「お、女の子は色々準備があるんだから、30分で、なんて無理だよ」
ハルナは泣きじゃくりながらオレの胸を叩いた。
「う・・・・・・ん、そっかぁ。ごめんなぁ、せっかちで・・・・・・」
オレはハルナの腰に腕を回すと、強く抱きしめた。
それでさっき出れなかったのかと、早とちりした自分を笑った。
「だけど、オレが入ってから準備すればいいじゃん・・・・・・」
ハルナは、はっとした顔で「そっか・・・・・・」と1人頷いていた。
「待ちきれなくてシャワー浴びるなんてさ。ハルナのスケベ~」
「ち、違うもん!!!」
真っ赤になる彼女のうろたえ振りが可愛くて唇を啄ばんだ。
「じゃ、オレ、ちょっとフロントに行って来るよ」
「え!?なんで?」
「ドア、閉まっちゃったからさ。お前のことだからカードキーは中なんだろ?」
ハルナは真っ青になって、後ろを振り返りドアノブをガチャガチャと回し始めた。
「外からはカードキーがないと、開かねーんだよ」
オレはハルナのデコを指で弾くと、「こっから動くなよ」ともう一度キスをした。
オレはエレベーターの中で飛び上がりたい気持ちを押さえて、フロントまで走った。
スペアキーを貰い、部屋まで全速力で走った。
全てのことが夢のようで実感もなく、だけど嬉しくて仕方なかった。
そして、所在無くドアにもたれ掛かるハルナの前に立ち、彼女を抱きしめキスをすると、そのままキーを差し込んだ。
ドアを開け、ハルナを抱きしめたままヨチヨチとペンギン歩きをすると、ハルナが「変だよ。この歩き方」と恥かしそうに笑う。
オレ達はそのままベッドに倒れこむと、笑いながらお互いの瞳を見つめあいキスをした。
「かずにぃ・・・・・・」
オレは咄嗟にハルナの唇に指を立てた。
「頼むから、『かずにぃ』は止めてくれ。なんか、妹をヤッちゃうみたいで萎える・・・・・・」
困惑顔のハルナの頬を撫でながら、瞳を見つめた。
「カズトでいいよ」
「カズ・・・・・・ト?」
「まぁ、それでいっか」
「カズト?」
「うん?」
「この間、凄く恐くて、凄く痛かったの・・・・・・だから・・・・・・」
ハルナは思い出していた。
だけど、それでもオレを許して受け入れようとしてくれていたのか。
オレは、彼女が壊れてしまわないようそっと背中に手を回すと、
「ごめんな。今度は優しくするよ・・・・・・」
と、抱き寄せた。
恋に夢中なあなたに♪アルファポリス
楽しい小説を読みたい貴方へ
ハルナは泣きじゃくりながらオレの胸を叩いた。
「う・・・・・・ん、そっかぁ。ごめんなぁ、せっかちで・・・・・・」
オレはハルナの腰に腕を回すと、強く抱きしめた。
それでさっき出れなかったのかと、早とちりした自分を笑った。
「だけど、オレが入ってから準備すればいいじゃん・・・・・・」
ハルナは、はっとした顔で「そっか・・・・・・」と1人頷いていた。
「待ちきれなくてシャワー浴びるなんてさ。ハルナのスケベ~」
「ち、違うもん!!!」
真っ赤になる彼女のうろたえ振りが可愛くて唇を啄ばんだ。
「じゃ、オレ、ちょっとフロントに行って来るよ」
「え!?なんで?」
「ドア、閉まっちゃったからさ。お前のことだからカードキーは中なんだろ?」
ハルナは真っ青になって、後ろを振り返りドアノブをガチャガチャと回し始めた。
「外からはカードキーがないと、開かねーんだよ」
オレはハルナのデコを指で弾くと、「こっから動くなよ」ともう一度キスをした。
オレはエレベーターの中で飛び上がりたい気持ちを押さえて、フロントまで走った。
スペアキーを貰い、部屋まで全速力で走った。
全てのことが夢のようで実感もなく、だけど嬉しくて仕方なかった。
そして、所在無くドアにもたれ掛かるハルナの前に立ち、彼女を抱きしめキスをすると、そのままキーを差し込んだ。
ドアを開け、ハルナを抱きしめたままヨチヨチとペンギン歩きをすると、ハルナが「変だよ。この歩き方」と恥かしそうに笑う。
オレ達はそのままベッドに倒れこむと、笑いながらお互いの瞳を見つめあいキスをした。
「かずにぃ・・・・・・」
オレは咄嗟にハルナの唇に指を立てた。
「頼むから、『かずにぃ』は止めてくれ。なんか、妹をヤッちゃうみたいで萎える・・・・・・」
困惑顔のハルナの頬を撫でながら、瞳を見つめた。
「カズトでいいよ」
「カズ・・・・・・ト?」
「まぁ、それでいっか」
「カズト?」
「うん?」
「この間、凄く恐くて、凄く痛かったの・・・・・・だから・・・・・・」
ハルナは思い出していた。
だけど、それでもオレを許して受け入れようとしてくれていたのか。
オレは、彼女が壊れてしまわないようそっと背中に手を回すと、
「ごめんな。今度は優しくするよ・・・・・・」
と、抱き寄せた。
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