵のキル・モンガー
父方の故郷ワガンダで夕日みるために帰って来て、アイデンティティはアフリカにあるのかと思いきや、死ぬときはアメリカの奴隷の子孫、おそらくはワガンダとは関係ない種族の子孫である母方の先祖の話をする
「祖先は鎖に繋がれるより海に飛び込んで死を選んだ」みたいな「アミスタッド」だか「ルーツ」だかみたいなことを言い始める。その人たちは、多分厳密にはお前の祖先じゃないと思う
敵側に感情移入されるように作っていると評されることもあるこの映画だけど、結構浅いと思う

あと、恐らくは有史以来、技術を流出させないことも含め、いろいろな秩序を高度に守って来たはずのワガンダが、一犯罪者の取り扱いぐらいの理由で、国王と重鎮の間に蟠りが発生したうえ、その後悪人の介入があったとはいえ小規模ながら内紛が発生するという…浅い



トータルで、これは(浅く黒人差別問題、南北格差問題あたりを纏ってはいるけど)単なる、悩んで成長して強くなって何かを克服。最後の敵は自分と同じ能力の敵と戦って倒す…という、今まで何度も見て来たスーパーヒーロー映画でしかないのです
で、皆さんこの前に「スパイダーマン:ホームカミング」があるから、気がついていないのかもしれないですが、この王様、今までのMCUなら極力避けている全身タイツのコスプレです。ここでもMCUのリアリティ路線が損なわれているような

アメリカでは随分と評価が高いと伝え聞く映画ですが、それがわからない部分
日本人には馴染めないテーマだったということでしょうか
…その部分(黒人差別問題、南北格差問題あたり)で評価高くするなら、他に観るべき映画はあるだろうと。


と、ここまでずいぶん貶したなぁ
褒めるところは、MCUであるってことと、アクション映画としては上出来ってところだけ


こんな言ってますけど、楽しめたんですよ…シリーズの一作として、評価もテンションが殆ど、かつだいたい私のブログは甘めの配点のとはいえ、5点枠ですし

ありきたりの話とはいえ、
演出関係は色々考えてくれてて退屈しないし
全身タイツでも見た目とアクションはかっこいいし
映像も綺麗で面白いし(絵だけだと「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」より良いんじゃないかな)、
「アイアンマン」で心を掴まれた私としては、MCUというだけで面白いのです
で、そんなMCUの中では比較的イマイチということです。



その他
ロンドン、NY、香港
「ドクター・ストレンジ」でもこの3都市
MCUの中でなんか意味があるのだろうか。



(当ブログ内の関連記事)
2008年10月26日 【映画】アイアンマン…マーベルものの中では最高↑オヤジヒーロー燃え!
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では、また


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1 コメント

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椅子 (ピロEK)
2018-08-01 21:32:49
ポスターの椅子はブラックパンサー党の何某が座ってるのがモデルらしいけど、エマニエル夫人の椅子、もしくはアメトーークでのエガちゃんの椅子。
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