日本酒については、美味しい日本酒を造る条件として「よい米」・「よい技」・「よい水」の三つがあるそうですが、岡山には代表的な酒造好適米である「雄町米」、備中杜氏、吉井川・高梁川・旭川の岡山三大河川があります。そのうちの一つ、旭川は、かつては出雲街道の宿場街「新庄宿」として栄えた新庄村にある「毛無山」のブナの原生林を源流としており、この森は林野庁の「水源の森百選」に選ばれています。
この新庄村を源流とする旭川の伏流水を使いお酒を醸す蔵元が、真庭市勝山にあります。美作勝山藩御用達の献上酒「御前酒」の銘で有名な1804年(文化元年)創業の蔵元、辻本店さんです。
1970年(昭和45年)頃から純米酒の製造にも積極的に取り組み、2007年(平成19年)より岡山県初の女性杜氏 辻 麻衣子さんが酒造りを行っています。岡山県南の瀬戸内の酒が甘口であるのに対して、すっきりとした辛口が持ち味で、酒質の特徴として「コクがあって、なおかつキレのよい酒」に「なめらかさ」を求めて日々研究に努めているそうです。
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