Enchanted Serendipity

Love generously, praise loudly, live fully.

KIDS!!

2008-04-11 | *pink diary*
どうも何かやらないと気がすまない気質らしく、NYでボランティアに参加することにしました。
実はだいぶ前から気になっていた団体です。





途中でボストンに4週間行ってしまうため、行けなくなってしまうのは大変残念なとこだけど、この企画に参加できるのはホントにうれしい☆





8週間のプログラムで地元のこどもたちに日本文化を紹介するという企画。





正直、日本文化なんてワカラナイ。
大学になってこっちに戻ったとき、日本嫌いではダメだと実感した。国際人になるためには、スキじゃなくてもいいから日本を知らなければならないと。
そして、どうしてこどもたちに日本文化を知ってもらわないといけないかも正直わからなかった。
でも、相変わらずの"ピンッ"でお手伝いさせていただくことにした。





地元のこどもたち(しかも低所得者層)に日本文化を紹介して何になるのか?と思うかもしれない。Kanaも実は最初そう思った。
経験上、日本のものはYuck!と思われてきたからだ。
だから私はオニギリを学校に持っていくのもイヤだった。
(いつしか日本のものをcoolだと思うようになり、またそれが外国でもcoolなのだと感じるようになったが)





でも、このプログラムの目的は"日本"を知ってもらうものではなかった。NYのこどもたちは、将来、自分たちの価値観だけで生きていくにはなかなか難しい世界に入ることになる。
日本とは違う。日本は島国であり、単一民族国家であり、そういう意味では、異文化の価値観なんて理解しなくても十分に生きていけるが、アメリカは違う。特にNYは人種のるつぼで、スペイン語、中国語、ヒンズー語、韓国語、ロシア語、フランス語、イタリア語、ヘブライ語、果ては聞いたのことのない言語を話している人たちがわんさかいるのだ。もちろん日本語も。





こどもたちは異文化に触れるてもらうことはeye openerになるという代表の話にかなり納得した。
こどもたちは視野を広げることで、"世界の一員"として育っていくことができ、さらには将来の可能性も広がるのだ。




対象となるのは、特にinnercity area(つまりは低所得者層が多く住む地域)に住むこどもたちであり、その子たちは自分たちのコミュニティーの枠を超えるchanceがなかなかない。
柔軟なうちに、自分たちの世界の枠を超えた、多種多様な文化や価値観に触れることで、幅広く、かつ違いを受け入れ、他を尊重し、他と協調し、他と共存できることを学んでいくのだという。
それがとても大切だと。




Kanaはアメリカで育ち、いきなり人種のるつぼに放り込まれたからか、こういうことが当たり前だと思っていた。
むしろ、日本に逆カルチャーショックをうけまくり、いまだに受けているくらいなので、純血日本人なのに、すっかりmulti culture人間になってしまった。







相変わらず、色々なことを考えながら、ボランティアに参加してみた。







会場はHarlem。
初めて行くわけではないが、過保護な両親のもとにいるので、96丁目以北には行ってはダメと言われいた。
そんなキケンなの?って思いつつ、あまりキケンとか考えないし、最高に信頼している自分の直感的にはモンダイナイので、″結論:大丈夫"。







初回はIntroductionということで、準備を始めたが、「こどもたちの宿題が終わるまではrecreationははじめられない」というセンタースタッフの方のお話によりスタート時間が遅れる。
でも、宿題をきちんとするという習慣が身につくというのはいいことだ。







4時半にスタート。
こどもたちが部屋に入ってきた。
中高時代、LAの幼稚園でサマースクールのお手伝いをしていたときの感覚が戻ってきた。
32人の6-8歳のこどもたち。
期待、好奇心、不安などを顔に浮かべ、着席する。





"Do you know anything about Japan?"に対して、活火山の話や富士山についてまでよく知っている子もいれば、中国と混同している子もいる。何か言いたくて、手をひっきりなしに上げている子もいる。
アジアなんて気にしたことないんだなって感じだ。
果ては"Do you know hoe to say HALLO in Japanese?"との質問には声をそろえて"ニーハオ!!"というから、あなおかし。
東京が国だと思っている子もいたし、日本が世界で2番目に大きい国だと思っている子さえいた。







Icebreakingはジャンケン。
paper,rock, scissorsでおなじみだが、"JANKENPON"という言葉が気に入ったらしい。
説明中に"JANKENPON!!"のコールまでされておかしかった。
なんともかわいい。
もう少し大きい子たちならインプロゲームしてもおもしろいのかなって思った。






ジャンケンのあとは、アジアの国のことをちょっとお話したり、お辞儀の意味について話したり…
握手の意味を知っているが、お辞儀の意味や歴史をきちんと知らない。
こういうとき、あぁまだまだだなって感じる。雑学は必須だ。あ、調べよ。






日本の小学生の生活のビデオを見て、Kanaもあそっかって思うことがあった。
アメリカの小学校と白百合しか知らない私にとっては日本のう普通の小学校は彼らの目に映るのとあまり変わらない。
ゼッケンのついてスクール水着にyuckという声が聞こえ、笑わずにはいられなかった。







それから、○×ゲームをし、こどもたちはおおはしゃぎし、新聞紙で紙飛行機を作って、解散となった。






宿題の時間がきちんとあるというのもさることながら、センタースタッフの躾の厳しさが印象的だった。
当たり前なのかもしれないけど、なんとなく映画の"Coach Carter"とか"Take the Lead"に出てくる志高い師たちの気持ちがわかった気がした。







椅子の座り方ひとつから、厳しく注意されていた。
深く座れ、足をちゃんと下に降ろせ、前を向け、などなど。
楽しむのはいいが、落ち着いて、と。







こどもたちをきちんとした大人に育てたいという、周りの大人たちの気持ちが伝わってきた。
映画の中では、あまり治安の良くない地域に住む、低所得者層の子たちの将来の可能性を広げるため、しっかりと学業とともに”がんばる”ということを教えていた。
Kanaたちが、世界のこどもたちにしてあげることは本当にたくさんあるのだと感じた。






心に壁を持たず、抱きついてきてくれるこどもたちが本当にいとおしく感じた。








あの笑顔を世界に。








また、新たな出会いでKanaの世界も広がった日となった。

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