ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

映画記事も散在報告も停滞中…ですが、自分が飽きない程度のマイペースで運営中。良かったら読んでいってくださいませ。

【映画】シェイプ・オブ・ウォーター…と2018年11月京都旅行記(1)

2018-11-26 23:54:49 | 映画・DVD
本日は晴れ

先週の2018年11月22日(木曜日)から23日(金曜日・勤労感謝の日)にかけて、京都旅行に行ってきました。
京都は最近だと、2016年に2度ほど行っているのですが…
(2016年3月19日(土曜日)~20日(日曜日・春分の日)の1泊2日と、2016年10月26日(水曜日)~28日(金曜日)の2泊3日の2回)
紅葉真っ只中の季節に行くのは初めて

本来は、関東にいる息子のところに行く予定で、2018年11月22日(木曜日)を休みの予定にしていたのですが、息子の住んでいるところ近くでは(息子のところで済まそうと思っていた所用を済ますのに必要な3泊の)ホテルの予約がどうしてもできず、息子に断りを入れた上で中止。
どちらにせよ休みはとっていたので急遽(旅行の一週間前ぐらいに「そうだ京都にでも行こう」と思い立ち、こちらは1泊だったのでなんとかホテルもとれたのでいってきました

2018年11月22日(木曜日)は朝、6時20分台の「のぞみ」に乗って、京都駅到着が10:00前頃。まずはホテルに荷物を預け、すぐにJRで嵯峨嵐山駅に移動して、できれば(22日は曇りだったので晴れ予報の)翌日23日(金曜日)のトロッコ列車と保津川下りのチケットを取ろうという、行き当たりばったりの計画を実行
(JRは途中、誰かがホームに落ちたとかで少し遅れました

JR峨嵐山駅横のトロッコ嵯峨駅に着くと、トロッコ列車のチケット売り場は長蛇の列
整理係のおじさんに
「明日のチケットも取れるんですかね
と質問すると。
「明日の予約はJR駅の方になります。ただし明日は多分無理と思いますよ」
との返答
なので、曇りだけど今日(22日)にしようと、チケットにならぶも、保津川下りに間に合うトロッコ列車の便、座席は完売(立ち席のみ残り)。
なので、一番早い立ち席をゲット(12:01の便)して、で今度は保津川下りのチケット売り場に出向くも、保津川下りは渡し場で2時間待ちが発生しているとの情報
まぁそれでもいいかとチケットを購入

その時点で11:00前だったと思うのですが(我ながら動きが早い)、ここでまず食事をしてやろうということになり、天龍寺付近まで徒歩移動
食事は「茶房 稲」という湯葉料理のお店で、私は「嵐山御膳」、嫁さんは「嵯峨御膳」という懐石を頂きました。
嵐山御膳の内容は…
湯葉丼、手桶湯葉、田楽、がんもっぽいやつと野菜を似たもの(料理名不明)、茶碗蒸し、胡麻豆腐、麩のお味噌汁(白味噌)、漬物、本わらび餅…と、いかにも精進懐石料理。

嫁さんの食べた、嵯峨御膳は、湯葉丼の代わりに湯豆腐で、田楽がないもの。
…精進懐石って思ったより美味しく満足でありました

長くなりそうなので続きは次回(今の所、昼飯食ったという報告のみですが



以下は、旅行前日までに観た映画の鑑賞記録です



「シェイプ・オブ・ウォーター」
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:サリー・ホーキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・シャノン
制作年:2017年
制作国:アメリカ合衆国
原題:The Shape of Water

Amazonで6月頃に買って放置していたブルーレイ。
2018年11月21日(水曜日)の夜までに鑑賞しました。
(この後、記事を書いている2018年11月26日(月曜日)の夜にも鑑賞)



概要
第90回アカデミー作品賞作品。
1962年ソビエト連邦との冷戦下にあるアメリカ。映画館の上のアパートに一人暮らしをし、航空宇宙研究センターに清掃員として働いている発話障害の女性イライザ・エスポジート(サリー・ホーキンス)。ある日、ロバート・ホフステトラー博士(マイケル・スタールバーグ)、保安係の軍人リチャード・ストリックランド(マイケル・シャノン)らが、謎の生物が入ったタンクを航空宇宙研究センターに持ち込む。清掃職員らに対しても不遜な態度をとるストリックランドは、謎の生物から指を噛み切られる事故を起こす。清掃のため研修室に入ったイライザは、そこで半魚人のような生物=不思議な生きもの=彼(ダグ・ジョーンズ)に出会う。



感想
全体に描かれているものは、多分単純なもので、マイノリティだったり、虐げられていたりしている人たちにとっての、おとぎ話ということだと思う
主人公は孤児で障害者の女性。
その友人は、黒人女性と、ゲイで売れない絵描き(売れないんだから無職)。
途中から協力だか利用だかしてくる博士も、どこにも居場所がない感のあるスパイ。
(コンクリートブロックの上で長時間待たされたりする描写も、居場所がない不安を表しているんだろうか
で、遠くから連れてこられた、何者かよくわからない半魚人。

敵対しているのは、エリート白人男性=軍人のストリックランドさん。
単純にその時代の支配階級が敵って描き方でもなくて、彼には彼なりの苦悩
指が噛み切られて縫合したけど壊死していってるという不幸に見舞われ、変な感情移入をしてしまう…奇妙な感覚を観客に強要する境遇のキャラ。
(同じ敵(?)でも、パイ屋の店員は、単純に差別主義者で嫌なやつでしたが

そういう人たちが半魚人と関わって、
主人公の女性と、半魚人は恋におちて…その顛末という話。

単純なようで、複雑なようで…

複雑さといえば、頻繁に出てくる「タマゴ」
(冒頭のゆで卵、卵型のタイマー、半魚人の餌付け用ゆでタマゴ)」
「グリーン」
(全体にグリーン風味、不味いパイはグリーン、依頼した絵のゼリーはグリーングリーンのアメ車)
が、何を意味しているのかは読み解けませんでした

まぁ単純にせよ、複雑にせよ、
いかにもギレルモ・デル・トロな雰囲気
半世紀以上前のアメリカを、デル・トロ風味ながらも実にそれっぽく描いた雰囲気は、いい感じで、これがこの映画を高評価にさせている部分だと思います

辛い現実や、厳しい状況を描いている映画なのに、描かれているものほど痛くも辛くもなく、嫌な気持ちにならず最後まで鑑賞できたのは…なんでですかねぇ
映画としての作り(映像やら音楽やら)が、特別に上手いんでしょうねぇ
(同じデル・トロ映画でも「パンズ・ラビリンス」は、観ていて本当に辛かったから、単にその点を改善したのかも知れません)

で、冒頭の水中シーンにもつながると言える、ラストの水の中のシーンですが…あのシーンが現実なのか…そもそもこの話のどこからどこまでが現実だったのか。
「パンズ・ラビリンス」を知っている私にとっては、単純なハッピーエンドと思うこともできない気持ちも残っております
(障害があって生涯恋人がいなかった女性の妄想夢物語とかでなければ良いのですが…後半、随分と夢っぽい描写が多いもんなぁ


ということで点数は5点(5点満点中)。
…ともかく面白かった…面白いというよりも良い映画という感が強いですが、アカデミー作品賞も納得の作品でした



蛇足
誰もが思ったことでしょうが、不思議な生きものは「ヘルボーイ」の半魚人に似てますね。
同じ監督、同じ演者なので当たり前なのでしょうが、これは宮崎駿あたりが同じキャラやメカを別の作品で別の役割で使ったりするのと似た手法



追記
(2018年11月27日 追記)
後で映画の内容を思い出しながら思ったのだけど…
ゲイの老人画家役で、物語のストーリーテラー役でもある、リチャード・ジェンキンス。
今までは、最後にだけ本当の姿を見せる黒幕政治家とか、特に活躍もしないお堅い軍人とかばっかりで、そこまで見せどころのない役回りばかりの印象の俳優でしたが、この映画だと、なんか良い感じじゃないですかね
この映画は、役者の隠れた実力まで引き出すという功績もあったようです



では、このあたりで



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